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春泥に重たき靴となりにけり 坂本朝子

2017年04月13日 | 俳句
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坂本朝子
春泥に重たき靴となりにけり
春は気候の変り目で雨が結構多いシーズンである。道を歩くと靴も裾も泥に汚れる。それでも明るい外を歩きたい。気分が乗れば少し遠出となる。事情によっては様々な人生模様の変わり目の対応に追われる事もある。今日も泥濘を歩く遠出となった。死は無情生きるは苦楽。生きていりゃこそ忙しい。重たいのは春泥に塗れた靴だけではなさそうだ。:俳誌「春燈」(2016年6月号)所載