醤油庫日誌

やかんの映画ドラマ感想文。

「マルタイの女」

2007年06月21日 | 【ま行】タイトル
1997年、東宝。
泣いたり笑ったりハラハラしたり、忙しい映画でした。
つまり十二分楽しめました。
税務署、民暴、スーパー、そして今度は警察警備部。
伊丹映画が紹介してくれる、変わった分野の内情に毎度興味を惹かれます。
区切りをつけて、はっきり場面転換をするメリハリのきいた演出も気持ちいい。
しつこさ一歩手前(というか既にくどい?)ステレオタイプな女優像も、可愛いオバサン宮本信子だから許せてしまう。
脅しや暴力に屈するな、というメッセージが前面に押し出されていますが……見ていて一番スッとするのは、ブチ切れた津川雅彦が引き出しから拳銃を取り出して、バンバンッとオフィスに乗り込んできた脅迫者たちを射殺する場面だったりするのでござるよ……。
「ミンボーの女」でも思ったんですが、なかなか映画のようには捌けないのが実情なだけに、明るいラストは気分的に救いになりました。
……で、エンディングのひとコマはなんの意味?
「警備対象者が襲われたことは実際には一度もありません」?
あ、ひょっとして警察へのイヤミか(^^;


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