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プライド 東条英機

2010-03-23 | 映画など

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 プライド・運命の瞬間(プライド・うんめいのとき)は、1998年5月23日に東映で全国劇場公開された、日本の映画である。極東国際軍事裁判結審50周年記念作品であり、東日本ハウス創立30周年記念作品[1][2]である。


概要 [編集]極東国際軍事裁判(東京裁判)でA級戦犯として裁かれた東條英機を主役として描いた。戦争責任を敗戦国に全て押し付けようとする連合国に対し、東條が法廷にて「たったひとりの戦い」に挑むというストーリーで、“東條英機(A級戦犯)=悪玉”論でなく、1人の人間として東條英機を描いた作品である[3]。
法廷のセットを現存する設計図から忠実に再現し、裁判の状況を史実フィルムを一切使用せず、徹底してリアリティを追求している。東條を演じた津川雅彦は、遺族や関係者に対して細かな取材を行い、役作りに生かした。映画での演技は、東條由布子(東條英機の孫)より「まるで東條(英機)があの世から帰ってきたみたいです」と称賛され、[4]自身のブログ上で、東條英機を主人公にした映画が作られたことを「時代が変わった」と感想を記している[5]。津川はこの作品で、第22回(1999年) 日本アカデミー賞・優秀主演男優賞を受賞している。

 

スタッフ [編集]監督 - 伊藤俊也
製作者 - 浅野勝昭
監修 - (「プライド」製作委員会)加瀬英明 / 富士信夫 / 國塚一乗
プロデューサー - 田中壽一 / 奈村協 / 中山正久
脚本 - 松田寛夫 / 伊藤俊也
音楽 - 大島ミチル
演奏 - モスクワ・インターナショナル・シンフォニー・オーケストラ
EDソング - 相田翔子「ゆりかごを揺すられて」(ポリスター)
製作 - 東京映像制作 / 東映



キャスト [編集]東條英機 - 津川雅彦

ジョセフ・キーナン首席検事(Joseph Berry Keenan) - スコット・ウィルソン(Scott Wilson)


ウィリアム・ウェブ裁判長(Sir William Flood Webb) - ロニー・コックス

清瀬一郎弁護人 - 奥田瑛二
ベン・ブルース・ブレイクニー弁護人 - パドリック・ディクソン
ブルーエット弁護人 - アンドリュー・ハリス
立花泰男 - 大鶴義丹
新谷明子 - 戸田菜穂
赤松貞雄 - 前田吟
東條君枝 - 前田亜季
東條光枝 - 相田翔子
古賀満喜枝 - 朱門みず穂
伊藤清 - 村田雄浩
役名? - 烏丸せつこ
役名? - 阿知波悟美
板垣征四郎 - 遠藤修
梅津美治郎 - 溝田繁
大島浩 - 五十嵐義弘
岡敬純 - 山村弘三
賀屋興宣 - 有島淳平
木村兵太郎 - 加治春雄
小磯国昭 - 木村進
嶋田繁太郎 - 森下鉄朗
白鳥敏夫 - 山本弘
鈴木貞一 - 寺下貞信
東郷茂徳 - 間健
土肥原賢二 - 徳田興人
永野修身 - 田村英男
橋本欣五郎 - 千葉保
畑俊六 - 小池栄
平沼騏一郎 - 宮城幸生
広田弘毅 - 名川貞郎
星野直樹 - 有川正治
松井石根 - 小峰隆司
松岡洋右 - 早川純一
南次郎 - 加勢功
木戸幸一 - 歌澤寅右衛門
荒木貞夫 - 飯沼慧
田中隆吉 - 島木譲二
大川周明 - 石橋蓮司
武藤章 - 石田太郎
佐藤賢了 - 睦五朗
田中隆吉 - 島木譲二
愛新覚羅溥儀 - 金士傑
重光葵 - 寺田農
東條かつ子 - いしだあゆみ
スバス・チャンドラ・ボース(Subhas Chandra Bose) - アンヌパム・ケール(アヌパム・ケール Anupam Kher)
ラダ・ビノード・パール判事(Radhabinod Pal) - スレッシュ・オビロイ(スレーシュ・オベロイ Suresh Oberoi)


論争 [編集]東條の描き方、東京裁判の判決への批判的な描写、日中戦争(支那事変)や太平洋戦争(大東亜戦争)を「自衛の戦争」「アジア解放の戦争」とする描写、「南京大虐殺」の存在を疑問視する東條の発言、ラダ・ビノード・パール裁判官の描写、インド独立におけるスバス・チャンドラ・ボースやインド国民軍の役割についての描写などから、劇場公開の前から国内外で賛否両論が巻き起こった[6][7]。また、この映画の「日本がチャンドラ・ボースを支援してインド解放に大きく貢献した」とする描写に対して、インド政府はこの見方を認めず、制作者からの協力の依頼を拒否した[8]。左派系の識者やジャーナリストからは、「右翼映画」との批判や上映反対運動が起こり[9]、製作した東映の労働組合を中心に「映画『プライド』を批判する会(事務局長:高橋邦夫)」が結成され、公開中止を東映に申し入れたが、最終的に東映系145館の映画館において公開された

 

 脚注 [編集]^ 創業者にして当時の会長・中村功が「ラダ・ビノード・パール判事を主人公にした映画を作りたい」という企画を東映に持ちかけたのがキッカケ。それに対し、伊藤監督から「日本国内上映の映画ではパール判事の物語ではウケない。どうせやるなら東條英機を題材にしたらいいのでは」と逆に提案され、内容が決まった。ただ、当初の企画への配慮か、パール判事のエピソードやインド・ロケも物語に盛り込まれ、2時間41分の超大作になった。
^ 製作費15億円を東映と分担することになった東日本ハウスは、この製作の受け入れ子会社として「東京映像制作株式会社」を設立し、前売り券を大量に引き受けた。
^ 作品紹介『プライド 運命の瞬間(とき)』日本映画製作者連盟
^ 『キネマ旬報』[要出典]
^ http://www.tojo-yuko.net/publish/pride.html
^ 『キネマ旬報』1998年6月上旬号 特集「問題作『プライド 運命の瞬間』をめぐって」
^ 「教科書に真実と自由を」連絡会・編『いまなぜ戦争責任を問題にするのか』教育資料出版会
^ トニー・ラズロ「日本映画『プライド』」『週刊金曜日』1998年5月1日号
^ 『朝日新聞』1998年5月16日および『毎日新聞』1998年5月17日
^ 映画演劇労働組合連合会(中央執行委員長:高橋邦夫)は、この映画や『ムルデカ17805』については上映に反対し、『靖国 YASUKUNI』については表現の自由を根拠に上映するように主張した[1]ことから、大原康男や井沢元彦などから、そのイデオロギーからの二重基準を批判されている(『産経新聞』2008年4月23日)。井沢は、『靖国 YASUKUNI』では表現の自由の危機を訴え、公開への圧力や妨害を批判した高橋が、『プライド・運命の瞬間』に対しては全東映労働組合連合会の中心人物(副執行委員長)として「検閲」をおこない、「侵略戦争美化の映画」のレッテル貼りをおこなったことや公開中止の圧力をかけていたことを挙げ、「このような二枚舌の人間に「表現の自由」を語ってもらいたくない」と述べている(『SAPIO』2008年5月14日号「SAPIO'S EYE 特別版‐映画『靖国』論争で思い出すべき10年前の「上映中止要求」事件/井沢元彦」)。


パール判事の日本無罪論

 

 

 

プライド-運命の瞬間-を見て

 


The Joseph Berry Keenan Visual Materials Collection spans the years of 1945-1947 and consists primarily of unidentified black and white photographs collected by Keenan.  Mostly personal in nature, the represented subjects include Keenan himself, military ceremonies and figures in Japan -- including General Douglas MacArthur --, banquets and celebrations, views of Japanese people and scenery, and aerial views of the Japanese landscape following the atomic bomb drops of 1945.
http://www.law.harvard.edu/library/special/exhibits/digital/jbkcollection.html

 

 

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