俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●色彩俳句0237・黒018・奥山甲子男01・2015-07-30(木)
【→色彩俳句-索引01・色彩俳句-索引02 →俳人一覧(あ・か・さ・た・な・は・ま・や)】
○「落日に黒い手がのび田を揃える」(奥山甲子男01)
季語(無季) 「らくじつにくろいてがのびたをそろえる」(「俳句舎の俳人名鑑」より引用)
【鑑賞】:ふと「田を植える」と頭で読んでしまったが、実は「田を揃える」。しみじみ考えてみると「田」というものは字面でも図形であり、車窓からも過ぎゆくものであり。これは「揃える」に相応しいと納得した次第であります。
○奥山甲子男(おくやまきねお)(1929~1998)
○好きな一句「粥吹けばたださざなみの家の中」(『山中』)02
季語(無季) 「かゆふけばたださざなみのいえのなか」
【Profile】:三重県出身。→金子兜太に師事。1963年「海程」に入会。「営」「赫」「橋」等の同人を経て「木」を創刊、編集同人。第8回海程賞、1969年中部日本俳句作家会賞、第38回現代俳句協会賞受賞。