ゆっくりと山登り

登山、写真、その他日々のことなど

砥石城 2007年

2009-10-30 22:20:35 | その他
古いネタ続きます


リンゴの季節




これも以前の写真ですが、信州上田を訪れた時、ふと思い立って砥石城に行ってみました。


新田次郎の武田信玄を読んだとき(大河ドラマの時ですからこれもずいぶん古い話ですが)、かの信玄が大敗した、砥石城の戦いのことが頭に残っていました。
信玄が攻めあぐねたという難攻不落の城を見てみたくなったのです。


周囲を崖に囲まれた戦国の山城




信玄をこの地で破った村上義清の石碑



所々にある案内板を頼りに城跡をめぐります。







今はわずかに、空堀や土塁に面影を残すのみ

城跡の山の上からは上田の町が見下ろせます。




その後砥石城は真田幸隆によって武田の支配下に移りました。

今はひっそりとした森の中、一人佇み戦国の昔に想像をめぐらせるのもまた楽しいものです。




新幹線の窓から

2009-10-28 22:13:56 | その他

昨日は京都に出張でした。
台風一過、新幹線から見る風景も清々しく感じました。

展望を楽しむ秋の澄んだ空気になってきましたね。


車窓から携帯のカメラで



丹沢




富士山






IXYが故障して以来、デジイチばかりでしたが
出張で持ち歩くのにはさすがに大きすぎます。
携帯のスペックもかなり古くなってしまいました。
(何せMOVAです

コンパクトなデジカメほしいなあー


白根三山縦走 1982年

2009-10-26 23:40:30 | 南アルプス



台風というと思いだす山行があります・・・



1982年7月末~ 

古い記録ですが、
大学のサークルの後輩、U君とT君の3人のパーティーで
南アルプスの白根三山を縦走しました。

この年、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、
台風の被害により南アルプスの各地で林道の崩壊など
大きな被害が発生しました。

私たちはその台風の直前に縦走を終えていたのですが
帰宅後のニュースで被害状況を知り驚いた覚えがあります。
下山した早川町でも河川の氾濫で集落が孤立し、
救助活動を行っている様子がテレビの画面で流れていました。

以下、T君からもらった写真と、自分で撮った写真です。
(一部色あせてます)



このころはまだスーパー林道に一般車が入れました。
地元の後輩S君の車で広河原まで送ってもらい、
北岳へ登り始めました。


この年は梅雨明けも遅れて
雨の中の登りがつづく・・・
途中岩小屋で一服していますが、さえない表情。





山道で大きなヤマビルを見たのもこのときでした。


北岳山頂、やっぱり雨の中。
当時は山頂でサークルの旗を掲げて記念撮影するのが習わしでした。





こちらは間ノ岳







北岳を振り返る。





農鳥小屋
ガスのかかる稜線








小屋の近くの幕営地
わずかに天気が回復したところで、濡れたものを乾かしています。







水場で洗い物をするの図。





遠くに塩見岳





西農鳥のあたりから
背後は間ノ岳、その後ろ北岳、遠方は八ヶ岳


U君




こちらは私、
まだ体型もスリムでした




三人で・・・




奈良田に下山した時の写真です。




この直後に台風が直撃しました。
今なら台風が近いというだけで山行は中止していると思いますが
このころは何とかなるさと出かけていたようです。


古い思いでの写真で失礼しました。

紅葉 ~裏磐梯~

2009-10-24 16:28:29 | その他

10月18日 土湯温泉から裏磐梯へ

紅葉が見事でした。

土湯峠を越えて、
磐梯吾妻レークライン
磐梯山ゴールドラインとつないでのドライブ

朝はきれいに晴れていたのですが、次第に雲が出てきて
磐梯山がかすんでしまったのは残念でした。





























磐梯山、次に来るときはきっと登りますよ!


土湯温泉

2009-10-23 23:39:32 | その他

2009年10月17日

福島に住む親戚を訪ねて東北道を走りました。
そのあと土湯温泉へ

聖徳太子ゆかりの温泉だそうです。

静かな温泉街の朝、
その太子堂へ登る苔むした階段
ここではすれ違う人、見知らぬ観光客同士があいさつを交わしています
山の中を歩いている時のように
ちょっと不思議で清々しい感覚です。





お地蔵様




太子堂です




その上にあるこけし堂




温泉街の裏山の上にある女沼のほとり





鮮やか




こちらは宿の庭園




温泉が流れ込む渓流
夜、ライトの明かりの中で撮ってみました




こちらは吊橋近くの滝、と言っても人工的なものですが




このあと裏磐梯へ
本当は磐梯山に登りたかったのですが、今回は見送りました。
紅葉を楽しむ人でにぎわっておりました。



巻機山 2009年10月 その5

2009-10-21 21:01:20 | 上信越地方の山

穏やかな草原の広がる山頂を後に、
来た道を下って行きます。






昼を過ぎて高く登った太陽
まぶしい光を浴びて、紅葉の斜面も朝とはまた違った趣です。
































色とりどりに染まる森の中へ
透過光で見る黄色の葉はステンドグラスのようで一段と鮮やかです。










天狗岩 巻機山の険しい一面を見せてくれます。






五合目まで下ってきました
再びブナの森へ





あとは淡々と森の道を下って行きます。
連休とあって多くの人たちが登っていましたが
皆さん、とても満足気です。

今日も良い山行ができました。


巻機山 2009年10月 その4

2009-10-20 22:46:43 | 上信越地方の山
巻機山から牛ヶ岳へ向かう道
これは振り返ってみたところ





同じような写真が続いてしまいます。
このようなおおらかな風景の中にいることが何とも心地よい。
自分にとっては非日常的でありながら、一方でとても心に馴染む感覚。





割引岳  その向こうに越後の平野




東側にはどこまでも続く山並み。
この方向、視界のなかに一切人工的なものがありません。





笹原の中の山頂の標識





レンズを変えて周囲の山を追ってみます。


平ヶ岳  既に雪化粧
来シーズンはぜひ登ってみたい。





ひときわ高く聳える燧ケ岳





中ノ岳と駒ヶ岳





八海山  岩稜の険しさが見てとれます




荒沢岳でしょうか




眼下には紅葉した森




牛ヶ岳で暫し休憩。
展望を楽しみ、ラーメンを食べる。

名残りは尽きねど
来た道を戻ります。










続く

巻機山 2009年10月 その3

2009-10-19 22:17:04 | 上信越地方の山
巻機山の続きです






ニセ巻機(以後前巻機と呼びます)を越えると
まもなく避難小屋です。きれいに整備されています。
3連休とあってこちらに泊まった方も多かったようです。










このあたりは木道が続いていますが、
雨の後とあって表面がぬるぬるしており滑ります。
私も一度つるりとやってしまいました。
とっさに手をついて事なきを得ましたが、手袋はドロドロ。


正面は割引岳です。





振り返れば草原と針葉樹の谷間
彼方に霞むシルエットは武尊山です。





小さな池があちらこちらに・・・








山頂に向けて日の当たる斜面を一登り




前が開けたところに山頂の標識がありました。
エアリアマップの山頂はこれより東側に離れたところ。
実際ここより高くなっています。
でも巻機山において最高点にこだわるのも野暮というもの。
このあたり一帯の開放的な雰囲気を楽しむのが良いようです。





標識の裏側には、なだらかな牛ヶ岳が見えます。




そしてその左手遠く、越後三山
左から八海山、越後駒ケ岳、中ノ岳




眼下には先ほどの池





前巻機の向こうに谷川岳から仙ノ倉山へつづく上越国境の主脈





まだまだ時間はたっぷりあります。
牛ヶ岳までぶらりと歩いてみました。






山頂南側、シラビソに覆われたこんもりしたピーク
右手彼方に朝日岳のジャンクションピークに連なる稜線
左手彼方には武尊山





牛ヶ岳へは笹に囲まれた広々とした稜線




周囲のパノラマを飽くことなく眺めつつ快適に進んで行きました。






続く

巻機山 2009年10月 その2

2009-10-16 07:22:38 | 上信越地方の山
10月11日  夜 六日町インターを出て山麓へ

月もなく街灯もほとんどない真っ暗な道を車を走らせる。
桜坂の駐車場には既に数台の車が止まっていました。
山を覆っていた雲が少しずつ切れて星が出ています。
車の中でシュラフにもぐりこみ明日の好天を期待しつつ眠りにつきました。


10月12日 

未明に目が覚めると、周囲の車がだいぶ増えていました。
食事を済ませ、薄暗い中を歩き始めます。

このところの雨でぬかるんだ粘土質の道に登山靴を置きながら
雑木林の中を登っていきます。

しばらくすると背後が開け、特長ある尖ったピーク。
大源太山です。




周囲は美しいブナの森に変わり、まもなく五合目の標識。
米子沢越しに山の上の方が見えます。
山頂付近にはまだ雲がかかっていますが、
これも登って行くうちに消えて行くことを期待。




上の方は紅葉も進んでいるようです。




再び森の中を登っていきます。
このあたりから周囲の木々の色どりが鮮やかになってきました。










井戸尾根の道、今度は西のヌクビ沢側が開けた展望台に出ます。
天狗岩がそそり立つ豪快な眺めです。










展望と紅葉を愛でつつさらに高度を上げ、森林限界に差し掛かるあたり
眺望の開けた物見平に出ました。

背後に妙高山、少し雪をかぶった火打山
はるか遠くには白馬岳も見えています。




こちらは苗場山




そして上越国境主脈
谷川岳、一ノ倉岳、茂倉岳、三角形の万太郎山・・・
期待通りの展望に満足です。




日が昇るにつれ、紅葉した斜面も明るく見えてきました。












開けた気持のいい斜面ですが、このあたり斜面の土砂の流れだして
草地の荒れが激しく痛々しい。
名山ゆえのオーバーユースによるものでしょうか。
せめて私も道を外さず歩くよう気をつけたいものです。


次第に主稜線が近づいてきました。
朝日岳に連なる峰々が日に照らされまぶしく。




前方の視界が開けるとそこに
なだらかな巻機山の頂上が見えてきました。
ベージュ色の草地と常緑樹の緑のコントラスト。





ニセ巻機山のピークはすぐそこです。




ニセ巻機山、9合目のピーク
こうまではっきり「ニセ」と書いてあるのもなんですが・・・





左右の展望はいよいよすばらしく。





続く

巻機山 2009年10月 その1

2009-10-12 22:50:14 | 上信越地方の山
この連休は巻機山と決めていたのですが、
前半の新潟県の天気予報はいまいち。
体育の日の好天に賭けて出かけました。
結果は吉とでました。





6合目から上は紅葉に染まっていました。




牛ヶ岳から巻機山に向かう道
ゆったりとした稜線を歩く楽しみ。




牛ヶ岳から延びるたおやかな稜線。
遠方には雪をかぶった平ヶ岳、燧ケ岳、至仏山・・・
素晴らしい展望でした。





詳細は後日

台風の傷痕

2009-10-10 18:28:51 | その他


以前に夜桜と一緒にご紹介した、柳の木





こちらは梅雨空の下の写真




昨日の朝、通勤途中に公園を通ってみたところ、
台風による強風で根元から45度ぐらい傾いていました。


そして今日見に行ってみると・・・








残念ながら切り倒されていました。
小さな子供も遊ぶ公園なので、安全のためにはやむなしだったのでしょう。
うまく立ちなおらせてくれればと思っていたのですが。

ちょっとさみしい秋の夕暮れ








聖岳・赤石岳・荒川岳 2009年9月 その9

2009-10-04 17:49:51 | 南アルプス
ガスの中、悪沢岳から東に下っていく。
途中の小さなピークが丸山。









先を歩いていたパーティーが立ち止まっています。
視線の先に・・・





雷鳥の家族、5羽ほどが連なって歩いています。
もう子供も大きくなって親とあまり区別がつきません。





千枚岳に向かう道の岩陰に咲く白い花。
シロバナタカネビランジでしょうか。





タカネナデシコもピンクの花を揺らしています。




タイツリオウギでしょうか。エンドウ豆のような実がなっていました。





痩せた岩場の尾根を乗り越えていきます。








千枚岳にたどりつきました。
名のある山頂としては、この山行最後のピークです。





千枚小屋へ下って行く道、ナナカマドの鮮やかな赤




枯れたマルバダケブキに覆われた斜面を進んでいくと千枚小屋へ。
相変わらずの曇り空。
このまま椹島へ下ってしまうことにしました。





千枚岳から椹島に伸びる長大な尾根、深い樹林に囲まれた道を
淡々と下って行きます。








最後の鉄塔のピークの付近は、岩場の道です。
絶え間ない隆起により浸食の激しい南アルプス、
せっかく切り開いた道もすぐに崩壊してしまうようです。
登山道を整備される関係者のご苦労がしのばれます。

落石に注意しながら慎重に下っていくと、ようやく沢沿いの道に降り立ちました。




間もなく林道というところで出会った滝。
山行の最後を爽やかに飾ってくれました。




しばしの林道歩きで椹島のロッジにたどりつきます。
きれいに整備された建物とキャンプ場。
こちらの建物は白籏史朗さんの写真館。








芝生の快適なキャンプ場で山行最後の夜を迎えます。
テント泊でもロッジのお風呂に入れるということで、久しぶりにさっぱり。


次第に暗くなっていく谷間、
湯上りにキャンプ場わきのテーブルで飲むビールのうまさ!
ここに泊っている皆さん、
登山を終えて皆さんほっとした表情でくつろいでいらっしゃいます。
自分も心地よい充実感を味わいながらこの山旅を振り返っておりました。

南アルプスの奥深き山々、またいつか花の季節にでも訪れてみたいものです。


長いレポに最後までお付き合いいただきありがとうございました。


聖岳・赤石岳・荒川岳 2009年9月 その8

2009-10-03 18:30:09 | 南アルプス
9月22日 荒川小屋から荒川前岳、中岳、悪沢岳、千枚岳、そして椹島へ


この山旅も終盤。

前日の午後から天気は下り坂でしたが
夜にはきれいに星が見えていました。

カシオペア座の背後にアンドロメダ星雲M31の中心部も写っています。




クリックで拡大



しかし朝テントを出てみると空には重たい雲。
それでも富士山は相変わらず見えています。





東側が開けたこのテント場、今日はご来光を期待していたのです。
富士の左手の雲、オレンジ色が明るく、濃くなってきました。

近くで幕営している皆さん、
一斉に出発の準備の手を休め、東の空を凝視しています。




そして
「きたきた!」

雲海の上に・・・









朝日を浴びて荒川岳にかかる雲が、赤く染まる









テントを畳み、荒川岳へ出発です。
雲は流れ、高く青い空に羊雲
何とか山頂に登るまで、持ちこたえてくれないかと淡い期待をもちながら
小屋の裏の斜面を登り始めました。









荒川岳の南に広がる大斜面をトラバースしながら登っていく。
振り返ると赤石岳に笠がかかっています。
残念ながら山頂の展望には間に合いそうもありません。




この斜面に広がる草原はアルプス第一級のお花畑と聞いています。
今は花もほとんど枯れていますが、最盛期にはさぞかし見事なことでしょう。








稜線が近づいてきます。
悪沢岳の山頂にも雲がかかっていました。




前岳と中岳の間の鞍部に出ました。
そのとたん強風が襲ってきます。
何はともあれ、ザックを置いて前岳山頂へ
ここまで展望に恵まれた山行でしたが
残念ながらここへきてこの天気、
ガスの中何も見えません。




そして中岳へ
こちらも同じ、とりあえず記念写真でも・・・





白い靄の中、岩稜の道を下り、そして登り・・・







最高点、東岳(悪沢岳)に到着




続く

聖岳・赤石岳・荒川岳 2009年9月 その7

2009-10-02 22:15:41 | 南アルプス
赤石岳山頂
この日も晴天の下多くの登山者で賑わっていました。
ここでもまた百名山をこの山頂で達成したご夫婦が
記念写真を撮っていました。
今まで特に百名山は意識していなかったのですが、
日本各地でたくさんの山に登ることは楽しいことです。
自分も多くの山との出会いの先に、
いつのまにか百名山も登れていれば良いなと思います。


赤石岳山頂から悪沢岳





荒川岳の頭越しに見える黒く丸い頭が塩見岳
その右の小さく白い三角頭は甲斐駒ヶ岳
一番高く見えるのが間ノ岳、その右下に農鳥岳






荒川岳西面の大崩壊地の先に仙丈ヶ岳








百間洞から同じルートをたどってきた方たちは、
皆さん中岳避難小屋まで行く様子。
自分は今日はのんびり荒川小屋前で幕営するつもりです。
時間をたっぷりとって景色を楽しんでおりました。




小赤石に向かって降り始める。






赤石山頂を振り返る。
こちらからはガッチリとした姿。





斜面は赤く染まっています。










東の谷間は黄色





なんとも気分良く稜線を歩いていると間もなく小赤石岳





荒川岳を正面に、大聖寺平へと大きく下って行きます。
荒川小屋も見えてきました。





眼下に広がる稜線上の広場はダマシ平







瓦礫とハイマツが広がる。
天気の良い日にはのんびりとお昼ごはんを食べるのにちょうど良いところ。
でも霧に囲まれたら方向を失いそうですね。






次第に大きくくっきりとしてきた荒川岳






こちらは振り返って赤石方面




南西の方向、中盛丸山や大沢岳に雲の波が押し寄せてきました。
天候が変わりつつある前触れを感じます。




小赤石方面




ダマシ平から一段下がって大聖寺平




ここも大らかで素敵な空間です。






ここで稜線を離れ、荒川小屋へのトラバースに入ります








とうとう赤石岳に雲がかかってきました。






荒川岳にも・・・




再び森林限界をはさんで紅葉し始めた森の中へ






大きく尾根を回り込むと荒川小屋が見えてきました。








間もなく小屋の前の幕営地へ
まだテントの数も少なく、場所は選び放題です。

時間も早くゆとりがあります。
ここでのんびり午後を過ごすのも良いでしょう。








お花を見ながら小屋の周囲をぶらぶらと












テント場は正面には富士山が見える絶好のポジション



テントの前でビールを飲みながらぼんやり。
その次にはザックに忍ばせてきたウィスキー
ほろ酔い気分、ゆっくりと進む時間
・・・
やがて夕暮れ時へ
夕日に染まる飛行機雲







明日は荒川岳、天気が心配ですが


続く