St. Michael and Satan 1518年
Oil on canvas. Museo del Prado, Madrid, Spain
Raphael Sanzio (ラファエロ・サンツィオ)作
ヨハネの黙示録 第12章-第13章
新約聖書 (ヨハネの黙示録 第12章-第13章 概略)
1人の女が陣痛に苦しんでいる。 女は太陽をまとい、月を踏みしめている。
そこへ赤い竜が現れる。 竜は7つの頭に7つの冠をかぶり、10本の角をもっている。
竜は女が子どもを産んだら食べるつもりで、天の星を尻尾で叩き落としたりしながら、今か今かと待ち構えている。
ところが生まれた子どもは即座に天へ引き上げられ、女は産直にもかかわらず素早く荒れ野へ逃げ去った。 怒り狂った竜は手下を引き連れて、天界へ乗り込む。
迎え撃ったのは、大天使ミカエル率いる天使の大軍勢である。 天使軍団と竜軍団の壮絶な戦いが始まる。 竜の正体は、悪魔ともサタンとも呼ばれる年経た蛇である。
しかし邪悪なものが聖なるものにかなうはずはなく、やがて竜は手下もろとも地に叩き落とされる。
敗れた竜はせめて女を食おうと荒れ野へ飛ぶが、神の力に守られている女に手を出すことはできない。
そこで女の子孫のうち、神の戒めを守り、イエスの証を持っている者たちを破滅させることで鬱憤を晴らすことにした。
( Renaissancejapan より、抄出 )