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虫文字

2008-07-31 11:57:54 | Weblog

この写真何を写してるかわかりますか?

実は甲虫の幼虫が木を食べ進んだ跡。
見ようによっては古代部族が描いた象形文字にも見えます。


最近見て感動したアボリジーニのアーティスト、
エミリー・ウングワレーの描くアートにも似ているような気がします。

 

虫が食べ進んで彫った穴なのに、
全体としてみれば、何か伝えたいメッセージがあるような、
不思議な感じがしました。

 

森の深くで、虫たちによって彫られたメッセージ。



通りがかる人を立ち止まらせる力はあるようです。


 

7月中旬 群馬県北部で撮影

 

エミリー・ウングワレーは最高でした。
もし機会があれば是非是非見に行ってください。

単純な線だったり、点だったり、模様だったりするだけなのに、
何であんなに感動的なのだろう。

多分一本の線の中にも命の力が宿っているからだと思うのです。

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シラフヒゲナガカミキリ

2008-07-30 16:24:12 | Weblog
このカミキリに会ったのも初めて。


標高1700mくらいの林道を歩いてると、
上のほうから飛んできました。


ゴマダラカミキリに似ているけれどそれにしては小さいし、
身軽な感じで、気軽に飛び立つ。

とりあえず撮影して、家に帰って調べてみたら、
シラフヒゲナガカミキリでした。

被写体のカミキリは雌でヒゲがそんなに長くないのですが、
雄は名前の通りヒゲが相当長いです。


針葉樹の唐松などを食樹とするので、
本州では標高の高いところに生息しています。


いずれにせよはじめての虫に出会えるのは嬉しいことです。


7月26日 山梨県で撮影
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オナガアゲハ

2008-07-29 11:41:05 | Weblog
何度も会っている気がしていたのに、
ちゃんと写真を撮れたのは今回が初めて。

以前裏高尾で会った時には、
フワフワ飛んでいるのを見ているうちに、
シャッターチャンスを逃し、

あわてて追いかけ、ファインダーを覗いて見たら、
尾状突起が欠損していて、撮影をあきらめた覚えがあります。


フワフワと動いているうちに、
いつの間にかシャッターチャンスを逃がしてしまう蝶は、
オナガアゲハの他にもいます。

モンキアゲハがそうで、
花を訪れるのですが体が大きいので、
花に体重をかけないようにいつも翅を動かしています。

無重力状態を自分の翅で作り出し、
花の蜜を吸っている感じです。

ですから一瞬も静止せず、花から花へ、フワフワと漂っている感じです。


こういう蝶が一番シャッターチャンスを掴み難いのです。


今回撮影したオナガアゲハは、なぜか目の前に来て止まってくれました。

心置きなく撮影できました。


学名のラテン語 macilentusは「やせた」「細い」の意で、
特徴を良く捉えたネーミングだと思います。


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ウラジャノメ

2008-07-28 11:50:09 | Weblog

林道の向こうに、今まで見たジャノメチョウと違う!

なんだろう? と思って近づいてみたらウラジャノメでした。

始めて会う蝶です、大きさはベニヒカゲ位か。


ウラジャノメ、名前のとおり翅の裏の模様が綺麗です。

林道の10mくらいの範囲でテリを張っていました。
日のあたる葉先に止まって辺りを監視しています。


オオムラサキやミドリシジミのように、テリを張っているときに、
その制空権内に飛んできた虫、あるいは物に、
スクランブル体制で迎撃する激しさはありません。

ウラジャノメは、
フワフワと飛び立って、またもとの葉の上に戻ってくる、
まあ、とても優雅な占有行動です。

この日見たオオムラサキは落ち葉に向かってスクランブル体制!
その勢いには笑ってしまいました。

ミドリシジミは捕食される危険も顧みずに、
トンボにも向かってゆきます。



またウラジャノメは生息範囲も限定的、
北海道、本州は中部山岳地帯、北関東、山形県、山口山地西部のに、
ポツン、ポツンと飛び石状に分布しています。


有名な多産地があるわけでもないので、
出会うのは比較的難しい蝶のようです。

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ヤマキマダラヒカゲ

2008-07-25 11:29:07 | Weblog

サトキマダラヒカゲは我が家のすぐ近くの公園にもいます。

が、ヤマキマダラヒカゲは高地に来ないと見られない蝶です。


すごく良く似ている2種ですが、
見分けるポイントは後翅の付け根にある3つの点。

この点が直線状になっているのがサトキマダラヒカゲ。

直線状になっていないのがヤマキマダラヒカゲ。

そのポイントで見分けるとわかりやすいそうです。


ですが昔は一種類、単純にキマダラヒカゲと呼ばれていました。

詳しくはこのBLOGの5月30日のサトキマダラヒカゲの記事を、
読んでみてください。


 



林道や登山道を歩いていると、獣糞についていることがよくあります。
写真のヤマキマも鳥の糞の養分を吸っていました。

人の体につくことも良くあります、
なんだか人懐っこくて警戒心の薄い蝶である気がします。


普通種なので感動はないのですが、
フィールドで会うと、ちょっと嬉しくなる蝶でもあります。


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コチャバネセセリ

2008-07-24 11:52:10 | Weblog
コチャバネセセリも高原の住人。

標高1000m以上の高原では良く見ます。


ミヤマモンキを探しに行った高原に沢山いました。

今回は広角のレンズ、シグマDG fisheye 15mm で撮影して見ました。
たまたま近づいても逃げないでくれたので、撮影に成功。


このレンズは高原のパノラマ撮影にも重宝しています。

肉眼以上の広い角度で撮れるレンズは初めてなので、
これからもいろいろなシーンで使ってみようと思います。


7月19日 東御市で撮影





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ハナカミキリ

2008-07-23 11:58:01 | Weblog
高原性のハナカミキリです。


カミキリに疎いもので名前は同定できませんでした。



ヒメハナカミキリの一種かホソカミキリの一種か?

ひょっとしてブチヒゲハナカミキリか?



同じ花の上に4頭もいました。



夏の高原を彩る賑わいです。



7月19日 東御市 撮影
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コヒョウモン

2008-07-22 12:23:48 | Weblog

ミヤマモンキのいる高原にはコヒョウモンもいました。

高山性のヒョウモンチョウです。


ウラギン、ミドリなどのヒョウモンと比べるとやや小型。
前翅の形がよりまあるい感じです。

この場所にはコヒョウモンモドキもいるはずはのですが、
残念なことに出会えませんでした。


またミヤマモンキを撮影に来た時にでも会えればと思います。

 

ミヤマモンキの写真をホームページのほうに整理しておきました。

 

7月19日 東御市 撮影

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ミヤマモンキチョウ

2008-07-21 09:39:17 | Weblog
ついに、ついに、
ミヤマモンキチョウに会うことが出来ました。

標高1500m以上に生息する高山蝶です。


想像以上に綺麗、繊細な美しさです。

翅の周辺部のピンクのラインは、
写真で見ていた以上に鮮やかでした。

そして胸、足までピンク。

そのピンクと目のイエローがドキッとするような、
対比を見せています。


飛翔が早い、なかなか止まらない、
などいろんな資料を読んでいたので、
登山道の近くの花に止まってくれた時には、
嬉しさのあまり、笑いながらシャッターを押していました。

同行の「む」氏も笑いながらシャッターを押していました。

げらげら笑いながらシャッターを押したのは初めて。

本当に嬉しいと笑ってしまう、
それははじめての体験でした。

そんな体験をさせてくれたミヤマモンキチョウに、
感謝いたします。


中年の2人が笑いながらファインダーを覗いているのを見て、
さぞ登山者は気味悪く思ったでしょう。



この日の夜はブランデーで乾杯いたしました。


7月19日 東御市 撮影



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キバネツノトンボ

2008-07-18 11:29:18 | Weblog

キバネツノトンボを、
山梨県では5月の初めに見たことがあります。

ここ群馬北部の山間部では7月中旬に出現しています。


1ヶ月から長くて2ヶ月くらい、
季節が遅れてやって来るのでしょう、この場所は。

昨日掲載したヒメキマダラヒカゲを見た林道では、
ウスバシロチョウを目撃しました。

ウスバシロチョウは山梨県・長坂では5月、河口湖では6月中旬、標高900mの、
群馬県では6月上旬、そして標高1400メートルの群馬県北部では、
7月中旬と、地域によって、標高によって、
出現する時期がずれています。

その気になったら日本国中を歩き回って、
2ヶ月くらい同じ種類の虫を楽しめるわけです。

桜前線も沖縄から釧路まで3ヶ月くらいかかって北上しますね。


そういう意味では、日本って広いというか、懐の深い国だと思います。

このキバネツノトンボは、
シグマ15mmDGフィッシュアイというレンズで撮影しました。
まだ下ろしたてのレンズなので使いこなすのはこれからなのですが、
なかなかクリアで、発色も綺麗なレンズだと思います。


これからの撮影が楽しみです。

飛翔写真にうまく使えればいいのですけれど。


 

 

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ヒメキマダラヒカゲ

2008-07-17 12:04:20 | Weblog
林道の向こうで3頭が混飛していたので、
なんだろうと思って近づいてみたらヒメキマダラヒカゲ。


いつもはこの場所では8月のはじめに見るので、
今年はとても早い出現のような気がしました。

山地性の蝶で、標高の高いところでしか見ることが出来ません。
この撮影場所は標高1500m。


この場所が気に入っているのか、
何度飛び立ってもこの近くに舞い戻ってきます。



陽だまりの石組みに止まって、
ジッとカメラのほうを見ていました。



いわゆるカメラ目線というやつです。


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エグリトラカミキリ

2008-07-16 11:16:53 | Weblog
栗の花に来ていました。

群馬県北部のこの地では7月の中旬に栗の花が咲きます。


東京と比べて約1ヵ月遅れ。


桜の花も約1ヵ月遅れます。


栗の花が咲いているからといって平地性ゼフは集まってきません。
なにしろこの場所は標高900m位あるのです。


エグリトラカミキリはハナカミキリの普通種、
里にも山間部にも沢山いる種類のようです。


そういえば、6月に嵐山・埼玉県で栗の花に来ているのを、
見たような記憶があります。


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オオトラフコガネ

2008-07-15 12:45:55 | Weblog
去年の今頃会うことの出来た虫に今年も会えました。

オオトラフコガネ。

山地性の大変綺麗なコガネムシです。
触角が櫛の様になっているが特徴。



飛ぶのが非常に上手で、このオオトラフコガネも、
数カット撮影しているうちに飛び立ってしまいました。



写真は拡大してみて我ながら驚く出来の良さ。
隅々まではっきり写っています。
しかもノートリミング。
そして、カメラ目線もいいですね。

と自画自賛です。


先週末群馬に行っていたので、
今週はその時撮った虫の紹介をしてみようと思います。


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イチモンジセセリ

2008-07-11 11:45:03 | Weblog

イチモンジセセリは超普通種。

都会でもフィールドでも見ることの出来る蝶です。

幼虫は稲科の植物を食べ、
稲栽培農家の方にとっては、大害虫ということになります。

幼虫の別名はイネツトムシ
稲を筒状にして巣を作る虫、という意味のネーミングだそうです。

セセリチョウの可愛いところは、
大きな目とがっちりした胴体。

よーく見ると、なんだかヌイグルミみたいですね。

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オナガサナエ

2008-07-10 13:04:18 | Weblog

サナエトンボは種類が多く、
その差も微妙で素人目には(プロの方ならすぐわかると思うのですが)
判別が難しいトンボです。

一応僕のホームページのほうに、
ヒラサナエオグマサナエヒメクロサナエ、と掲載していますが、
それはその時撮ってきた写真と図鑑を何度も見比べて、
たぶんそうではないか・・・・・
と思って掲載しているに過ぎません。

ですから掲載した時になんとなくわかったつもりになっていた、
識別ポイントを、今では見事に忘れています。


今回のオナガサナエも図鑑を何度も見比べて、
たぶん、そうではないか・・・・・・・大丈夫だろうか?
と思って、おそるおそる掲載しています。


どうやらサナエトンボの識別ポイントは、
胸の黄色いラインのバリエーションと、
尾の形、模様だということは、わかりました。



6月中旬  三鷹で撮影


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