俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●五感俳句055・聴覚015・佐藤紅緑・2011-08-22
○「鶉鳴くばかり淋しき山の畑」(佐藤紅緑01)
季語(鶉・秋)
鶉(うずら)の鳴き声はそれほど淋しい声ではないようですが、山家のそばの畑には人影もなく鶉の鳴き声しか聞こえません。秋の夕暮れにつつまれた畑です。
○佐藤紅緑(さとうこうろく)(1874~1949)
代表句「蜩に墓冷ゆるまで立ち尽くす」02
季語(蜩・秋)
青森県弘前市生まれ。小説家、劇作家。旧制弘前中学中退。上京して新聞記者となり→正岡子規を知る。俳人として認められるが、1906年に脚本『侠艶録』が新派で上演されて好評を博し、その後しだいに小説に専念し、社会小説的な色彩の大衆小説を書く。昭和に入ってからは少年少女小説も多く、ことに『あゝ玉杯に花うけて』(1927~28)は、少年の友情を描いて、『少年倶楽部』の読者を熱狂させた。詩人のサトウ・ハチロー、小説家佐藤愛子はその子である。