Diary

渡辺家のファミリー日記です。

Go! Go ! Go !!歌姫

2024年05月07日 00時00分30秒 | ブルーグラス

12/2(土) オガジュンさんがパーソナリティをつとめるFM湘南ナパサのブルーグラスアワー、「Go!Go!Go!歌姫」で、私が選んだ10曲が流れました。

「Go!Go!Go!歌姫」は毎回素敵な歌姫さんが選曲した10曲が流れます。スタジオでゲスト出演したり、前もってコメントをオガジュンさんに送ったりして、その曲にまつわるエピソードや思い出が紹介されます。
まさに今絶賛活躍中で、キラキラ輝いてる歌姫さんたちばかりなので、そんな皆さんの中に知名度がない私が混ざっていいのかな・・・と気後れしてたんですが、オガジュンさんが背中を押してくださいました。
選びたい曲はたくさんあって10曲にしぼるのは大変でしたが、選んでる時間はとても楽しかったです
それに、今の自分を振り返るとても良い機会になりました。
オガジュンさん、お声がけくださってありがとうございました😊


もう1人のパーソナリティA香さんが当日の番組録音をMP3でアップしてくださいました。
まだリンクが有効でしたらこちらにあります。

ブルーグラスアワー20231202.mp3

オガジュンさんに送った10曲のコメント控えがあるので、少し付け足しをして今の自分の記録に残します。
以下、長くなるので御興味ない方はスルーしてください。

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①私がブルーグラスを始めたのは、大学でブルーグラスの学生サークルに入ったのがきっかけです。
当時2年生の先輩バンドも3年生の先輩バンドも Red Allen の曲をやっていて、私もRed Allen をよく聴くようになりました。
Red Allen とOsborne Brothers の「Is This My Destiny」。
この曲は特にお気に入りで、社会人バンドGood Himagination (ヒマとimaginationのかけ合わせ)で活動していた時も歌っていました。
その後何年も経ってから曲を作ったのがHelen Carter(お母さんはメイベル)と知り、自分の好みをあらためて確認しました。



②ブルーグラスを始めて間もない時期に Hazel &Aliceを知れたのはラッキーでした。この音楽にどっぷり浸かるきっかけになりましたから。大学1年生の時の箱根ブルーグラスフェスで広田みのりさんが歌う「West Virginia My Home」を聞いたのが最初でした。自分でも歌いたくなったのですが歌詞が無く、サークルの先輩の奥様・エスターさんにお願いして歌詞を採っていただきました。エスターさん御自身もいい歌だと気に入って素敵に歌ってくださった事、良い思い出です。「West Virginia My Homeを広める会」の自称・関東支部長を拝命しておりますので、2曲目はこの曲を選びました。

③初めて石田御夫妻のアルバムを聴いたのは大学4年生の時。2人だけでシンプルなのに奥深くて、聴けば聴くほど沁みてきました。デュオの魅力に取り憑かれ、Ray & Ina Patterson などいろいろなデュオバンドを聴きまくり、気づいたらマンドリン弾きの主人が隣にいました。
今年38年ぶりに参加した宝塚ブルーグラスフェスで初めてShuさんにお会い出来て、お話して目の前で演奏を聴いてきました。夢のようなひと時でした。
このアルバムで1番好きなのが「Little Red Shoes」。これを弾きたくてマンドリンを買って練習した社会人の頃、主人のマンドリンで一緒に歌った新婚時代、そして今年の朝霧フェス、ずっと歌い続けている曲です。

④子どもは3人います。末の3人目が3歳になって、幼稚園に行くようになったらまた音楽活動が出来るようになるかな、なんて思っていた1998年の冬、主人が脳梗塞で倒れました。咀しゃく・嚥下障害という後遺症が残ってしまい、高い声が出なくなって歌が歌えなくなってしまいました。でも楽器をひく事はリハビリになるからと入院先にマンドリンを持ち込んだおかげか、楽器は弾けるようになりました。(個室ではなかったので、病院の屋上で弾いてました。)また、救急病院からリハビリ専門病院に転院する頃は5CCの水を飲みくだせず、むせて苦しんでいましたが、今では500㎖缶のビールを美味しく飲めています。本当によく回復したと感謝しています。
グラム・パーソンズとエミルー・ハリスのデュエット曲「The Angels Rejoiced Last Night」、主人がまだ声が出ていた頃、よく一緒に歌っていた曲です。あの頃スマホがあれば動画を残せていたのかな・・・と思いつつ、残っていたら振り返ってばかりで前を向けなかったかな・・・とも思っています。

⑤ムーンシャイナー誌2022年7月号で「1970年代ストリングバンドで活躍した女性たち」という記事を書かせていただきました。その時にも取り上げたAny Old Time の「String Band」。バラエティーに富んだ収録曲の中で特に惹かれたのが「Dear Companion」でした。これをきっかけにジーン・リッチーを聴くようになり、アパラチアの山の中へと音楽が広まって行きます。
「Dear Companion」はジーン・リッチーの曲ですが、女性コーラスがとても素敵なのでAny Old Timeの彼女たちのバージョンで聴いていただきたいです。

⑥そしてジーン・リッチーから1曲。
「You Are My Dearest Dear」。最初に聞いた時アイリッシュの「Star of the County Down」とそっくりだったので、同じ曲のバージョン違いかと思うほどでしたが、CDのライナーノーツに解説がありました。ジーン・リッチーが台所でお皿を洗いながら「Star of the County Down」を口ずさんでいて、そこから出来た曲のようです。アパラチアの山の中の日常にアイリッシュが普通にあるんだなと感じました。
この曲が収録されている「Mountain Born」のジャケットでジーン・リッチーが持っているハート型のサウンドホールがついた楽器がマウンテンダルシマーです。「You Are My Dearest Dear」ではマウンテンダルシマーが使われていませんが、「Star of the County Down」が越谷ロマンチカのレパートリー定番曲なので選びました。

⑦さらにアパラチアの山の中へ入ります。
映画は年に2~3回劇場に通う程度、それほど詳しくありませんが、「Songcatcher~歌追い人」は印象に強く残っている映画です。黒川かほるさんと一緒に渋谷の映画館へ見に行きました。
納屋のダンスシーンではヘイゼルも登場してます。山奥の小屋のフロントポーチで歌うアイリス・ディメントの「Pretty Saro」。数年前、アーニャ・ヒンクルが来日した時に代官山のライブハウスでこの曲をやってくれました。フィドルを弾きながら一人で歌うアーニャに映画のシーンが重なりました。

⑧埼玉県越谷市にあるカフェ「おーるどタイム」に通うようになってからアイリッシュを聴くようになり、ティン・ホイッスルとフィドルを始めました。フィドルは難しい楽器で、毎日少しでも弾くよう心掛けているのですが、なかなか思うように弾けなくて日々修行中です。
笛とフィドルの音って、とても合うと思ってます。笛の音とフィドルの音が絡むとたまりません。
「My Cape Breton Home」。赤毛のアンの舞台・プリンスエドワード島の隣に位置するケープブレトン島にはたくさんのフィドラーがいるそうです。お客様がいらした時に「まずは一服」とお茶をすすめるのではなく、「まずは1曲」とフィドルを弾いてもらえるよう、1家に1本、フィドルがあると聞いたことがあります。

⑨私が入っていた国学院のブルーグラスサークルはトラッド志向。ギターとボーガルを担当すると決まった時、4年生の先輩に言われたのは、マーキュリーの2枚組を買ってレスター・フラットの歌とギターを練習する事でした。
でも私にレスターの歌は厳しかったです。なにしろkeyが違えばもう別物ですから。けれどスキーター・デイビスの「I Love Flatt & Scraggs」を聴いて、目の前が突然開けました。こんなふうにアプローチすればいいと良いお手本をいただいたようでした。
若い頃はトラウマで歌えなかった「Jimmy Brown the News Boy」、今は楽しく歌っています。

⑩ラストは私の中で特等席にいるCDから「Sweet South Anna River」。
エリザベス・コットンが生前、「私は死んだら冷たい土の中で眠るのは嫌。友達が大勢集って見送る中、川に浮かべて流してほしい」と話していたそうで、そんな会話からインスパイアされてアリスが書いた曲です。
美しいピアノから始まるイントロ、派手で無く優しく寄り添うようなフィドルはStuart Duncan、歳を重ねて円熟味が増したアリスの声に重なるのはLaurie Lewis とBeverly Smithです。

 

コメント
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