京都&神楽坂 美味彩花
京都と神楽坂を行ったり来たり、風景などを綴っています。
 




台風11号が接近しているため強風に備えて今日は各山鉾の駒形提灯などが片付けられ
中には懸想品も外して木組みだけを残す山などもあるようです。
明日の巡行は17日午前5時半までに祇園祭山鉾連合会が中止か変更かを判断するそうです。
 
写真は先日の「鶏鉾」搭乗と会所飾りの様子
粽や手ぬぐいなどを買うと拝観券が付いてくるので今年はこちらの鉾にも搭乗

建物中の階段を上ると会所があり鉾に乗る稚児人形や懸想品などが展示されています。
幕に顔が隠されている稚児人形は文久3年(1863)制作、神秘的(?)なお顔です。
奥に見送りのタペストリーが飾られています(左は16世紀制作・右は近年複製されたもの)

画材は叙事詩イーリアスより「トロイ王子と妻子の別れ」を描いた16世紀ベルギー製作の毛綴(重要文化財指定)
このタペストリーには様々な謎が隠されていて江戸時代初期に豪商によって輸入されたという説の他に
17世紀に伊達正宗がローマに派遣した家臣(支倉常長)がローマ法王パウロ5世から贈られたものを
日本に持ち帰ったという説もあります。その後、会津藩主や天寧寺、京都商人などを経て
祇園祭の山鉾の鶏鉾・白楽天山・鯉山・霰天神山にその一部が渡ることになります。
何れにしてもシリーズは5枚あったそうですがその中の3枚が祇園祭の懸想品として残されています。
 
とにかく同時に日本に渡って来た古~いタペストリー5枚の中の1枚で
色々な所を経て現在は鶏鉾の見送りになっているということです。
(巡行には復元制作されたものを使用)

破風には見事な鶏の彫刻、雄鶏と雌鶏が彫られています。
 
手ぬぐいの柄は2種類で買った方は爽やかなブルー系の色合い
祇園祭紋や鉾紋と鶏柄の図柄がかわいい!もう1枚は縦型の鉾柄です。



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