東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
~ごみ問題のスクラップブックとして~

都政新報 連載 23区ごみ対策の展望 ⑧ 負の遺産、雇上契約の見直し、⑨ 見えてこない ごみ戦略

2018年09月26日 20時47分26秒 | 東京23区のごみ

都政新報 23区ごみ対策の展望  ⑧ 負の遺産、雇上契約の見直し [2018/09/18]  から


都政新報 23区ごみ対策の展望 ⑨ 見えてこない ごみ戦略  [2018/09/25]  から

 

 

都政新報の小さな囲み記事ではあるが、
東洋大学経済学部教授 山谷修作氏

連載、自治体政策のススメ 
23区ごみ対策の展望 ① 「危機感なきスローガン」
23区ごみ対策の展望 「廃プラサーマルの成果」
23区ごみ対策の展望 ③ 「進化続く資源化事業
23区ごみ対策の展望  「区の関心呼ぶ食べきり協力店」
23区ごみ対策の展望 ⑤「雑がみ分別のきっかけ作り」
23区ごみ対策の展望 ⑥ 持ち込みごみとの向き合い方
23区ごみ対策の展望 ⑦ 「ベンガラ」の行方
23区ごみ対策の展望 ⑧ 負の遺産、雇上契約の見直し
23区ごみ対策の展望 ⑨ 見えてこない ごみ戦略



連載も⑧と⑨となった~

⑧ 負の遺産、雇上契約の見直し

清掃事業の区移管当初は、この雇上会社との覚書による雇上契約の継承に胡散臭さや疑問も持ったものだが、、、
いまでも雇上会社の捉え方、23区それぞれなのかもしれない、、、

江東区では、包括外部監査で平成24年度は、清掃事業を取り上げて「江東区包括外部監査報告書包括外部監査結果報告・措置概要をまとめている。区の報告書が出た時は、ある意味タブーともいわれる雇上会社のこともそれなりに踏み込んでいるので、よくまとめたな~等と思っていたが、、今、「負の遺産、雇上契約の見直し」を読んで、あらためて読み直すと、収集・運搬業務も、雇上契約の見直し以前に、「直営」と「委託」の問題での財政負担の比較止まりなので、まだまだその先には遠い気もする、、、江東区も、不燃ごみの収集が週1回から隔週になった時点で、代替業務として容器包装プラスチックの回収を雇上会社に委託していたのでこのうえない擁護ぶり、ただし、ごみの収集運搬の雇上会社ほどではないにせよ、各区のリサイクルの回収業務委託も、区内の事業者で構成する協同組合方式での随意契約も多いのではないかな? 一般競争入札にすればいろんな弊害もあるのだろうから、、メリットデメリットいろいろで、


⑨ 見えてこない ごみ戦略

ほんとうにそう思う。23区や清掃一組に共通した「ごみ戦略」などないのだろう、、、、、、
強いていえば、それぞれの役割分担で滞りなくごみ処理を行うこと、、もちろん安全に、
しかし、そんなことは当たり前のことである、それ以上のものが見えてこない、
基本となるごみの発生抑制策、可能な限りのごみ減量の「ごみ戦略」を願うが、、

2000年4月に清掃事業の区移管、清掃一組の中間処理の共同処理体制からすでに18年経過、清掃一組の一般廃棄物処理基本計画策定、改定の議論のたびに、ごみ量予測と施設整備計画でかんじることは、ごみの減量リサイクルは各区の仕事、清掃一組は中間処理という役割分担、従って、23区のごみ減量施策が清掃一組のごみ量予測に反映できずに、施設整備計画も無難な余力を持って策定されること、、そこに共通した「ごみ減量」ビジョンは感じない、、、清掃事業の処理責任は23区にあるとは言え、、清掃一組は23区で構成しているとはいえ、やはり、清掃事業の一貫性は阻害されている、

清掃一組のいわんとしていることもわかるのだが、それでは23区の清掃事業の担い手としての主体性もなく、たんに、23区の中間処理の委託事業者に過ぎないのではないか。本来なら、23区と清掃一組が連携して、ごみの減量施策、ごみ量予測、施設整備計画を策定すべきとおもうが、、こういう場合は、都合よく役割分担で分断する、一般廃棄物処理基本計画の改定検討会も、23区と一緒に検討しているとはいえ、、、ほんとうに納得のいかない堂々巡り、、、

今回の、一般廃棄物処理基本計画の改定検討会もそうだ、、
なにしろ、21清掃工場体制を維持、清掃工場も21工場もあると、いつも2~3工場は建て替え中、建て替え中が重なりすぎると当然焼却余力はなくなる、その余力がなくなる時期が来る前に、今回の改定検討会こそは、23区も清掃一組も一体となって、本気でごみを減らす施策を立てるのではないかと期待したが、ザンネンながら、、

「見えてこない ごみ戦略」にある、多摩地域の「東京たま広域資源循環組合」も、多摩地域の25市1町で構成する一部事務組合であるが、23区清掃一組とは違って、二ツ塚処分場は「搬入量の管理計画を設定し、搬入配分量に基づく負担金制度(超過金・貢献禁制度含む)」もあり、ごみ減量や埋立処分量の削減は徹底している。23区清掃一組も、23区と一体になって、ごみ減量や埋立処分量の削減をビジョンにすればかなりの効果はあるとおもうが、、、なにしろ、現状では、23区から出されたごみを滞りなく処理するに過ぎないと言わざるを得ない、、、、(もちろん、23区から排出されたごみ処理後の埋立処分量削減策はセメント原料化など頑張っているのだろうが、、)


関連(本ブログ)
二十三区清掃一部事務組合 次期施設整備計画 14清掃工場が整備対象(5工場は築後50年経過で建替、9工場はプラント更新や延命化工事検討)
23区清掃一組「一般廃棄物処理基本計画改定検討委員会」第2回の資料等から~(施設整備計画、清掃工場建替の前倒し策に異議あり!!)
23区清掃一組 一般廃棄物処理基本計画改定検討委員会(第2回)傍聴しました~
23区清掃一組 一般廃棄物処理基本計画改定検討委員会 【第1回】 傍聴しました~





 

 

 

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