重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

「シェルター」。

2008-01-24 | つれずれ

撮影場所/名古屋市北区「名城公園」で / 2008.1.24 08:24:15
NIKON D80 / SIGMA DC 18-50mm EX MACRO HSM / F7.1 1/160秒 ISO220 / プログラムAE 補正+1 スポット測光

雪はもちろん、
雨さえも降りませんでしたが、
今日の名古屋地方は身を切るような冷たい風が一日吹き続け、
低く垂れ込めた雲を北々西から南々西へと、
かなりのスピードで運んでいました。


そんな今朝の「名城公園」で、
また「貼り紙」を見つけました。



「<警告書>この物件は、公園管理上支障となっていますので、平成20年1月23日までに撤去してください。撤去されない場合は、本市で撤去します。……名古屋市北土木事務所」とあります。


その「物件」とは――。



「公園の住人さん」が、
遊戯場の一角にあるテーブルとベンチを上手に利用して作った段ボール小屋です。
見事なアイディアですよね。

ただ――。


この粗末な段ボール小屋は、

気象台の百葉箱の中ではなく吹きっさらしの戸外では最低気温が氷点下になっているはずのこの季節、
同じ「公園の住人」でも常設のテント小屋さえ持てないクラスの彼らにとっては、
ただ雨露をしのぐだけでなく、
「命」を守るための緊急避難措置――つまり「シェルター」でもあります。


その「シェルター」を「物件」と言い切り、
問答無用で「撤去」できてしまう人は、
たぶん、とても幸せなのだろうなあ、自分を含めて……

……などと考えながら、
かじかむ手でシャッターを切っていました。



明夕から、所用のため久しぶりに静岡方面へ出かけます。
どこかで、待望の「雪」に、出会えるでしょうか。


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4 コメント

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そうですねぇ~… (kuma)
2008-01-25 10:59:14
 転居に伴い、プロフィールを書き換えたので
省略して『kuma』に変えました。
 
 昨日、アタシも区役所にて転居届けを提出した時に
偶然ですが、同じこと考えながら記入してましたよ。

 フツーに、旧住所と新住所書く欄がありますが
なかには、新住所書けない方もおられるだろうなぁ~と
思うと、家が見つかったアタシは幸せなんだろうなぁ~と
思いました。

 家と言っても、uwanosora443さんのように持ち家でなく
賃貸マンションですけれどね。

 何も、こんなに寒い時に撤去勧告しなくてもいいのになぁ~と
思いますねぇ。。。

 しかし、この家主さん(?)利口な方ですね
 屋根付きベンチの下の、屋根付き小屋でしょ?
 雨の心配はないもんね
Unknown (pa-man31)
2008-01-25 12:35:01
名古屋市へ行くことは 年に数回しかありません
東京都も 素通りして千葉のディズニーリゾートに行くくらい、都会の生活がぴんときませんが
市の公園、緑地には、おおきな常緑樹や、植え替えられる美しい花がうえられていますね。でも その近くに 青いテントや こういったダンボール紙の 住まいとおぼしき 物を見かけます。
夏なんか、公園の 噴水に 公園の住人さんが 入浴?水浴びするのを 阻止するべく、赤いコーンを置いて、ロープが 張られていますね。
この方たちが このような 境遇になられたにはそれぞれ、深いわけが おありなんだろうと思いますが、
理由は なんであれ、 こういう方々に 寝泊りする場所と、仕事を 提供し、社会に復帰するきっかけを 与えてくださる、そんな方はいないものなんだろうか と、 常々思います。
ひょっとして uwanosoraさんは そういう事業をおこすことを 狙っていらっしゃる?
たしかに… (kumaさんへ)
2008-01-27 21:27:07
子供たちが遊ぶこの場所にこういう小屋を建てられるのは問題もあるでしょうが、季節が季節だけに、そこは少し猶予してあげても……と思ってしまいます。

この週末で引っ越しされたんですよね。落ち着かれたら、またブログを再開してくださいね。楽しみに待っています。
私が… (pa-man31さんへ)
2008-01-27 21:41:35
事業をですか? とてもとても私にそんな器量などありません。
というより、それ以前に、
「憲法第25条 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とあります。
こんな季節にこんな形で寒さをしのがなければならないこと以上にもっと「最低限度の生活」って、一体どんなレベルの生活をイメージしているのかと、まず国に聞いてみたいですね。
しかも、いわゆる最低賃金との「ねじれ現象」を是正すために生活保護基準をさらに引き下げようなどと考える発想が、理解できないと言うより、私には我慢できません。

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