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草刈りを止めて鬼蜻蜒の羽化を待つ 菅野泰治

2017年08月16日 | 俳句
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菅野泰治
草刈りを止めて鬼蜻蜒(やんま)の羽化を待つ
早朝の作業に草刈りがある。熱中症を避ける為だ。その草刈りの作業がぴたっと止まった。やんまの羽化が始まったのだ。眼を輝かせて息を殺してじっと見つめる。一瞬心は悪童時代へワープ(瞬間移動)する。やんまこそ悪童の宝ものであったあの頃。童心を内蔵した老い心が疼き出した。:朝日新聞「朝日俳壇」(2017年7月31日版)所載。

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