ゆっくりと山登り

登山、写真、その他日々のことなど

アルコールストーブ2号

2013-01-30 23:00:02 | その他

 

私のカミさんは、お酒をたしなみます。

ビールはキリン党です(私はサッポロ党)。

先日のこと、一番搾りの135ml缶を買ってきたので、

「小さな缶は割高じゃないの」というと

「湯上りに一口飲むのにはちょうど良いのよ」と言ってました。

そしてその日、湯上りにぐいっと一飲みして「おいしー」というと、

おかわりにもう一缶飲んでました

 

・・・で小さなビール缶が二つ、

創作意欲がわいたので、作ってみました(雲竜渓谷の後片づけを終えた日曜日のこと)。

アルコールストーブ2号。

1号のウコンタイプよりもオーソドックスなので、

検索していただければ作り方はすぐわかると思います。

一般的には350ml缶を使うのですが、

ソロ用のストーブとしては、135ml缶は手ごろな大きさです。

 

二つの缶をはめ合わせるところで、ちょっとてこずりまして

側面が凸凹になってしまったのが残念。

今回は表面を研磨して塗装を落したアルミむき出しの外観です。

 

 

アルコールを流し込んで着火、しばしの予熱の後、

まずまず綺麗に燃焼

 

 

例の百円ショップ食器入れ金網を改造した五徳を使って

お湯を沸かしてみる。

 

 

 コーヒーを淹れてみました。

使えそうです。

 

 

二つ作ってだいぶコツをつかんできました。

次はもう少しきれいに作れるかも・・・(まだつくるんかい!)


雲竜渓谷 2013年1月 その2

2013-01-28 21:50:04 | 関東の山

さて雲竜渓谷の続きです。

今日は時折雪がちらつく曇り空

青く輝くといわれる氷の谷間も、控えめなカラーです。

それでも不思議な氷の造形に感嘆の声

 

 

 

氷柱の下に立つB君、スケールの大きさがわかる

 

 

オーバーハングした岸壁から剣のようなつららがぶら下がる。

恐る恐る見上げながら氷の間をくぐっていく。

 

 

 

柱のわきで微笑むS君

 

透明な氷の柱に思わず微笑むWさん

 

したたり落ちた水滴が積み重なって宝石の原石のよう

 

 

割れたつららがどうしたことか別のつららにくっついたままぶら下がっています。

どうしてこんなことになったのか?

 

 

 

奥のほうに巨大な氷瀑が見えています。雲竜瀑か。

 

 

下段の滝を高巻して滝壺に行ってみました。

(注)滝壺への高巻はところどころ悪い個所があるので、安易に入らないほうが良いです!

トップロープでアイスクライムの訓練中。

 

 

身近に見る雲竜瀑

これは下段で全体の半分ですが、それでもすごいスケール感

 

 

さて友知らずで小さなスペースを見つけ昼食にします。

天然氷でオンザロック、冷たい口当たりの直後に、か~っと喉の奥から登ってくるアルコールの熱さ。

 

 

思い思いにラーメンや菓子やらを口にする。

 

 

 

・・・と先ほど下をくぐった氷柱のところに取りついたクライマー

アックスを打ち込んで登ってゆきます。

 

別の壁でもクライミング中。

今日はにぎわう渓谷です。

 

怪しいナメコも出没。

 

帰路は洞門岩まで沢をたどる。

まだ下から登ってくる人もいました。

 

 

 

 

下るにつれて雲は薄くなり、穏やかになりました。

核心部では寒かったけれど、まずまず良い景色も堪能できて満足。

お約束のジャンプ

ネビルさんのアドバイスを忘れて、また立ったまま撮影してしまった。

 

 

車に戻ったのが2時ごろ

あとは温泉に入って帰るだけだね・・・と、ここからまたハプニング。

 

日光で温泉に入り、さっぱりあったまった後、車でインターチェンジに向かう。

お酒を飲まないS君に運転をまかせて、高速に入る前にコンビニでビールを仕入れることになった。

コンビニで買い物を始めたその時、K君(私ではありませんよ)の顔が青ざめた。

・・・ポケットから財布の代わりに出てきたのは、白い札のついた鍵

温泉でロッカーに財布を閉まったまま、取り出さずに出てきてしまったようです

このまま気づかずに高速に乗っていたら・・・大笑いでした。

 

もう一度温泉まで戻って、めでたく車中でお酒を飲みながら

(S君ありがと!)

帰路についたのでした。

 

おしまい

 

 


雲竜渓谷 2013年1月 その1

2013-01-27 22:01:35 | 関東の山

2013年1月26日

かねてより、皆様のブログで紹介されていて気になっていたスポット、

雲竜渓谷に行ってきました。

 

 

今回は、昨年の北岳以来、尾瀬、北八と活動が盛んになりつつある

職場のトレッキングクラブ?メンバーとの山行です。

 

メンバーは北八でご一緒した、B君、N君、尾瀬のメンバー、S君、F君、WさんにK君を加え、合計7名。

川崎・東京の6名はレンタカーで25日の晩に出発、群馬在住のF君とは現地集合。

川崎・東京組は深夜の日光口で車中泊、ビール、ワイン、日本酒と前夜祭に盛り上がる。

 

未明の日光市街を抜けて登山口へついたのは6時ごろ。

この日は栃木県警の方々の訓練と重なっていたようで、

林道のゲート前には警察の方の車が止まってました。

我々の後ろからも車が続いていたので、

もう少し遅かったら止める場所に苦労したかな・・・。

 

グループの山行では思わぬハプニングがつきものですが、まず第一弾。

レンタカーのステップワゴン、スタッドレスつきですが、林道の途中の凍結路を登れず。

登山口から数百メートル離れたスペースに駐車して登山口に移動。

さて登る準備を始めたときに、私青ざめる。

「オーバーパンツを車に忘れた・・・」

情けなくも、氷の張ったつるつるの林道をてくてくと一人引き返す。

ようやく車についたときに、はっとする

 

「車内灯つけっぱなしじゃないか!」

 

何たる怪我の功名か。

忘れ物をしなければ、帰りにバッテリー上がりで全員真っ青になるところでした。

 

何はともあれスタート。

 

今日のコースはほとんどが林道歩き。

まあ、焦らずのんびり行きましょう。

 

昨晩からの寒波襲来、日本海側から流れてくる雪雲が

日光の山にも流れてきているようです。

 

 

展望台到着

着衣を脱いで温度調節、飴やチョコをポケットに移して

これからのある気に備える。

 

 

これから向かう雲竜渓谷、上流は雲に覆われているようです。ちょっと不安。

 

 

またも林道歩きを続ける。

車道に飽きると、斜面をショートカットしたりして。

昨年末の北八に行ったB君、N君以外は雪山デビュー

それぞれに雪道を楽しんでいるようです。

 

 

 

 

 

 

ようやく渓谷の入り口へ

時折雪がちらつく天気ですが、今のところ大きく荒れる様子はありません。

気温も低いので雪や氷も落ち着いているかな。

 

 

アイゼンを付けて谷間に降りる。

 

何か所か渡渉箇所を超えていよいよ核心部へ

 

 

 

皆さん、氷瀑に囲まれた非日常的な風景に、

一気にテンションが上がったようで

 

 

 

たびたび立ち止まっては、周囲を見渡し、カメラを向ける。

 

 

 

こんなスケールのつらら、見たことないとしばし見とれておりました。

 

 

続きます


大岳山~馬頭刈尾根 2013年1月 その2

2013-01-14 21:31:29 | 奥多摩・奥秩父・その周辺

2013年1月13日

大岳山の山頂を離れ、馬頭刈尾根へ

 

 

まずは大岳神社に戻り、馬頭刈尾根縦走路に入る巻き道に入ります。

 

 

 

鋸山、御前山に続く主稜線の道を分けて

 

 

落ち葉積る尾根道を進んでいく。

 

 

木々に囲まれる山道のところどころに、開けた休憩所があります。

 

 

朝方はスッキリした青空でしたが、少しずつ雲がかかってきたよう。

 

 

振り返れば大岳山が見えている。

 

 

細かいピークを上下して、東屋の立つピークに出ました。

富士見台です。

 

木の間から富士山が見えました。

 

 

両側に切り立った縦走路をたどっていくと、岩場が多くなってきます。

 

大きな岩を巻いたところで杉林を登っていくと・・・

 

 

つづら岩にでます。

ここはロッククライミングのゲレンデになっています。

この日も一組のパーティーが取りついていました。

 

 

つづら岩を離れて岩稜を進んだ先で展望の開けたところに出ました。

これから向かう馬頭刈山が見えてきました。

 

 

馬頭刈尾根に入ってから、時々出会う人もいますが全体に静か。

道は整備されていて不安なところはなく、ひとりのんびりたどる。

奥多摩らしいいい道です。

 

若干のアップダウンの後、鶴脚山に出ました。

木に囲まれていますが、冬の季節は明るいところです。

 

 

 

落ち葉がこんもり積もった冬枯れの縦走路

気温も暖かめ、風も少なく快適な道が続きます。

 

 

一旦鞍部にぐっと下って、そこから登り返したところが馬頭刈山でした。

 

 

ここから大岳山を振り返る。だいぶ歩いてきました。

木のベンチでコーヒーを入れて一服。

本日最後の開けた山頂を味わいます。

 

 

あとは十里木に向かって下る道、

ちょっと足がくたびれてきましたが、思ったより短時間でここまで来れました。

下って温泉につかってゆっくり帰っても、夕飯の時間までには余裕。

 

 

高明神社跡

 

ここから一気に山道を下っていきます。

疲れては来ましたが、今日は荷物も軽くどかどかと足早に下る余力も残っています。

 

 

「瀬音の湯」の標識があちらこちらに

これを楽しみに進む。

 

 

下に集落が見えてようやく降りてきたとほっとする。

 

・・・とつり橋を渡ると、もう一度登りの山道、まだ続くんかい

小さな尾根沿いのピークを超えるとようやく秋川の谷間が近づいてきました。

 

そして瀬音の湯に到着。

ここまでの山道、とても静かなもんでしたが、

この温泉に降りたところで、入り口で車が大渋滞しているのが見えました。

相当温泉はにぎわっているようで、あんまり混雑した温泉は興ざめですが

せっかくここまで楽しみに下ってきたことだし、中に入ってみようと

温泉の施設に向かいます。

 

 

中に入ると・・・思ったほどではありませんでした。

駐車場のほうが律速になっているようで、温泉の受け付けもすんなり通過。

でも出てきたときには受付に行列ができていたので、たまたまタイミングが良かったのかな。

 

肌にぬるっとしたアルカリ性のお湯、露天風呂で空を見上げながらゆるりと体を温める。

何とも言えぬ贅沢なひと時。

・・・そして、そのあとは当然

 

 

やっぱりビールですね。

牛肉コロッケをつまみにぐっと一息。

大ジョッキがないのはさみしいけれど、最初の一口がのどを通るときの快感に恍惚。

 

瀬音の湯からの始発のバスで武蔵五日市駅までも、座って行けましたし、

そこからホリデー快速でお茶の水まで乗り換えなしでいけました。

冬の穏やかな一日、今にしてみれば吹雪の前の静けさだったかもしれません。

何はともあれいい山旅でした。

 

おしまい

 


大岳山~馬頭刈尾根 2013年1月 その1

2013-01-14 13:42:17 | 奥多摩・奥秩父・その周辺

本日は東京も大雪、周囲がかすむほどの密度で降っています。

 

2013年1月14日

三連休前半はいい天気でした。

昨日は日帰りでどこかに行こうと思い地図を広げる。

例の自作アルコールストーブのフィールドテストもかねて。

大岳山はもう何度も登った山ですが、いつも奥多摩や御嶽に下っており

五日市側に降りたことなかったなあということで

大岳山から馬頭刈尾根をたどるコースにしました。

今日はカメラもコンデジにして全体に軽量化、

さっくりあるいて帰りは温泉でゆっくりというプランです。

 

御嶽のケーブル駅を出発。

穏やかな良い天気です。風がなく気温も高めのせいか

遠くの景色がかすみ気味ですが、冬の奥多摩ハイキングには絶好の日和。

 

 

東京方面

 

 

御岳山神社に向かっていつもの参道を歩いていく。

 

 

小鳥がいたのでカメラを向けたのですが、枝がかぶってうまく取れなかった

 

奥の院のピーク

気持ちの良い青空に足取りも軽い。

 

 

神代の大ケヤキに、また来ました~とあいさつ。

 

神社まで坂道と階段をつないで登り、まずは今年の山行の安全を祈願。

 

天狗の腰掛の大杉

 

 

今日は馬頭刈の長い尾根を縦走するので、

大岳山までは最短コースをとります。

神社の裏手を降りて巻き道をたどる。

 
 
 
明るい冬の落葉樹の道
なかなか気分がよろしい。
 
 
 
 
 
やがてロックガーデンからの道を合わせて芥場峠への登り
 
 
 
霜柱が立つ谷間の道
 
 
 
 
 
 
 
高岩山へ道と別れて大岳山へ
 
杉林を抜けると明るい稜線
 
前方に大岳山が見えてきました。
 
 
 
 
 
大岳山の周囲は岩に囲まれた急斜面になっています。
それを巻くように山頂に近づいていく。
 
 
 
大岳山荘跡地に出ました。
 
ここで馬頭刈尾根への道と分かれますが、まずは山頂へ。
 
 
 
 
鳥居をくぐるといつものかわいい狛犬。
ネットで調べてみると、どうやらオオカミを象ったものなのだそう。
 
 
 
 
 
神社の裏の急登をひと頑張りすると、山頂です。
 
 
 
 
 
何組かのパーティーが休憩していましたが、
ちょうど富士山を真正面に見る山頂の南端にスペースを見つけ陣取りました。
 
山頂でも風はほとんどなく、明るい陽射しが降り注ぐ。
1月とは思えない暖かな日です。
 
 
 
丹沢の山々、逆光に浮かんでいます。
 
 
 
 
こちらは西側の奥多摩主稜線。
御前山、三頭山と続いています。
その先、遠方には大菩薩嶺。
 
 
 
 
さて時間は早いですが、アルコールストーブのテストを兼ねて昼食にします。
 
ストーブウコンタイプ一号に金網五徳、
それらをアルミ板で作った風防で囲みセッティング完了。
 
 
 
燃料のアルコールも50mLほど、ウコンの空き缶に入れてきました。
 
ストーブに25mLほど流し込み着火、1分ほどで余熱が完了し、
周囲の穴から炎が出てきますので、コッヘルを載せる。
 
 
 
カップラーメン一杯分+コーヒーカップ一杯分の水が4~5分でわきました。
ガスバーナーに比べたら遅いですが、
周囲の景色を見ながらのんびりしていれば5分ぐらいすぐ立ってしまいます。
 
 
 
ソロの日帰り山行で使うには十分、 
ほとんど無風の好条件でしたが、フィールドテストは成功。
 
カップラーメンを食べ終わる頃、
次第にあとから登ってくる人たちで山頂がにぎわいだしました。
 
山頂の一等地を独占しているのも申し訳ないので
そろそろ出発。馬頭刈尾根へ向かいます。
 
 
続く
 
 
 

高峯山 2013年1月

2013-01-08 23:15:52 | 上信越地方の山

2013年1月4日

水ノ塔山、篭ノ登山へ登り、高峰高原ホテルに帰ってきた。

ここは窓から富士山や八ヶ岳を眺めながら夕暮れを迎えることができる。

日の出、日の入りは山に隠れて見えないのが残念だが、

オレンジ色に染まる山々を見ているだけでいい気分になれる。

 

ゆったり温泉であったまった後の夕食、

宿泊価格の割にはメニューの内容も良かった。家族で満足。

 

 

その後せっかくなので夜景を撮りに外に出てみた。

眼下に小諸から佐久にかけての街並みが見下ろせる。

街路に沿って光の点が並ぶ。

ホテルの前の駐車場に三脚を立てて露光。

 

冬の星座もきれいに見えていた。

 

 

 

 

2013年1月5日

 

翌日も日の出前に起きだして撮影。

さすがにカミさんと娘は部屋の中から出てこない。

もっとも、部屋からも十分に展望は楽しめるので、

あえて寒い外に出るほうが物好きなのかもしれない。

 

 

昨夜とは変わって、下界は雲海の下。

その上に奥秩父から八ヶ岳の山々が浮かんでいる。

次第に赤みを帯びてくる山並みに見とれつつシャッターを切る。

 

 

金峰山と瑞牆山の肩越しに富士山が頭を出している。

 

 

そして八ヶ岳

蓼科から北横岳、天狗、硫黄、赤岳と主峰群が立ち並ぶ真ん中に

甲斐駒ケ岳がちょこんと飛び出している。

 

 

朝日が当たる雪山の荘厳なこと・・・

 

 

 

朝食はお正月らしくお重に入ってきた。

お雑煮もついている。

おかずの内容は平凡だが、こうして盛り付けるとなかなか感じが良い。

日本酒がお銚子に入ってサービスされていたけど、

さすがに一口で控えておいた。ちと残念。

 

 

さてこの日は早めに東京に戻ろうということで、

行動は午前中で切り上げることになった。

私はのんびり高峯山まで往復することにした。

何せ天気が良いもので、今日は北アルプスまで見えるかもしれない。

 

ということでぶらぶら歩きながらとった景色。

今日は風もあまり無く、穏やかな朝だ。

 

昨日登った水ノ塔、篭ノ登

 

上越方面

 

 

 

シュカブラと八ヶ岳

 

 

黒斑山

 

 

 

 

時間がたつにつれて雲海も薄れていく。

多少空の雲が増えた感じだが、今日は穏やかな一日になりそう。

 

高峯山頂から八ヶ岳

 

 

富士山と奥秩父

 

 

奥に中央アルプス

手前は霧ヶ峰

 

御嶽山と乗鞍岳

 

槍ヶ岳、穂高連峰は日陰になっていたので写りが暗い

 

右から鹿島槍ヶ岳、剱岳、立山・・・

 

しばし雪の上を散歩したのち、ホテルに戻ってカミさんたちと合流。

 

あとはのんびりと車を走らせて帰るだけ。

スキーとホテルと山登りをセットにした今回の旅、

結構家族には好評だった。

またどこかで企画してみよう。

 

 

おしまい

 

 


水ノ塔山~篭ノ登山 2013年1月

2013-01-06 22:01:26 | 上信越地方の山

2013年1月4日

今年の正月休みは4日を休むと結構長い。

私とカミさんの実家に顔を出した後、

どこかに出かけようと相談した結果、

私の山登りと、カミさん、娘のスキーを両立できる

浅間高峰方面に出かけることになった。

高峰高原ホテルが4日の晩あいていたので一泊二日の旅行となった。

朝6時に東京を出発、関越道は部分的に流れの悪いところはあったが

9時にはホテルの駐車場に入ることができた。

 

 

 

 

昼間はカミさんと娘はアサマ2000パークスキー場へ

私はスノーシューをはいて水ノ塔山へ

水ノ塔は一昨年とその前、篭ノ登は昨年とこの方面には毎年のように歩きに来ている。

比較的晴天率が高く、雪も適度に深くてサラサラでスノーシューで歩くにはちょうど良い。

何せアルプスや八ヶ岳、上信越の山に囲まれていて展望が最高なのがポイント高い。

 

前に水ノ塔に登った時は篭ノ登までつなげるつもりが、

水ノ塔の山頂から先が雪が深くて遅々として先に進めず断念した。

今回はつなげて歩くぞ。

 

 

 

本日は稜線上の風が強く、雲が流れている。

北から西側の山は雲に隠れて見えない。

上信越や北アルプスは相当荒れているんだろうな。

午後に向けて治まっていく見込みであるが、歩き始めはきつかった。

 

 

先行者のトレースは残っていたが、強風で埋まっている箇所が多い。

 

 

 

 

 木々を飾る霧氷がきれい。

この雰囲気を味わいに来ているようなもの。

 

高峯への分岐を過ぎて斜面を下りだすと目指す水ノ塔が見えてきた。

山頂にまとわる雲の流れが速い。

 

 

高峯温泉の前に出ると雪だるまが迎えてくれた。

 

 

いつもの通りスキー場のわきの尾根を登っていく。

一旦鞍部に降りると、水ノ塔山頂から篭ノ登への稜線が見渡せる。

今日のコンディションはどんなもんだろうか。

少なくとも風は強いだろう。

 

 

雪の斜面を快調に登っていく。

いつもは樹林帯に入ったあたりでかなりのラッセルになるのであるが。

今日は、はっきりしたトレースができていたので、省エネで登れた。

 

 

山頂が見えてきた。かなり傾斜が急になってくる。

 

 

 

振り返れば浅間山外輪山が見える。黒斑山、蛇骨岳のあたり。

 

 

ひと頑張りで山頂に出た。

 

 

気温が低く風が強い。

私は南方出身のためか、かなり汗かきで

こんな日でも登りでは汗がにじんでしまう。

今日はかなりセーブして歩いたつもりなのだが

風に当たると体が冷えて仕方がない。

羊羹とチョコバーを口にして、魔法瓶の熱いお湯を飲んだらすぐに出発

・・・とその前に頂上にいることをカミさんに電話で伝える。

調度どこかのロッジで休憩中だったらしくすぐに電話に出た。

スキー場は空いているので、順調に数をこなしているようだ。

 

さて篭ノ登の方向を見ると、白い雲が北側から流れてきており山頂が見え隠れしている。

あちらの山頂は周囲に気もなくまさに吹きさらし。なんだか不安な様相である。

 

 

水ノ塔山頂の北側にまわって樹林帯の中を下る。

北側の斜面に出たところでいつもなら四阿山や草津白根山などがよく見えるのだが

今日は全く展望無し。

さてルートのほうは今日は先行者のトレースがわずかに残っていた。

一昨年はトレースのないところに飛び込んでいったのだが

今日は少しは楽になりそう。

 

水ノ塔を振り返る。

 

樹林に入ったり出たりしながら進む。

ところどころ樹林の中の登りでサラサラの雪が吹き溜まりになっており

さすがのスノーシューでもしんどい。

ストックの手ごたえもないので、雪の中でおぼれているようだ。

それでも何とか突き抜けると、露出した個所は風で雪が飛ばされていて割と歩きやすい。

ただし稜線の左側は切れ落ちているので慎重に進む。

雪庇は出ていないし、トレースもあるので心強い。

 

 

 

 

 

 

小さなアップダウンを繰り返し、次第に東篭ノ登の山頂が近づいてきた。

 

 

ここの樹林の登りで、再び深雪と格闘。結構しんどかった。

ようやく樹林帯が切れて先が見えてきた。

 

 

山頂に飛び出した!

 

思った通り風が強い。

何とか周囲を見渡しながら写真を撮る。

西篭ノ塔の方向

 

こちらは水ノ塔への稜線。

 

 

 

浅間山方面。今日は浅間のてっぺんは隠れている。

 

 

とにかく長居できる雰囲気ではない。

腹は減っているけど休憩は下ってからにしよう。

 

 

岩が露出した斜面を下り南側に入ると、だいぶ穏やかになってきた。

周囲のモンスターたちを見まわす余裕も出てくる。

 

 

森の中を駆け下りていく

 

振り返れば左には篭ノ登、右手遠くに水ノ塔

 

林道に出るとほっと一息。

ザックを下してチョコケーキとコーヒーを味わった。

あとはタラタラと林道を歩いていけば高峯温泉に帰り着く。

それなりに奮闘して疲れているが、ここもトレースがあってラッキー。

 

 

富士山も見えている。

午前中は奥秩父のあたりも雲が出ていたのだが、だいぶ回復してきたのだろう。

 

 

もう一度林道から、今日歩いた山を見上げる。

標高差こそ大したことはないのだが、

やっぱり雪山は手ごわい。

50代の単独行おじさんとしてはこの辺がちょうどよいところ。

 

 

林道を歩き、いくつか尾根を回り込むと八ヶ岳も見えてきた。

 

 

高峯温泉についたところで4時ぐらい。

カミさんに電話すると調度向こうもホテルに戻るところのようだ。

こちらはまだ距離があるけれど、

あとはスキー場の中の雪上車ルートをたどっていけばよい。

さすがにもう一度高峯に登り返す元気はなかった。

赤みがかった日差しの中に浮かぶ水ノ塔、篭ノ登。

 

 

そして前方には黒斑山

 

 

カミさんと娘はあったかいホテルの部屋ですでにまったりしていた。

窓からは夕暮れ時の奥秩父連峰と富士山が眺められる。

アウトドア嫌い(スキー以外)の我が家の女性陣も

この夕暮れ時の風景に感激の様子。

でも「明日は少し雪の中を歩いてみる?」というのには乗ってこないんだな~。

 

 

なかなか充実した一日に大満足。

 

続く

 

 


浅間スノーハイク 2013年1月 

2013-01-06 09:47:44 | 上信越地方の山

2013年1月4日~5日

毎年恒例になりつつある、浅間連峰のスノーハイキング

今年は一泊二日でゆったりと出かけました。

 

 

時に深いラッセルに難儀しつつも・・・

 

冬の自然が織りなす造形を楽しみつつスノーシューでゆったり歩く山の旅

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝夕の風景もまた格別でした

 

 

詳細はまたあとで

 


冬休みの工作

2013-01-03 18:08:51 | その他

先日、ロミさんのブログにアルコールランプの五徳を自作している記事がありました。

以前より手作りのアルコールバーナーには興味があったので挑戦してみました。

 

どうせ作るならできるだけ小さいものということで、

アルミのドリンク剤、「ウコンの力」「リアルウコン」「ノミカタ」などの

アルミ缶を使ったものを作ることにしました。

アルコールストーブ×自作×ウコンなどで検索するといろいろ出てきます。

今回はスーパーで一番安く売っていたこちらを選択。

(お正月ですから中身は有効に働くし)

 

作り方は省略・・・できあがりは

 

作り方が雑なのは大目に見てやってください。

私も技術系ですが化学屋は手先が器用とは限らないのです。

ロミさんのブログにあったのもこのタイプですね。

(向こうはもっと綺麗な作りです)

せめて表面は磨いてみよう。

 

上の大きな穴に火をつけて予熱すると、

横に明けた小さな穴から火が噴き出てきます。

これだけでも一応小さなカップを直接のせられますが

五徳があったほうが安定する。

ちょうど良い空き缶がなかったので、

近所の百円ショップをのぞいてみると

台所用品のところにちょうどよさそうな篭がありました。

 

バーナーの高さに合わせて切り取るとこんな感じ。

本当はバーナーの上のふちに鍋が密着したほうが良いのだけれど、まあ大過なさそう。 

場合によっては逆さまにして網を下にしてもいいかもしれない。

 

学生時代に購入して休眠中のコッヘルがあったっけ。

その一番小さい鍋をのっけてみた。

 

 

さっそく実験です。家にあったエタノールを使用。

アルコールは計らなかったけど数mLほど

火をつけて余熱1分10秒で周囲の穴から火が出てきました。

鍋に200mLの水を入れ加熱開始。

 

 

穴数が少なかったせいか、一個の穴から炎が吹く出す量が多く、鍋の外にはみ出てしまいます。

もう少し穴数を増やしたほうがよさそう。

それでも2分50秒でお湯が沸きました。(室内参考記録)

 

鍋の中に五徳とバーナーを入れるとスカスカ。

アルコールを入れる小さい容器を探してみよう。

 

こちらも百円ショップにあった袋にちょうどおさまった。

 

 

なにせ軽量ですし、燃料費も安い。

ソロでコーヒーを一杯とか、カップラーメンぐらいなら十分ではないかと。

今度は風防を用意して山で使ってみよう。


北八ヶ岳 三ツ岳・北横岳・縞枯山 2012年12月 その2

2013-01-02 22:31:56 | 八ヶ岳

2012年12月29日

北横岳ヒュッテに到着、荷物を部屋において

冬の早い夕暮れを迎えつつある山頂へ

 

小屋の裏をちょっと登れば一気に展望が開ける。

今日は一日を通して天気が安定していました。

 

中央アルプスにまもなく太陽が沈もうとしています。

 

 

まずは山頂到着を祝して一枚

 

 

北アルプスもよく見えています。

 

場所を北峰に移す。

時折ガスが流れてきて、夕陽に染まる。

 

 

北側には浅間連山

 

 

 

せーの!

 

ジャンプ!

 

蓼科は雲に隠れていましたが、ちょこっと顔を出してくれました。

 

再び、南峰にもどる。

先ほどよりも雲海が広がり、八ヶ岳がぽっかりと浮かんでいます。

 

素晴らしい風景に二人とも大満足

 

 

南アルプス

 

 

沈む夕日を背景に

 

宿に戻ってきました。お疲れさんでした。

今夜の宿泊は15人ほど

ゆったりと泊まれます。

夕食までのちょっとした時間に反省会。

 

雪山デビューには絶好のコンディション、

快適な山歩きと素晴らしい展望に二人とも満足。

すでに次にどこに行こうかなんて話が始まります。

 

そして北横岳ヒュッテの名物の鍋

来る前に「ここの鍋のボリュームはものすごいぞ!」と吹き込んでいたのですが

それでも若い二人が「想像以上だった」とびっくりしていました。

おいしい食事にお酒も進む。

しめのうどんもおいしくいただき、宿のご主人も加わって談笑が続く。

 

外に出てみると朧の満月

天気が下り坂なのはわかっていますが、何とか明日も持ちこたえてくれないかと淡い希望。

 

 

・・・で翌朝、やっぱり雪が降ってきました。

 

 

昨日に比べると風も強い。

本来の冬山の姿。

 

 

・・・というか、冬山にしては気温高めなんですけど 

霙っぽい湿った雪、まあこれも経験のひとつ。

今日は一眼はザックにしまって、コンデジで撮影です。

 

 

吹きさらしの坪庭に出るとさらに風は厳しく、

雪も霰のような氷の粒になって、顔面の露出したところが痛い。

 

縞枯山荘前にて

 

 

縞枯山の急斜面を登る

 

しばしのアルバイトの後、山頂に飛び出しました。

 

 

樹林帯の中は問題ありませんが、展望台に出ると吹雪

 

 

 

早々に峠に降りてきましたが多少歩き足りないので雨池まで行ってみることにしました。

 

 

ほとんどほかの人とは出会いませんでしたが、スノーシューをはいたご夫婦とすれ違いました。

スノーシューのトレースもすぐに消えていくような気候です。

 

 

氷結して真っ白な雨池を背景に

 

 

ロープウェイ駅でバスを待つ間に昼食

ガッツリと山賊焼き定食を選択。

今回は使ったカロリーよりも食べたカロリーのほうが多かった

 

 

茅野行のバスを途中で降りて、小斉の湯につかって体を温め

ビールをおいしくいただき上りのあずさに乗る。

こうしてB君、N君の雪山デビューは大満足のうちに完了。

また行こうねー

 

 


北八ヶ岳 三ツ岳・北横岳・縞枯山 2012年12月 その1

2013-01-02 10:17:10 | 八ヶ岳

新年あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

 

さて12月末に会社の若手B君、N君と出かけた北八ヶ岳のレポです。

一昨年の北岳、昨年の尾瀬とご一緒した二人、

雪山に行ってみたいとの話から北横岳を選択しました。

 

2012年12月29日

あずさにて茅野へ

一週間前の天気予報では、週末は雨ということで心配していましたが

開けてみれば快晴、車窓から見える山々の姿に心躍ります。

(列車の窓からとったにしては割と良く取れた甲斐駒)

 

茅野からバス、ロープウェイを乗り継ぎ山頂駅へ

真っ青な空、風も無く、これ以上望めない絶好のコンディション。

気分もハイになろうというもの。

 

 

目指す北横岳

 

開放的な坪庭を歩く。

中央アルプス、展望もばっちり

 

 

 

途中立ち止まっては景色を堪能

 

 

縞枯山、明日はあそこへ

 

南アルプス、一昨年皆で登った北岳も見えています。

 

 

さて天気も良いことだし、三ツ岳へ寄り道しましょう。

斜面を登ったところの分岐を三ツ岳方面に曲がると

急にトレースが薄くなります。

ラッセル気味に歩いていくと、ところどころで深みにはまる。

 

 

 

岩の積み重なる三ツ岳の小ピーク

 

 

鎖場を越える。

 

 

 

お疲れ~

 

 

 

ここからの展望も素晴らしい

浅間山

 

妙高・火打

 

白馬岳

 

そして八ヶ岳南部

 

奥秩父を背景に

 

さて下りも気を付けて

 

 

 

 

 

再び分岐に戻って今夜の宿、北横岳ヒュッテに向かいます。

先ほどの三ツ岳のピークが見えています。

 

 

分岐からヒュッテまでは目と鼻の先

 

日が西に傾きかけた冬の午後です。

 

ザックを小屋において北横岳山頂で夕暮れ時を迎えましょう。

 

続く