醤油庫日誌

やかんの映画ドラマ感想文。

アザーズ

2016年02月10日 | 【あ行】タイトル
2001年。
オチがすべて、な映画。
このオチがあればこそ、それまでの描写がすべて生きてくる。
降霊術のシーンで、ああそうか!こりゃまいった!となりました。
これってポルターガイスト側から描いた幽霊屋敷騒動だった、と気がつくと、いままでの描写にすべて納得がいって、あーそうかいレベルから、おおすごい!レベルに、この映画に対する評価が一気にひっくり返りました、脱帽。
普通にこの世側から見ると、
・ビクター少年に少女の霊が話しかけてくる。
・カーテンが勝手に閉められる。
・ドアにカギがかかってしまう。
・乱暴なドアの開け閉め音がしたり、足音がする。
・階段に白い服の女の子が座って本を読んでいる。
・物置部屋が荒らされている。
・霊媒女史が霊に首を絞められる。
などなどという、いかにもな心霊現象になっているという……。
1945年の話という設定なので、ポルターガイストたちは、わりあい最近の新仏さんなわけですね。
ビクター君の両親、よくそんな館を買ったなぁ。
つい最近、母親が子供二人を殺して自分もライフル自殺した家なんて、もろに事故物件ですよ。
……格安だったんですかね。
「私たちは死んでない!」「ここから出ていけ!」なんて文字が自動書記で出てきて、テーブルガタガタ、紙が空中てビリビリ、そこへ泣き喚く子供の幽霊にヒステリックな母親の幽霊までが出現したら……これはもう即引っ越ししかない。
死んだことをようやく受け入れたグレース夫人ですが、「子供たちとこの家を守る!」という決意は揺るがない。
今後も霊感体質の住人が来るたびに、夫人は幽霊屋敷騒動を起こすだろう――でエンド。
母子を閉じ込める「霧」はいつになったら晴れるのでしょうか。

イングリッシュ・ペイシェント

2016年02月10日 | 【あ行】タイトル
1996年。
不倫やないか、以上。
主人公の不倫ストーカー男に同情できません。
女を死なせたことしか頭にないみたいだけど、女の夫を自死に追い込んだことはどう思うねん、と突っ込みたくなる。
死んで詫びるなら、気の毒な夫に対して詫びたまえ。
この不倫男、自分の外国風の名前のせいで愛する女性を死なせた、みたいなことを言ってましたが、違うだろ!なのです。
アンタが人の嫁さんにちょっかい出して破滅を招いたんだろ!なのです。
まったく、不倫するヤツってのは自己愛の固まりなんである。
だいたい人のものを欲しがるという時点で、頭の中味は幼児並み。
男やったら我慢せい。
女の方も、不倫男に夫の死体を「埋めてあげて」なんて頼むのは、なんだかなぁ……。
アンタの裏切りに絶望して旦那さんが自死したのに、なに言ってんだか。
絵の美しいよくできたメロドラマですが、やっぱり不倫は不倫、以上。