醤油庫日誌

やかんの映画ドラマ感想文。

一話二話見直した

2018年07月23日 | 女王ヴィクトリア
ああメル卿、麗しい。
シルクハットがここまで似合うなんて、乗馬姿が決まり過ぎる。
ちょっと不機嫌そうな寝起き顔がチャーミングなのだ。
襟元の少しだけ緩んでいるあたりがセクシー、ぴっちり窮屈そうな燕尾服が通常だからこその、わずかな露出にときめいてしまう。
温室でシャツの袖まくられただけで、もうキャァァー!
……シャツ破るヤツのことは知らんw興味ない。
メル卿、パーフェクトだわ。
秘書官として、首相として、アドバイザーとして。
陰に日向に付き添い見守り、手を差し伸べ助けてくれる心優しい首相。
心が折れているときに、すっとさりげなく横に座って辛い気持ちに寄り添ってくれる。
やらねばならないときには道を示して「あなたには勇気がある」と力強く背中を押してくれる。
良き保護者、良き理解者。
これはもう心底頼ってしまうわ……。
議会制度の尊重を決してゆるがせにしない硬骨な卿の姿勢もかっこいい。
言うべきことはしっかり言って、振り向かずに部屋を出る卿の志操の堅さよ。
でも私邸に陛下の突撃を受けた際は、なんとも柔らかな表情なんである。
照れちゃってるし、困ってるんだけど、ちょっと嬉しそうだったり。
宮殿での首相としての顔ではなく、メルバーン卿個人の顔になっているのだ。
もう女王と一緒に上着なしの彼のラフな姿に表情にときめいちゃうのである。
手紙で懇切に今後の方針をレクチャーする卿、情の深い親切な首相、もう素敵すぎる。
私は肖像画除幕式の「メイアイヘルプユー? マム」で完全に陥落した。
陛下の騎士として馳せ参じた卿に惚れた。
苦境に立つ女王を見過ごせない義侠心、漢なのだメル卿。
肖像画の前で、互いに見交わし微笑みあう主従、なんて絵になるいいシーンなの。
苦渋の末の決断を下し、今は穏やかに愛しそうに女王に微笑みかけるメル卿。
そんな彼の払った代償には思いも至らず、ただただ彼が自分の元に戻ったことに有頂天になる女王。
そしてそれでもよしと、彼の女王が喜ぶなら、女王を守れるのならそれで満足と思い切ったメル卿の優しい笑顔……。
二話までは、卿は庇護者目線で女王を見ている。
というか、卿の恋心はまだはっきりとは見えない。
女王の早期結婚を示唆するサザーランド公爵との会話での
「そうだ、陛下に必要なのは夫だ……私ではなく」
ここで、あれあれ? メル卿かなり意識してるんだ(きゃー)とドキドキしたんですけどね。

シャレード

2018年07月07日 | 【さ行】タイトル
1963年 アメリカ
大きな目をしたヘプバーンとロマンスグレーのケーリー・グラント59歳。
かなりなお年なんだけど、かっこいいのだ。
ケーリー・グラント、若いときはすごいハンサム。
お茶目でダンディーでジェントルで見るからに頼もしそうな嫌味のない二枚目。
そしておじさまになっても抑制された渋い風情が追加されて魅力倍増。
つまり、やかんのどストライクな俳優さんで。
その昔、小学生やかんも最初は白髪で老けてるなぁ……なんて思いながら観てたんだけど、すぐに男気あるネクタイの似合う素敵なおじさまケーリー・グラントにあっさりホレてしまったのだった。
可憐なヘプバーンを守るときの男っぽさと、そのヘプバーンに可愛く迫られても軽くかわしてがっつかない紳士的態度が、キャー!てなもんで。
……萌えツボってン十年たっても変わらんもんだなぁ。
いえね、自分の萌えツボの原点は何だったろうかと考えて、あ、シャレードとちゃうか? と思ってアマゾンであらためて観たわけです。
ヘプバーンが可愛い! 表情がもうたまらない。
やたら皿にハムを載せてプンプン脹れて食事していたのが、おじさまの一言でガチャンとフォークを投げ出して、おじさまをうっとりみつめちゃうシーンなんか、もう可愛いすぎて!
「なんて顔をするんだい?」
ケーリーおじさまのセリフにもう完全同意。
無邪気で気分屋でコケティッシュで小動物系で、愛らしいけど並の男じゃ手に負えないじゃじゃ馬娘ヘプバーン最高。
それを余裕であしらえる心利きたる大人なオジサマに、キャー。
勝気な女王陛下と頼れる男前首相にハマるわけだよあたりまえ。
やっぱりシャレードが私の好みの原点らしい。
小学生やかんを親父好きの道に迷わせた罪な二枚目、ケーリーおじさまなのでした。