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NTT労組退職者の会神奈川県支部協議会の活動状況をご報告致します。

核兵器の廃絶を!『情報労連広島ピースフォーラム2018』へ参加

2018年08月16日 | Weblog

 『情報労連広島ピースフォーラム2018』は、8月4~6日3日間、被爆地ヒロシマの「ワークピア広島」を会場に約200名が参集(NTT労組退職者の会・中央協派遣者6人の一員として新井が参加)して開催され、改めて原爆被害の実相や日本の加害の歴史などを学びました。

 この「広島ピースフォーラム」は、人々の平和や生存を脅かす戦争について知り、考え、伝えることで、平和の大切さを広めるため情報労連が毎年実施している①沖縄戦と米軍基地問題、②原爆・被爆の恐ろしさ、被害と核廃絶への願い、③樺太の悲劇的な戦いと北方領土問題 の 沖縄、広島、長崎、北方領土で、4つのピースフォーラム(平和行動)の一つです。

 フォーラムの冒頭、あいさつした野田委員長は、「核兵器廃絶をめざすとしながらも、核兵器禁止条約に署名も批准もしない日本政府は矛盾している。私たちは断じて容認できない」「フォーラムを通じ平和・戦争について考え、持ち帰り、核兵器廃絶をめざす広島の声を広げてほしい」と強く訴えました。

<挨拶する情報労連本部・野田中央執行委員長>

 つづいて、NTT労組広島原爆被爆者・二世協議会の松木忠生さんの被爆体験講演をおこない、9歳当時の被爆当日の生々しい被害の状況、父が亡くなる前に「戦争のこと、原爆のことを若い人に伝えるように」と言われたこと。そして講演の最後に「情報労連平和四行動は誇れる活動。戦争・核兵器廃絶に向けて活動を継続してほしい」などと訴えました。松木さんは、退職者の会広島県支部協議会の前会長でもあり、長年退職者の会の活動にも専念された方だそうです。 

 会場でのスケジュール終了後、私たち退職者の会を含むグループは、当時電話局があったNTT基町ビルの原爆犠牲者慰霊式会場にバスで移動し、平和の祈りを込めて、慰霊碑への献花や献水(事前に各々名水持参指示あり。私も横浜の水「はまっ子どうし」を持参)を行いました。

<献水する野田委員長、石橋みちひろ参議院議員>

<退職者の会中央協参加者 左端・新井>

 広島ピースフォーラムの2日目は、平和記念公園内の原爆死没者慰霊碑、原爆供養塔など原爆遺構および市内各地の被爆建物の見学し、73年前にこの地で起きた悲惨な出来事を、広島平和記念資料館では様々な展示物等から無差別に命を奪った原子爆弾の恐ろしさを実感しました。見学時には、地元および全国から集まった「情報労連若手支援スタッフ」がガイド役を務め、被爆建物などを初々しく且つわかり易くし説明していただきました。

<原爆の子の像> 

<原爆ドーム(在りし日は「広島県産業奨励館」)>

 <爆風で歪んだままの陸軍被服支廠の鉄窓>

 その後、連合の「2018平和ヒロシマ集会」に参加しました。連合の神津会長は、「核兵器禁止条約の採択を歓迎する。日本政府は核兵器禁止保有国と非保有国との橋渡し役を主体的に果たしていかなければならない」などとあいさつしました。

<連合「2018平和ヒロシマ集会」>

 3日目となる6日は、広島市原爆死没者慰霊式「平和祈念式典」にTV中継映像にて参加し、原爆投下時間に合わせて参加者全員で黙祷を捧げました

<2018年8月6日8時15分黙祷>

 その後、原爆詩、被爆体験記を参加者全員で朗読し、被爆者の経験を追体験しました。

<よしこちゃんが/やけどでねていて/とまとが/たべていというので/

お母ちゃんが/かい出しに/いっている間に/よしこちゃんは/

死んでいた/・・・・・『原子雲の下より』>

  その次に、NTT広島グループ連絡協議会の若手組合員が、戦時中、毒ガス兵器が秘密裏に製造されていた「地図から消された島-大久野島」の歴史が紹介されました。1925年の国際条約で使用が禁止されていたにもかかわらず、使用したことも報告され、戦時中の地図から「大久野島」が消されていた戦争の真実を知ることが出来ました、

<「地図から消された島 大久野島」発表>

 まとめをした情報労連本部・水野組織対策局長は「被爆者の声を直接聞けるのは私たちの世代まで。被爆者の思いを次世代につないでいくのは私たちの使命」などと訴えました。

 閉会あいさつした現地実行委員委員長の情報労連広島県協・大本議長は「広島で観て、聞いて、学んだことをさまざまな場を通じて発信してもらいたい」と呼びかけました。

 そして、情報労連の平和行動は明日7日からの「長崎平和フォーラム」に引き継がれ、最後に、「広島アピール」を採択し、3日間の「広島平和フォーラム」は閉会しました。

 広島の現地で73年前の被爆の実相を「見て・聞いて・感じて」そして「考える」3日間となりました、戦争の愚かさと命の尊さを感じています。自然災害は受け入れるしかない。ただ、戦争は人が引き起こすもの、何としても回避しなければいけないのです。

 戦争をその身で経験した世代が少なくなる中、私たち「退職者の会」会員は戦争体験者として、また体験者から直接話を聞ける世代の者の責任として、次代に平和の大切さを伝え続けなければならないことを実感したところです。

 このような貴重な機会を与えていただいた幹事会に感謝するとともに、西日本豪雨の被災、烈暑の中での準備・実行にもかかわらず細部にわたっての心ある対応をいただいた現地実行委員会とりわけ退職者の会広島県協議会の皆さんに改めてお礼申し上げます。

ありがとうございました。

 

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