やおよろずの神々の棲む国でⅡ

〝世界に貢献する誇りある日本″の実現を願いつつ、生きること、ことば、子育て、政治・経済などについて考えつづけます。

言語論:整理3~定義一覧 6章(3)文の種類 (4)文章とはなにか (5)文章の構成 ~

2011年01月25日 | 日本語について

大事な言葉(用語)の意味(定義)などのまとめ その3    〈参照用資料〉

6章 文や文章はなにを表わしているか
(3)
文の種類
A 内容による分類
 a.「できごと」を表わす文
 b.「ものごとの属性」を表わす文
 c.「ものごとどうしの関係」を表わす文
 d.「作者の感情や思考・判断など」を表わす文

B 述語の形式による分類
 a.動詞(述語)文
 b.形容詞(述語)文
 c.名詞(述語)文
C 文の構成形式による分類
 a.単文・・・一組の《主部と述部(=主述セット)》で作られている文
 b.重文・・・「状況部」がある文。〈 願参照:「
言語論50 状況部〉 ※全体の主述セットのほかに、状況部の中に《内部主述セット》がある文構成。
 c.複文・・・「主部」や「述部」「時空部」のなかに「内部主述セット」がある文。〈 願参照:「
言語論48 時空部〉 ※全体の主述セットのほかに、「入れ子」のように《内部主述セット》がある構成。
D 作者の判断・態度などによる(主な)分類
 a.説明文・・・作者が、相手(=聞き手・読み手)に対して、《(脳内にある)伝えたいこと》を説明した文。
  ・肯定文・・・説明文のうち、「肯定する態度(形式)」で述べた文。
  ・否定文・・・説明文のうち、「否定する態度(形式)」で述べた文。
  ・疑問文・・・説明文のうち、「疑問をもつ態度(形式)」で述べた文。
 
b.質問文・・・相手に対して、何事かについて答えてもらう(あるいは、答えを想像してもらう)ために質問した文。
 c.依頼文・・・相手に対して、何らかの行為をしてもらうために述べた文
  ・命令的 ・お願い的 ・お誘い的 
 d.あいさつ文
・・・相手に対して「あいさつ(≒なかよくしたいという気持ちの表現)」のために述べた文(言葉)
 e.祈願的な文・・・《目前の相手ではない何者か=神、仏、自然、人、…》に対して、なんらかの想いを述べた文(言葉)

(4)文章とはなにか
◆「文章」=
1:ある人の脳内において、特定の脳内文どうしを関係づけ、構成した文群。
 
※これを「脳内文章」と呼ぶ。{文章}とも表わす。
2:「脳内文章」を音声や文字(などの記号)で表したもの。
 
※これを「(表明)文章」と呼ぶ。普通に「文章」と表わすときはこの「表明文章」である。
◆「脳内文章の生成」=脳内文章ネットワークを材料にして、文章を組立てて記憶すること。

(5)文章の構成
◆文章(=ひとまとまりの文群)の構成を分析する(=理解する)ときの最重要の観点は、《文の順序》である。
◆「文章の構成」=複数の「ひとまとまりの文章」で組み立てられた文章における、「ひとまとまりの文章」どうしの関係の形。

◆「ひとまとまりの文章」=表明者(=話し手・書き手)や受容者(=聞き手・読み手)が、「ひとまとまり」だと思っている文群。
 「ひとまとまり」とは、他の部分とは「なんらかの観点でみると違っている」と思われている部分。

◆「現実的文章」=表明者が「なんらかの現実」について表明していると思っている文章。
  ※実際には、表明者は、「現実」体験によって創られた《自分のなんらかの「脳内現実(=現実の記憶だと意識していることがら)」》について表明している。

◆「非現実的文章」=表明者が「現実的文章」ではないと思っている文章。フィクションとしての小説・物語・童話、戯曲・シナリオなど。


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