醤油庫日誌
やかんの映画ドラマ感想文。
 



久々に必死になって観た。
だってメル卿が軍服着てるんだもん。
ルーファスさんのお声を聞きたいが、字幕見てたらお顔に集中できぬので吹き替えで。
もしメル卿ボイスだったら萌え死にしてたなw
頼りになる家長型夫として父としてパーフェクト、素敵だ。
ただし彼の妻になったら社交家事子育て一手に引き受けて大変だぞ。
それでも朝食の席に軍服のメル卿が座っていて新聞見ながらコーヒー飲んでるんだぞキャー。
休日のお昼はポークチョップを「うん、おいしいよ」なんて言いながらパクついてくださるのだぞウハーたまんない。
……というメル卿脳はおいといて。
もし枢軸国側が勝っていて北米を占領していたらどうなっていたか、という旭日チックなお話をマジっぽくしてるので面白いです。
ニューヨークをナチがサンフランシスコを日本が占領している。
憲兵と親衛隊がうようよしているアメリカ。
横柄な日本人と優生学のナチが治めるアメリカは敗戦国の惨めな有様になっています。
原爆はナチのみが所有。
二大国の均衡を破り、核攻撃で一気に世界をアーリアの国にしようとナチが画策、しかし内部闘争が……というドキドキの展開を、強情ねーちゃん&ひねくれ兄ちゃんが引っ掻き回すジャップ・ナチ・レジスタンスの三つ巴活劇。
レジスタンス(アメリカ人)が単純に正義のヒーローではなく、やってることテロリストじゃんという冷めた目線が入っているところが素晴らしい。
釣り目出っ歯のお馴染のジャップ像でうんざりするかと思いきや、見場は悪くてかつ不可解だが中身はサムライてなまぁまぁな描き方をしているので、いいんではないかと……日本人のルックス偏差値が低いんであまりに不利w
結果的に現代ぽくない昔風の日本人の感じが出ているのはいいんだけど……けど……やかんはとにかくスミス大将にクラクラ。
木戸は憲兵大尉でいいのではないかと。
甘粕大尉みたいな。
憲兵隊を率いているんだから警部じゃないだろ、そうか特高のイメージなの?
でもチーフ・インスペクタ言うてるね? わからん。
軍装が変、天保銭付けてんの?
ここは畳に土足の世界なんでケチつける気ありません。


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あ、15周年だ。
まさかの大病をしまして、しぶとく生き残って、リハビリしまして、もう何年だ?
ようやく去年あたりから文字を書こうかという気になってまいりました。
書きかけの断片がパソのファイルにありますので、これらを完成させられたらいいなぁ。

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1972年、大映。
兵学校の水泳訓練というとこの映画を思い出します。
「青春戦争映画」という?な触れ込みですが、兵学校を舞台にした映画の中では私は本作品が一番好きです。
大映らしいさっぱり風味で、入学から姓名申告、江田島地震とおなじみの兵学校生活がたっぷり描かれていて大変参考になります。
次点は『海軍』かな。
これは教官が宇津井健でして、もうウハウハ。
話を戻して、水泳訓練。
まるっきり金槌の主人公が乱暴かつ愛情のこもった特訓を受けて、10キロの遠泳をこなすまでに至るんですね。
うーん、いい話でござるよ。
飛び込みも習う。
俳優さんたちの多くが腹打ちで見ていてこちらも痛かったです。
水泳教官がえらく二枚目で「おっ!」となりました。
高城丈二だったんですが、教官役ってかっこよくて得ですよね。

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1955年、新東宝。
木造の貧相な店内に夕日が差している。
ガタガタしそうな木のテーブルに粗末な丸椅子、小さなステージにピアノ、壁に貼られた煤けた品書き――そんな酒場のワンセットだけで繰り広げられる群像劇。
控え目なカメラが遠慮がちに映し出す、ある酒場の一日のストーリーです。
わけありの老画家、同じくわけありの老ピアニスト、若い歌手、苦労人のマネージャー……いくつもの人生のワンショットがちりばめられています。
くどくどしい説明も過剰な涙もなく、ストイックなまでに淡々と個々の物語は流れていきます。
流行歌のレコードがかかり、歌手が客のリクエストに応えてソーラン節を歌う。
軍歌や労働歌……世相を映すいろんな曲が流れていました。
……いつから映画は説明過剰になったのでしょうか?

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1957年、東宝。
高峰秀子主演。
気のきついお島がいくら抗っても父や夫という男どもに勝てなかった。
いくら理不尽でも女は耐えるしかなかった。
お島が裁縫の腕を生かし、やがてミシン縫いを習得して洋裁をこなすようになって事情は多少変わる。
そう、女でも手に職を持ち、金を握るようになれば、世の中の理不尽さにも対抗できるのである。
お島の才覚で洋服店を構え、たぶん、四番目の男になるであろう腕利きの若い職人も雇い入れる。
彼との生活も安穏なものではなくいずれきっと修羅場になるであろう、そんな予感を残しつつ物語は終わる。
お島さん、男なんか金輪際信用するな。
財布だけはしっかり押さえておけ!
そう彼女を応援したくなります。
妾の家に乗り込みひと暴れしたお島は雨の街を濡れそぼって帰る……雨に濡れた彼女の後姿はひどく哀れで痛々しい。
が、金物屋で傘を買って形勢を立て直し、また雨の中に出ていく彼女の勇ましいこと。
スカタンな男ども、なよなよした女どもを蹴散らして世間に出ていくお島はまさに一騎当千の「あらくれ」なのです。
大正初期の東京という設定。
町を流す物売りや風俗が物珍しい。

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老婆に変えられ、あてもなく町を後にするソフィー。
寂しい山の斜面で日は暮れかかり、冷たい夕風に小雪さえ吹きつけてくる。
美しいけれど、とても心細い情景。
一歩間違えば、「ナラヤマ節考」のおりん婆さんなんですが、ソフィーはわりに平然としている。
町の人の気遣いを軽くいなし、カカシやカルシファーをこれまた軽く手なずけ、なんと世慣れたソフィー婆さん。
陰気で頑なな小娘だったのが嘘のよう。
可愛い魔法使いの弟子にもうまく応対して、まんまと城に居座ってしまうソフィー婆さんのお手並みの鮮やかなこと。
婆さんになったとたん、コミュニケーション力大アップ、なんで?
年頃の娘特有の自意識過剰がなくなれば、人間丸く利口になる?
不美人とか人当たりが悪いとかのコンプレックスがどうでもよくなり、生きやすくなる?
とにかくソフィーの理想の老婆ぶりは痛快でした。
ソフィー婆に魔女婆、婆濃度の高い映画。

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資料本を読んでわかったこと。
・メルバーンは正真正銘のハンサムだった。
・しかも博学で物腰が優雅でとても洗練された貴族らしい貴族だった。
・さすがに六十前には小腹が出てきて端麗な容姿がやや残念なことになってきた。
・急進派とも保守派とも折り合いをつけられる融通の利く政治家だった。
・本人は皮肉屋で偽善を嫌った。たしかにオリバーツイストが嫌いだったが、若い時はカトリック開放を支持して議席を失ったこともあるし、公開処刑を撤廃するなど人道的な傾向が見受けられる。
・妻の不倫醜聞に苦しめられたおりは、書斎にと閉じ籠って古典に読みふけって現実逃避をしていた。
・無私無欲、高潔という評価と、投げやり、不真面目という評価が両方ある。
・バッキンガムよりウィンザー城のほうがよく使われていた。
・女官は月ごとに交代する。だがメルバーンは議会がない時はずっと城内で暮らしていた。
・毎朝一時間、昼は乗馬などで二時間、夕食と夜二時間、毎日六時間は女王とずっと一緒に過ごしていた。
・女王はメルバーンと結婚するのでは?と当時かなり真剣にささやかれていた。
・洋梨とアイスクリームとアンチョビが好き。
・女王は即位した年すでに体重が55キロあった……身長は150cm未満たぶん145cmぐらい。
・見かねたメルバーンが散歩を勧めたが、女王は「動くとしんどい、歩くと靴に小石が入るから散歩も嫌い」と却下。
・産科の医者が「陛下は補正下着を取ると樽のようだった」と無礼にも書き残している。
・中年ですでに72キロオーバー。
・エルンストは梅毒患者だった。
・アルバートの従者ローラインは父コーブルク王のご落胤。つまり異母兄弟を従者にしていた。

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映画を見たいのだが入手できず。
1973年の洋画ビデオなんて、あったとしても一万円とか。
旭日の設定資料コピーに一万出したお前が言うな、ですが。
原作本読んだ、面白かった。
資料本は英文になるから面倒、なんで今頃辞書ひっぱりだして、と悩んでいたからありがたや。
しかも作者は徹底的に資料に当たってから書く主義の人だったもんで、なおありがたや。
若き日のウィリアム・ラム、素敵だ……。
とんでもないイカレた奥方にこんなに尽くして尽くして……涙。
泣いて後悔されたら、もう怒れないし許してしまうウィリアム。
破廉恥騒ぎを起こされたあげく、暴露本を書かれて夫婦生活までネタにされちゃう気の毒なウィリアム。
このままでは政治生命が断たれるってんで離婚しようと弁護士読んでいざサインとなったら、奥方が泣いて懇願したからって翻意しちゃうウィリアム。
それでもまだバイロンと文通をやめない肖像画を部屋に飾ったままの奥方に黙って耐えるウィリアム。
堪忍袋の緒が切れて大枚の生活費をやった上で離婚しても、病気で困窮しているとなったら邸宅に引き取って面倒を見てしまうウィリアム。
妻子を失い家庭は不幸ではあったが、政治家としては首相として頂点に立ったウィリアム、そこに妻に似たわがまま娘が女王として即位して、首相の彼にべったり懐いて依存してくる……。
ピーピーまとわりつかれた挙句、ご本人はさっさと結婚、傷心のウィリアムは思い出の地ブロケットホールで亡き妻を思って過ごしたという……。
やっぱり気の毒すぎるメルバーン卿。
……これもう、ルーファスさんでリメイクしてくれません?
温厚な優しい夫ウィリアムをルーファスさんで見たいです。

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もう少しで一応ゴール。
やりたい放題うっぷん晴らしして、だいぶ気持ちは収まりました。
あんな素敵なメル卿が壊れていくなんて残酷すぎるぞ。
ビデオ観るのも辛くて、専ら海外ユーチューバーの編集ビデオを観てました。
そしたら、日本語版での話し方とか忘れてしまって。
メル卿ばっかり見てるから、女王様のイメージ修正ができてなくって、やたら幼い勝気なわがまま娘に……ドラマではもっとプライドの高い年齢相応の女王様です。
吹き替えのメル卿、いいお声だ。
それがまたルーファスさんの神々しいお姿で、渋い大人の魅力のかっこいい首相、キャー。
こんなん惚れるわフツー。
アルバートと結婚とわかっていてもドキドキしたわ。
ドラマのメル卿はひたすらに耐え、良識あるパーフェクトな大人なのです。
でも、ストイックな中に切なげな視線で色気を感じさせてドキリとさせ、いついかなるときも優しいまなざしで女王をみつめていてほろりとさせる……結ばれない恋の相手として至上の恋人。
ですが、メル卿に入れ込んでしまうともう、つらいつらい。
彼のほうも恋してしまっている描き方をされているから、つらい。
これが幼い恋の標的になって閉口しながらも、あくまで保護者としての立場を崩さず(心情的にも)女王を新郎の手に引き渡してホッとした首相……というのなら、きゃーかっこいい!だけですんで、ここまで胸が痛くないんだけどなぁ。

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1999年 アメリカ
見ていて辛くなる。
ハラハラするというか、犯罪者なんだけどなんか彼の立場に立って見てしまう。
一度でやめとけとか、さっさと撤収しろとか、指輪なんかほっとけとか、背後霊チックに囁きたくなる。
殺人者は一度でやめないし、自分はうまくやれるとうぬぼれる。
嘘の破綻は嘘で誤魔化し、それでもだめなら口封じ。
かくしてどんどん殺人のハードルは低くなり、連続殺人犯は破滅へとまっしぐら。
いつばれるかいつ手が回るか、ハラハラドキドキで胃に悪い映画です。
やかんは貧乏人ですから、どうしてもリプリー君側から見てしまいますが、外国にヨットと別荘をお持ちのお金持ちはどんな気持ちでこの映画を見るのかしらん?
でもリプリー君、貧富の不平等はあるでしょうけど、友人の財布を当てにして自分も贅沢しようってのは卑しすぎ。
太鼓持ちは芸があるから旦那に呼んでもらえるんだよ。

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