町内公民館主催のふるさと再発見「郷土史講座」に参加した。
講師は芸備地方史研究会会長で広大大学院教育研究科教授の下向井龍彦先生 平清盛音戸の瀬戸「日招き」開削伝説の形成と浸透であった。


パワーポイントを駆使しての解り易い内容。


ロビーでは平清盛に関する図書の展示「平清盛と三田郷」もあった。

講演内容は音戸の瀬戸開削伝説の構成要素。厳島神社に月詣でのための航路短縮。厳島女神に一日で開削を約束。太陽を扇で招き返し完成(日招き)。清盛が渦巻く潮をにらむと急流が止まった(にらみ潮)など。
実際は音戸の瀬戸はもともと海峡であった。地質学から見て海底は硬質の花崗斑岩の岩脈で人力開削は困難。奈良時代音戸の瀬戸は内海航路の要衝で「渡子」と渡舟が置かれた海峡であった。
清盛と音戸の瀬戸との本当の関係。厳島の参詣の際 何度となく通過。航路上の港湾に塩町の港湾設備を整備。海賊監視、航路の安全確保のために各地に「警固屋」の整備。
日招きの源流は清盛の専売特許ではなかった。中国の故事「淮南子」で戦国時代楚の魯陽公、日招きが奮戦ぶりを形容する決まり文句。舞楽「蘭陵王」が戦いでバチで日招きして勝利。日招き朝日長者伝説。日招き田植え歌。
音戸の瀬戸開削、日招き伝説は厳島神社と結びつき、焼失した神社の再建時の造営負担を信仰心喚起。管弦際などの祭礼をつうじ内海航路の便利化の恩恵を宣伝。田植え歌の主人公の朝日長者から清盛にに置換しての農村部への普及。
近代は郷土の偉人豪傑としての郷土教育による忠君愛国の精神を育成。
現代は地域学習、あたらしい地域文化の創造で地元の中学生「創作神楽スーパー日招き」としでんせつの継承がなされつつある。
郷土史に興味のある自分には満足でき有益な講演であった。
今年からのNHK大河ドラマ人気で、厳島神社や音戸の瀬戸は観光面で注目されてきて、宮島と呉にはJRの観光列車「清盛マリンビュー」、音戸には高速船「清盛ブルーライン」などが運航開始しているようである。






























































































