ゆっくりと山登り

登山、写真、その他日々のことなど

白馬岳、朝日岳、栂海新道 2013年8月 その2

2013-08-16 21:26:52 | 北アルプス

2013年8月11日

未明に外に出てみると、相変わらず真っ白。

今日も景色はダメかな、と思っていたが、

朝食を食べて外に出てみると霧が薄れていくのがわかる。

カメラと三脚だけをもって、白馬山荘の東側の稜線に出てみる。

 

それにしても風が強い。

軽い三脚は手でかばっていないと倒れそう。

なるべく低い姿勢でカメラを構えご来光を待つ。

山荘からはぞくぞくと人が出てきて、山荘前から山頂まで行列を作っている。

山にいるというよりはテーマパークのような状況。

やがて東側の明るさが増してきて、太陽が現れた。

 

歓声を上げる人、シャッターを幾度も切る人、静かに佇む人

それぞれに眺めを味わっている。

中には東側の岩壁のヘリで騒いでいる人もいるけれど

今日の風だとバランスを崩せば谷底に真っ逆さまだぞ!

 

 

南側に目を向ければ、杓子岳の上を流れる雲がなかなかの迫力

 

そして剱岳も見えてきた。

 

太陽が昇るのを見届けて一旦山荘に戻るが、建物のすぐ横で人だかり。

何かと思えば・・・

雷鳥でした。

 

荷物をまとめて出発です。

日の出の時はきれいに晴れていた空に、またガスがかかってきた。

 

白馬山頂をこえて三国境にむかう稜線。

視界は悪いけれど、空は明るく時折日が差している。

 

まだ坂の上の厚い雲ですが、天候は回復基調。

 

 

三国境に到着

ここから小蓮華山への道を分けて

私にとっては初めての朝日岳への縦走路に入る。

 

二重山稜のむこうに鉢ヶ岳、雪倉岳。

何とも雄大な景色

 

 

 

ざくざくと礫の積もる道を下っていくと、二重山稜の間はチングルマのお花畑。

 

さらにその先では、タカネマツムシソウがゆれる

 

 

 

この辺りは乾いた砂礫地の花が多い。

 

コマクサもわずかながら咲いていた。

 

白馬の稜線からは小さく見えた鉢ヶ岳も、近づくにつれて大きくどっしりとして見えてくる。

ここはピークを通らず、東側の斜面をトラバースして通過。

 

この斜面が、何とも素晴らしいお花畑の連続。

チングルマ、コバイケイソウ、ハクサンイチゲ、シナノキンバイ、ハクサンコザクラ・・・

 

 

 

 

 

 

 

この斜面を見るだけでも、三国境から往復する価値があると思います。

 

鉢ヶ岳をすぎて雪倉岳との間のコルに進むと雪倉の避難小屋

 

ここから雪倉岳へと登りが始まる。

振り返れば、白馬岳山頂の雲も薄れてきているようです。

 

そして雪倉岳の斜面が、また素敵なお花畑。

 

 

ぐいぐいと高度を上げると、やがて傾斜が緩くなって山頂は近い。

 

山頂には立派な石の標識が据えられていました。

 

 

雪倉岳の北側はゆったりとした斜面が続いています。

 

 

大きな雪田が残っており、その下には豊富な水が流れている。

少し離れた森の中には池。

 

そんな景色を右手に見ながら下っていく。

 

 

そして斜面のあちこちに色とりどりの花が咲く。

こんなに気持ち良く歩く山道は久しぶりな気がする。

 

 

 

北に向かう登山道は途中から険しくなり

ツバメ平に向けて一気に高度を下げ、

前方の赤男山の西側をトラバースして朝日岳へと向かっている。

朝日岳の左手の小さなピークのあたりに本日の宿、朝日小屋が小さく見えた。

 

 

 

 

 

振り返れば、ゆったりと見えていた雪倉岳の表情は消えて、

岩場の険しい様相を見せている。

 

 

ここもシモツケソウやハクサンシャジン、ハクサンフウロなど多くの花でにぎわっている。

 

 

道端に咲いていたこちらは・・・?

 

赤男山も近くなってきた。

 

ここからは乾いた稜線の雰囲気から、森と湿原の風景に変わっていきます。

 

続く



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown ()
2013-08-16 23:08:28
こんばんは

白馬岳はまだ独身の頃一度登りました。
雪渓を登ったのですが、ものすごく大変だったのを覚えています。
あのころは無我夢中で登っていたので、お花畑も良く覚えていません。
残念です。

今、こうして見せていただくといろいろな高山植物が咲いて、きれいですね~

山はいいですね。
見ているだけで、気持ちがさわやかになります。
Unknown (でん)
2013-08-17 12:31:41
チングルマからマツムシソウまで、一斉に咲くのは雪解けが遅いということですね。
暑い暑いといいながらも一足先に秋の気配も感じられるいい道ですね~(^^)
咲さんこんにちは (trekker-k)
2013-08-18 08:36:33
白馬大雪渓は、ポピュラーなルートですが、猿倉から白馬山荘までは標高差が約1600mと決して楽なコースではありませんね。雪渓の上では満足に休憩もできませんから、私も最初にここを登った時は、かなりへばっていたのを思い出します。咲さんの北八のレポも拝見し、一昨年、双子池でテントを張って泊まった時のことを思い出しました。
でんさんこんにちは (trekker-k)
2013-08-18 08:39:36
今年は雪が多いのか、白馬周辺はいつものことなのかわかりませんが、私もチングルマが思いのほか残っており、また晩夏を思わせるマツムシソウも咲いていて驚きました。標高差と雪解けと地質の変化で、いろいろな花が同時に見られるのもここの魅力と思いました。

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