http://sankei.jp.msn.com/science/science/100522/scn1005220048000-n2.htm
2010年5月22日配信
記事の紹介です。
【H2A】日本の存在感示せるか
2010.5.22 00:46
金星探査機「あかつき」を搭載し、
打ち上げられるH2Aロケット17号機
=21日午前、鹿児島県・種子島
宇宙センター(三菱重工業提供)日本初の金星探査機「あかつき」と、世界で初めて宇宙空間での“帆走”を目指す宇宙ヨット「イカロス」が、金星に向かって飛び立った。H2Aロケット17号機による打ち上げは成功したが、両機の正念場はこれからだ。
金星の気象観測を目指すあかつきにとって大きな関門となるのは、周回軌道への投入だ。地球から電波が届くのに時間がかかるため、搭載した機器で自律的に状況を判断し、金星の重力圏に飛び込んでいく。
日本は平成10年に打ち上げた火星探査機「のぞみ」で周回軌道への投入に失敗した。この失敗以降、月探査機「かぐや」や6月に帰還する小惑星探査機「はやぶさ」で軌道制御の経験を積んできた。
あかつきが金星付近に到達するのは12月。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の開発チームは「軌道投入が一番のヤマ場」と位置づける。
あかつきとほぼ同じ航路を進むイカロスは、約14メートル四方の帆の展開が成功の鍵となる。
円筒形の機体を回転させ、遠心力を使って樹脂製の膜を開く独自の方法を採用。回転速度を毎分5回転から25回転へと段階的に上げ、数週間後に完全に帆を広げる。展開後に薄膜太陽電池による発電を行う計画で、JAXAはここまでを最低でも成功させたい「ミニマムサクセス」としている。大きく広げた帆で太陽光を受け止め、燃料なしでの航行技術を実証できれば大成功(フルサクセス)だ。
米国が火星探査を目標に掲げるなど、惑星探査は今後の宇宙開発の大きな柱となる。あかつきとイカロスを成功させることは、宇宙開発における日本の独自性と存在感を示すことにもなる。(中本哲也)
記事の紹介終わりです。
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