ゆっくりと山登り

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白馬岳、朝日岳、栂海新道 2013年8月 その3

2013-08-17 21:44:08 | 北アルプス

2013年8月11日

白馬岳~朝日岳の縦走の途中から

雪倉岳の北側斜面をググッと下ると、赤男山との間の広々としたコル。

正面の赤男山は西側をトラバース、

さらに奥に見える朝日岳、本日は水平道と呼ばれる巻道を通って

朝日小屋へ向かう。

 

 

今までの開けた風景から一変し、森の中を縫ってしばらく進む。

再び目の前が開けたと思ったら、荒々しいガレ場を抱えた岩壁の下を通過。

 

再び森の中をしばらく進むと小さな沢が流れ込んでくる。

冷たい水で顔を洗い、手拭いを洗って体をふくとさっぱりした気分になる。

 

 

その沢の先は、こじんまりとした、しかしとても雰囲気の良い湿原になっていました。

 

 

 

 

水の流れに沿ってリュウキンカが咲き、その先にはミズバショウやハクサンコザクラも咲いている。

 

 

 

 

 

風景に身も心もさっぱりして先に進む。

森の中の道と、湿原を繰り返し小桜ヶ原にでた。

ここもまた雰囲気の良い湿原。

 

 

 

やがて朝日岳への登路と水平道の分岐に出ます。

小腹がすいたので簡単な昼食タイム。

コーヒーを入れて、チョコバーとドライフルーツなどをほおばる。

 

キヌガサソウが端正なシンメトリーを見せてくれています。

 

こちらはまだ蕾

 

ここからネット上の山レポで悪名高き?水平道の始まり。

 

 

朝日岳から延びる枝尾根を横切りながら朝日平に向かう道、

枝尾根の谷間は木道と雪渓、湿原。

 

相変わらずお花も豊富で決して悪い雰囲気ではありません。

 

 

尾根を横切るところは必然的に登り降りとなります。

 

 

「水平道」という名前を意識すると面倒な道ですが、

縦走路のピークを超えると思えばこんなものと割り切れます。

何よりお花と緑と雪と、決して単調な上り下りだけの道ではありません。

 

 

 

 

そんな尾根と谷間をいくつか超えると、いよいよ朝日小屋が近づいてきました。

 

鎖のかかった岩場のトラバースを通過すると

右手の斜面から沢の水が流れ落ちてくる地点へ。

お昼を過ぎてだいぶ気温も上がり、体が汗にまみれている状況でこの水はうれしい。

冷たい水で示した手拭いで体を拭いて再びさっぱり。

雪倉岳の避難小屋で出会って以来、前後して歩いていた

滋賀県からいらしたお二人組がここで追いついてきました。

お二人とも同じくこの沢の水で清涼感を堪能。

 

その沢を超えて尾根を回り込むと朝日小屋の三角屋根が見えてきました。

 

最後は朝日岳からのルートを合わせて、

コバイケイソウ咲く草原の中の道を小屋に向かってラストスパート。

 

アルプスの少女ハイジのような世界。

 

そして南側には白馬岳、旭岳も姿を現していました。

 

背後には朝日岳

明日のルートを目で追う

 

 

朝日小屋に到着!

 

まだ小屋に到着している人も少なく、

部屋に案内されてとりあえず荷物を片付ける。

今晩はゆったり布団一つ分確保できるみたいです。

 

それが終われば後は小屋の周辺でのんびり午後を過ごすだけ。

何はともあれ(こればっかり 

 

小屋の前の風景、キャンプ場の雰囲気も上々。

ここはまたテントで泊まってみたいところ。

 

テン場横の湿原

雪解け水が流れる脇にチングルマの群生

 

 

 

 

ハクサンコザクラも

 

イワイチョウも

 

朝日平、とても居心地の良い空間です。

 

 

やがて夕暮れ時

 

 

私が到着してのちしばらく雲に隠れていた白馬岳も再び姿を現す。

 

朝日小屋の料理は定評ありますが、

ホタルイカや、煮物など滋味あふれる地元の料理。

おいしくいただきました。

 

 

日没後、小屋の外では三日月が輝き、夏の星座が登ってきていました。

 

 

 

 

続く

 



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6 コメント

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風景 (リンゴ)
2013-08-18 06:32:32
記事中に登場する風景、そのすべてに記憶が甦ります。
当時はブログをやってなかったので写真も少なく、もっとも途中でバッテリー切れとなって同行者のMさんから頂いたものが多かったのですが・・・。
殆ど同時期でしたので花の種類や多さもこんな感じでしたね。
ただ朝日小屋付近の花畑はコバイケイソウよりもニッコウキスゲの方が目立っていました。
朝日小屋の料理も当時から変わらないようです。
元気な管理人さん(女性)がいたっけ・・・(笑)
リンゴさんこんにちは (trekker-k)
2013-08-18 08:49:59
リンゴさんがここを歩いたのもお盆の時期でしたね。ここは憧れのコースでしたので、今回ようやく歩くことができてうれしかったです。お花畑も話にたがわぬ見事さでした。朝日小屋のおかみさんは相変わらずお元気でしたよ。時期的に宿泊客は多かったけれど、気持ちよく過ごすことができました。
Unknown (mimoza)
2013-08-19 09:28:49
なつかしい山です~
あの沢で顔を洗いました!!
でも・・trekker-kさんのように水平道を楽しめませんでしたね。
テン泊だったのでザックの重さでヘトヘトでした(淚)
朝日岳のテント場ではとっておきのウィスキーの雪割り(^^♪
ついつい飲み過ぎました~~

美しい山々をありがとうございました
mimozaさんこんにちは (trekker-k)
2013-08-20 13:27:06
mimozaさんも朝日岳の水平道、歩かれたことがあるんですね。たっぷり歩いて汗をかいた後の、沢の水で顔を洗うのは爽快でした。
山で雪にウィスキーというのもなかなかオツですね。mimozaさんも飲み過ぎなんてあるんですね、親近感(笑)
栂海新道いいですね (ふっくん)
2013-09-11 12:59:54
朝日小屋の食事かなり美味しいですよね。私はテント泊で夕食だけいただきました。
真ん中付近に写っている、魚をコブで挟んだヤツが美味でした。
朝日岳以北は歩いていないので今後の課題です。
これを繋げると、中の湯から日本海まで稜線で繋がります。
ふっくんさんこんばんは (trekker-k)
2013-09-16 20:57:40
ご無沙汰しております。朝日小屋の食事、さすがに評判通りのメニューでした。どれも地元の食材ということで、山小屋の食事とは思えないレベルでした。さすがに北アルプスの主脈は一通り歩いておられるようですね。栂海新道も機会があればぜひ歩いてみてください。

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