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吉田 海
黄落す十返舎碑は「どりゃ」と辞世
十返舎一九の辞世の句は「この世をば どりゃお暇(いとま)に 線香の 煙とともに 灰(はい)左様なら」「灰=はい」左様ならと洒落たもの。この人江戸時代後期の戯作者で文筆のみで自活し『東海道中膝栗毛』の作者として知られる。この歳になってもこんな洒落た死に方を考えることの出来ない小生の終活はただ只管に「おろおろとただおろおろとおろおろと」である。銀杏且つ散る中面目なくも鼻が狼狽えている。雄山閣「新版・俳句歳時記」(2001)所載。:やんま記
吉田 海
黄落す十返舎碑は「どりゃ」と辞世
十返舎一九の辞世の句は「この世をば どりゃお暇(いとま)に 線香の 煙とともに 灰(はい)左様なら」「灰=はい」左様ならと洒落たもの。この人江戸時代後期の戯作者で文筆のみで自活し『東海道中膝栗毛』の作者として知られる。この歳になってもこんな洒落た死に方を考えることの出来ない小生の終活はただ只管に「おろおろとただおろおろとおろおろと」である。銀杏且つ散る中面目なくも鼻が狼狽えている。雄山閣「新版・俳句歳時記」(2001)所載。:やんま記