俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●次元俳句026・夢(超次元)03・富田木歩
○「夢に見れば死もなつかしや冬木立」(富田木歩01)
○季語(冬木立)
【鑑賞】:夢に見た自らの死。もはやそれは恐れるようなものではなく、なにか懐かしいような既視感が漂っていました。私たちの脳の中には、いつか死を受け入れることができるような用意が、どこかにインプットされているのかも知れません。
○富田木歩(とみたもっぽ)(1897~1923)
○好きな一句:「わが肩に蜘蛛の糸張る秋の暮」02
○季語(秋の暮)
【Profile】:東京本所向島生まれ。2歳の時病により足が不自由になる。普通教育を受けず、いろはがるた等により文字を知り独学。度々の洪水により一家は貧窮。弟・妹を肺結核で失い、自らも患うが句作に専念。1916年、→臼田亜浪に師事。生涯の友、新井声風の力により境涯作家として俳壇に名を知られる。関東大震災の際、声風の救助の甲斐なく向島堤上で焼死。享年27歳。
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富田木歩掲載句
03背負はれて名月拝す垣の外(名月・仲秋)〈特集665・天体俳句2-9月〉2024/9/13