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亀鳴くや事と違ひし志  安住敦

2017年02月14日 | 俳句
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安住 敦
亀鳴くや事と違ひし志

亀が本当に鳴くのか真偽は知らない。水を飲む音だろうとか呼吸の音だとかとも思う。これが春の季語と言うから鳥の囀りのように雄の雌を慕う声かも知れぬ。さて春は別れと出会いの季節。男子志を持って郷里を出る候である。そして「あれから*十年」どこをどう間違っての変遷か今日かくかくしかじかに収まっている。これは志と全く違っている自分の姿である。一方で結果オーライ自分の自然体であり上手く収まったなあとも思っている。:「名俳句一〇〇〇」彩図社(2006年11月10日)所載