http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2006&d=0425&f=politics_0425_002.shtml
2006年4月25日配信
記事の紹介(抄出)です。
中国「沖ノ鳥島はサンゴ礁」友好的交渉で解決目指す
日本最南端の領土である沖ノ鳥島の水没を防ごうという「サンゴ増養殖技術検討委員会」が18日、東京都内で会合を開いた。これに対して25日付の新華社は他メディアを引用し、「なぜ日本はサンゴ礁を島にしようとしているのか」と題して日本側の動向や中国側の主張を詳しく報じた。
沖ノ鳥島は海水による侵食が進み、水没する可能性が高いとされる。「サンゴ増養殖技術検討委員会」は水産庁が設置した専門家による委員会で、沖ノ鳥島の周囲のサンゴを増やすことで侵食を食い止めることを検討している。
新華社の記事では「沖ノ鳥島」を「沖ノ鳥礁」と表現し、東京から南西に1740キロメートルの海域にあるサンゴ礁帯だと紹介。満潮時には水面からの高さがわずか70センチメートル程度になってしまい、面積が10平方メートル足らずの2つの岩礁があるだけと伝えている。
さらに「1987年からは285億円を投じて護岸工事を行うなど、日本は沖ノ鳥礁を拡張する工事を継続してきた」と説明。東京都小笠原村の管轄内であることや日本最南端の島であることを示す碑が立っていることも報じている。
また「周辺海域ではカツオ、マグロ、イカなどの水産資源が豊富で、海底にはマンガン資源がある」などとし、「日本の狙いは200キロメートル内の周辺海域を自らの排他的経済水域(EEZ)に取り込むためだ」と論じている。
記事では今回の検討委員会について、周辺海域でサンゴの卵20万-30万個を採取し培養したあと、07年夏ごろに海域に戻すことを承認したとも付け加えている。
その上で「中国政府は一貫して友好的な話し合いを通じてこの問題を処理しようと求めてきた」「日本も責任ある政治大国として、客観的かつ公正な態度で問題に対応してほしい」と主張している。
なお、沖ノ鳥島をめぐり台湾側も5月の漁業交渉を前に「島ではない」などとの見解を示している。(編集担当:菅原大輔)
記事の紹介(抄出)終わりです。