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アレス

2008-12-20 | 神仏や 神話の人物

 ご案内

 
 ボッテチェリ "ヴィーナスとマルス"

 


 アレース

もしくは アーレース(古典ギリシア語: Ἄρης, Arēs

ギリシア神話に登場する神で、戦を司る。ゼウスとヘーラーの子とされる。オリュンポス十二神の一柱。アイオリス方言ではアレウスもしくはアーレウス(Ἄρευς, Areus)とも。日本語では長母音を省略してアレスとも呼ばれる。聖獣はオオカミ、イノシシで聖鳥は啄木鳥、雄鶏。聖樹はトネリコ。

                                

本来は戦闘時の狂乱を神格化したもので、恩恵をもたらす神というより荒ぶる神として畏怖された[2]。「城壁の破壊者」の二つ名がある。戦争における栄誉や計略を表すアテーナーに対して、戦場での狂乱と破壊の側面を表す[2]。その性格も粗野で残忍、かつ不誠実であった。


人間であるディオメーデースに敗北したり(アテナがディオメーデースの支援をしていたが)、巨人の兄弟アローアダイ(オートスとエピアルテース)により青銅の壺の中に13か月間幽閉されるなど、神話ではいいエピソードがない[1]。これはアレースの好戦的な神格がギリシア人にとって不評だったこと、主にギリシアにとって蛮地であるトラーキア で崇拝されていたことによる。

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基本的に神々の中では嫌われているが、愛人のアプロディーテーや従者と子供達、そして彼が引き起こした戦争が冥界の住人を増やすことから、冥界の王・ハーデースとは交際がある。

                               

戦場では普段は徒歩だが、場合によっては黄金の額帯を付けた足の速い4頭の神馬に戦車を引かせ、青銅の鎧を着込んで両手に巨大な槍を持ち、戦場を駆け巡った[2]。

男神の中では1、2を争う程の美貌を持っている。身長も高く、人間の前には大抵人間サイズの大きさで現れるが、真の姿だとその身長は200メートルを優に超える。

 

 

  ダヴィッド

 

 ポセイドーンの息子の 1人・ハリロティオース が アレースの娘 アルキッペー を犯し、激怒した アレース は ハリロティオース を撲殺した。ポセイドーンは激怒し、アレースを神々の裁判にかけることを主張し、それを認められた。こうしてアレースの丘で世界初の裁判が開かれることになった。アレースは情状酌量の余地があるとして無罪となり、これ以降重大事件の裁判がアレースの丘で行われるようになった。

 

 Rubens Mars Disarmed by Venus

 ヘーパイストスの妻であるアプロディーテーを恋人とし、ポボス(フォボス、敗走)とデイモス(恐慌)の兄弟と、娘ハルモニアー(調和)の父となった。エロースをアレースとアプロディーテーの子に加える説もあるが、これは元々関係のなかったアプロディーテーとエロースを関連付けるために作られたものである。他にも、アマゾーンをはじめとする多くの蛮族の父である。

また、エリスやエニューオーも彼の従者であり一般的には妹とされているが、姉や妻とされることも多く、また特にエニューオーは母や娘とされていることもある。

 

 ローマ神話のマールス (マールス(ラテン語:Mārs) は、ローマ神話における戦と農耕の神。日本語では「マルス や 「マーズ」 と呼ばれる。英語読みは「マーズ」(Mars)である。  マールス(ラテン語:Mārs) は、ローマ神話における戦と農耕の神。日本語ではマルス。

 

      Mars 

 「マルス」や「マーズ」と呼ばれる。英語読みは「マーズ」(Mars)である。
また火星と同一視される。このため火星と同様に赤く輝く天体であるさそり座の α 星 はアンタレス(アンチ・アレス、アレスに対抗する者の意) と呼ばれている。火星の衛星フォボスとダイモスはアレースの子の名から採られている。
(wikipedia より抄出し、画像を添付、若干の編集をくわえた。)

 

 

 


<ボルゲーゼのアレス>


 紀元前1世紀あるいは1世紀(原作:前420年頃)

 ボルケーゼと云うのはローマの大美術蒐集家の名で、このアレスもかのナポレオンが1807年に他の約550点もの作品とともにボルケーゼ家より購入したものなのだそうだ。

 アレスとはゼウスとその正妻ヘラとの間の子で、戦いの神。ローマ神話ではマルスにあたりヴィーナスの愛人。・・・と云われてもこの辺りはよっぽど詳しくないと解りにくい。会場には神話に登場する神々の系譜図などもあったのだけど、にわか仕込みではとても覚えられないよね・・・(苦笑)。

 この作品には元々原作が在って、それは紀元前5世紀後半にアテネで活躍したアルカメネス作のブロンズ像と推定されているんだそう。解説に依ると「頭には兜をかぶり、手には武具を持っていたと推定されるが、鎧で身を固めた姿ではなく裸体で表現されたこのアレスは、軍神としての堂々たる体躯を見せながら、物憂げに右下に視線を落とすポーズから、ヴィーナスを想う、あるいは、ヴィーナスに寄り添う軍神アレスの姿」と解釈されているらしい。

 彼の物憂げな視線の先にはどんなに美しいヴィーナスが映っていたんだろう・・・。
 そんなふうに考え始めると、厳めしい「戦いの神」が妙に人間くさい一人の男として思えて来るから面白い。
(LOUVRE LOUVRE@東京藝大美術館)

 

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