我が郷は足日木の垂水のほとり

文化芸術から政治経済まで、貧しくなった日本人の紐帯を再構築したいものです

円 一時86円台前半 ドル独歩安 デフレ圧力

2009年11月23日 | 記事紹介

東京新聞 TOKYO WEB

http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2009112702000067.html

2009年11月27日配信

 

  記事の紹介です。

円 一時86円台前半 ドル独歩安 デフレ圧力

回復の足取りが重い日本経済を、再び円高が襲い始めた。二十六日の東京外国為替市場で、円相場が一ドル=八六円二九銭まで高騰、一九九五年七月以来、十四年四カ月ぶりの円高ドル安水準まで上昇した。ドル安が主因とはいえ、円高が加速すれば、輸出企業は為替差損で大きな打撃を受ける。輸入価格の下落で国内の価格下落圧力も強まり、デフレ進行が日本経済をむしばみかねない状況だ。

  (東条仁史)

 ◆ドルキャリー

 東京市場の午後五時現在は、前日比一円五七銭円高ドル安の一ドル=八六円七八~七九銭。ユーロは一円五九銭円高ユーロ安の一ユーロ=一三〇円九五~九九銭。

 世界的な「ドル売り」の引き金は、二十四日公表の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録だ。ドル安容認と受け取れる内容だったため、超低金利の長期化観測で急速なドル売りを呼んだ。

 機関投資家や投機筋は、米ドルを売って高金利の豪ドル、ニュージーランドドルなどを買って利益を上げる「ドルキャリー取引」を積極化し、世界的な「ドル独歩安」の状況となった。

 円高の要因として、メガバンクなどの巨額増資に対応するため、機関投資家などがドルを売って円を買う需要が増えている、との見方もある。

 円高の是正について、ニッセイ基礎研究所の矢嶋康次主任研究員は「ドル安が止まるかどうかという点に尽きる。このままでは、いつでも八五円近辺にまで行く」と予測する。

 ◆悪影響

 円高は、政府が十一月の月例経済報告で認定した、日本経済の「デフレ」状況をさらに加速させかねない。

 例えば、食料品や木材の輸入は約70%前後がドル建ての契約で、円高ドル安局面では、輸入価格が下がりやすい。これら輸入製品と競合する国内製品も値下げで対抗せざるを得なくなり物価がさらに下がる。消費者へは恩恵となる側面もあるが、企業にとっては収益圧迫要因となり、賃金の引き下げなどにつながれば、結局、家計を圧迫し景気悪化につながる「負のスパイラル」をもたらす。

 円高で還元セールを行うことの多い流通業界の関係者も、「足元の円高レートで安く仕入れできるのが数カ月先のこともある。円高にすぐに対応できる体制がないと、“身銭”を切って値下げするしかない」と内情を打ち明ける。

 現在のデフレの原因は、需要不足にある。第一生命経済研究所の新家義貴主任エコノミストは「円高で頼みの輸出が減少すれば、景気回復ペースは遅くなり、需要も伸びない」と、デフレ経済下での円高のマイナス面を強調する。

  記事の紹介終わりです。

 

 

我が郷……』の本日記事へは、  をクリックしてお進みください。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  【緯度経度】北京・伊藤正 ... | トップ | 外為・株式:東京外為 円高... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

記事紹介」カテゴリの最新記事