そよかぜ日記

山への思いや毎日のちょっとした出来事を書き記します

鶴の舞

2008年01月31日 | 徒然
父は鶴を写真に納めたいそうだ。
それで、出水に行きたいと母を誘っていた。

母にそういうと、母は、
「いやよ。寒かとに。ここでも鶴は見れる」 という。

父はガッカリして、ショボン。
そこで、「鶴のどんな所を見たいと?」と訊ねると、
「鶴が二匹で踊っているところ」 だって。

うん? それはどこかでみたような・・・
そうそう、釧路湿原の丹頂が求婚する時にそういう踊りをしていたな。

「ナベツルもするとやろか・・・???」
すると父も「そうねえ・・・???」

ギャーギャーってみんなで泣いている所は見たことあるけど、
求婚の踊りをマナヅルとかナベツルが踊っているなんて、知らないなあ。

しかし、今の父はなんでもいいのよね。
写真になりさえすれば。


ぐうたらバニラ

2008年01月30日 | 徒然
我が家の一員となって数日の子犬のバニラ。
トイレトレーニングはなかなか進まず、毎日大変大変。

それにこたつの快感を覚えたようで、すぐにもぐりこんでお昼寝。
数時間出てこない。

あまりに出てこないので、中で死んでいるんじゃないかと思うくらい。
十分暖まっては、時々出てきて水分補給。

かと思えば、ストーブの前に坐って動かない。

そういえば息子も小さい頃はストーブの前で着替えをしたり、
寝そべったりしていたなあ。

すっかり家族の癖を覚えて、同じ動作だ。
なにも、ぐうたらまで学習することはないのにねえ。

完成ではないけれど

2008年01月29日 | 水彩画
絵の教室の日。
前々回から描いていた絵を、教室に持っていく最後の日だ。
思い切って描き直して、やっとやる気が出たので、描くのも楽しかった。

周りの生徒さんは、生徒といっても他の教室の先生だったり、
本を出していたり、県展に何度も入選したりする実力者ぞろい。

そんな中でひよこの私も描いている。
余裕のある先輩方は私の絵をのぞいてはアドバイスをくれる。

本当に勉強になる。
塗り方も、色の使い方も、イメージのふくらませ方も。

なかなか思い切ったタッチで描くことができない私は、
先輩方の作品にただただ感服するばかりだ。

まだ塗りこみたい所が一杯で完成ではないのだけれど、
完成まじかなこの絵。

いつか先輩達のように自由自在に色を使い、
自由自在に描けるようになりたいなあ。

おのろけ

2008年01月28日 | 徒然
姪は先日成人式を迎えた。
振袖をきて我が家にもやってきた。

その前に実家にもいって、父や母にお披露目したらしい。
父はもちろんその姿を写真に納めたのは言うまでも無い。

その写真がなかなか良く撮れていた。
「実物よりいいかもねえ」と母と話していたら、
父も側にきて「なかなかかわいい」とまんざらでもない。

「若いっていうだけでもきれいよねえ」
「肌がピチピチしとる」

「お母さんも若いときは○○ちゃんみたいやったやろう?」
「ずっときれいかった。聡明さがでとったもんね」

「あら~ 急にほめるねえ」
「こんな人をお嫁さんにできたらいいなあって思とったら、
     話が来たとさね」

「そうやったね。銀鈴(昔の有名なレストラン)に二人で出かけたね」
「あれは銀鈴やったかね。西山の公園にもいったね」

ウンヌンカンヌン・・・

ごちそうさまでした。

優雅な一時

2008年01月27日 | 徒然
甥のポスターが優秀賞をいただいて、美術館に展示してあると妹から連絡が入った。
山から帰り、見学にでかけることにした。

甥のポスターはなかなか良かった。(写真が作品)
高校生の作品展だが、他にも素晴しい作品がたくさんあり、十分に楽しめた。

鑑賞の後に、管内の喫茶ルームでパスタセットで夕食。
運河やイルミネーションを見ながら、優雅にコーヒーを飲んでいると、
館内放送で、イヴニングコンサートがあると案内があった。

ロビーに下りて、今度は音楽鑑賞。
クラリネット・フルート・バイオリン・ピアノ・・・
ゆっくりとした気分で音楽に浸っていた。

やがて終わり、ふと見上げると2Fでは近代美術の歴史展が開催されていた。
みて見ようかなあ・・・
と、会場まで行くと、5時以降は1000円の入場料が、500円なるのでラッキー!

これまた素晴しい絵画を堪能。
おまけにチケットには常設展の券もついていたので、もちろんそちらも見学。

のんびりのんびり過ごして、駐車券に印をもらい、300円払って帰宅。

いいねえ時には。
こんな優雅な一時も。

そこにしか咲かない花

2008年01月26日 | 登山
山を歩くと思いがけない所に思いがけない花が咲いていたりする。
それは案外身近な所だったり、二度と行けないような場所だったり。

身近な場所は、それはそれで盗掘から守るのが難しい。
様子見回りも、こっそり忍び足。

二度と行けないような場所は、その時に咲いていれば問題ないのだが、
そうでなかったら確かめに行くのが大変。

山の中は入ってしまえばどこも同じような場所に見えるので、
ここと思ってもなかなかたどり着かない。

しかし、花にはそんな人間の勝手な思いは関係ない。
時が来て、つぼみをふくらませ、そっと開くだけ。

そんな幾多の花たちと出会わせてもらっている私は、
その姿を想像するだけで、嬉しくなる。

もう、あそこには行けないかも知れない。
それでもいい。
美しく咲き誇って欲しい。

ソロ

2008年01月25日 | 登山
山野井泰史のことを書いた、「ソロ」という本を貸してもらった。
彼の幼少のころから取りあげてあった。

最初から傾きのある子だったような印象を受ける。
めだたない子だったと周囲の誰もが言っていたそうだ。

しかし、人の知らない所でクライミングのために様々な努力をしていたらしい。
もちろんトレーニングもだけど、金銭的なことも。

他にはほとんど何も求めず、山に生きてきた彼。
その情熱は素晴しい。

もちろん、レベルは比べようもないけれど、とてもまねできないなと思う。

山のために何もかも、
暮らしも、家族も、地位も、文化的なことも捨て、
孤独に耐え、寒さに耐え、恐怖に耐え、空腹に耐えることができるか。

ただ好き というだけではそれはできない。

彼は、クライマーとして、技術も精神力も超一流だと思う。
だけど、そうして一つのことにとことんのめりこめる資質こそが、
天才たる所以だろう。

思いつつ

2008年01月24日 | 徒然
こんな冷えの厳しい朝は、きっと霧氷がきれいだろう。
と、思いつつ、待ちわびる両親の顔がちらつく。

洗濯や掃除をしながら、気になってしかたが無い。
行けば素晴しい霧氷に出会える。

でも、やっぱり実家へ向かった。

霧氷はまた出会うことができるだろう。
しかし、両親とのこの時間は限りがある。

悲しいけれど、年老いていく二人を見ていると、
その時は確実に近づいているのだと思う。

一緒にご飯を食べて、他愛ない話をして、
父にカメラの話をして、母に指圧をして、
お茶を飲んで・・・ ただそれだけ。

そういうなんでもない一時が大事なんだと思う。
なんでもっと早く気がつかなかったんだろう。

子どもを当てにしない両親だから、
そう思っていても口にしなかっただけなんだろうな。

もう甘えていいよ。
できることはやるからね。

そう思いつつ、親と違う子どもの思いに、自分でも気がついている。
親の愛情は広く、深い。
子どもの私は親の思いにかなわない。

スリップ注意

2008年01月23日 | 登山
雨の日の登山は誰も好まないと思うけど、
そういう日に登らなければならないときもあり、
登るとそれはそれで楽しいこともある。

しかし危険度はグッと増す。
いつもはなんでもないところが、滑りやすく危なくなる。

木の根、岩、鎖・・・ どれも危険。
でもね、それを経験しておかないと、いざという時に慌てるもの。

滑りやすい所をどうやってクリアしていくか、
体で覚えて、なんとか通過していくことを繰り返す。

アドバイスをもらったり、したりはできるけど、
変ってやってもらうことも、やってあげることもできない。

一歩一歩進むだけ。
そうして苦労して山頂に立ったときには喜びも倍増だ~!

そしてあの絵は

2008年01月22日 | 水彩画
前回描きかけていた絵。
あ~でもない こ~でもない とやってみたけど、
結局気に食わずに描きなおし。

た、わりには構図はイマイチ。
でも、前回よりはやる気が出る。

どうにかこうにかデッサンを仕上げて、塗りこみ開始。
いつも思うようには行かないけど、部分的に何とか描いて教室にもっていった。

今日は背景を主に描いていったが、
山の感じがなかなかでないので、苦労したよ~。

先輩がここはこういう風にしたらとアドバイスをくれる。
そして筆を入れると、あら不思議絵が生きてきた。

写真と絵は違う。
そのものを忠実に描くことが良いとは限らない。

ありえない色を使うことで生きてくることもあるのだと、納得。
絵は奥が深い。

ますます楽しくなるなあ。