女一人で地球散歩

2016年11月6日よりスタート!!!本能のままに!地球散歩へ行ってきます:)

モロッコで平和を願う

2017-01-25 09:59:12 | Morocco🇲🇦
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早起きをし、バスに乗車。

乗車時間は約7時間。

シャフシャウエンから、一気にカサブランカまで下る。


バスは指定席だ。

1番前の席だったため、景色がよく見渡せた。


そしてバスに乗るとすぐに眠ってしまった。夜行バスでは眠れないのに、どうして昼のバスだと眠れるのだろうか。


2時間ほど走った後、バスは休憩のために休憩所のようなところに到着した。

ここで軽めの朝食を購入し、再びバスは出発。



バスは走り続け、カサブランカの街中に入った。





めちゃくちゃ都会だ





大きなスーパー、マック、IKEAがあったのには驚いた。


カサブランカは都会と聞いていたが、ここまで都会とは思わなかった。


バスターミナルに到着し、ザックを背負って今夜のホテルを探す。
歩いて行こうと思ったが、街の雰囲気が少し怖い。
通りにはゴミが散乱し、異臭もする。
恐ろしくなってきたので、トラムに乗ることにした。
トラムがあることにもびっくりしたけど…






トラムは市民の足だ。


観光客らしき人は誰もいない。
アジア人が珍しいのか、視線を感じる。


怖い…


今になれば別に怖いことでもないのだが、初めての街で、ましてやザックを背負っているとなかなか恐ろしいのだ。

ホテルはトラムの駅のすぐ近くだった。



まさにシティホテルの出で立ちで、レセプションの女性はテキパキと手続きを済まし、ルームキーをくれた。

モロッコ初のカード式のルームキーだ。


部屋はとても綺麗だった。
Wi-Fiも早い。
今までと全く違う環境に、驚きと戸惑いを感じる。
同じ国でも、こうも違うものなんだなぁ…

ひと段落したところで、街に繰り出すことにした。


再びトラムに乗り、海辺へ行ってみることにした。

カサブランカの街中。
なかなか都会だ。







市場がズラリと並んでいた。
オレンジがやたらと多い。






食べ歩きをしながら、屋台を見て歩いた。

しばらく歩くと、巨大なモスクが現れた。





モスクを眺めつつ、海沿いを歩く。



目の前に広がるのは、大西洋だ。



ここまで来たのか…



海辺のブロックの上で、若者3人がワイワイしながら写真を撮り合っていた。
彼らとは言葉も文化も違うが、やることはみんな同じようなことだ。
見ていてなんだか微笑ましかった。


海を見た後は、モスクに行ってみた。

巨大なモスクは威厳を放っていた。
建物は美しく、黄色のライトがモスクの前の広場を優しく照らしていた。










モスクの入口近くに行き、通りの近くの石段に座って様子を眺めた。
隣に小さな男の子と、父親らしき男性が二人で座っていた。





男の子を見つめる男性の目がとても優しく、見ていて暖かい気持ちになった。
彼が男の子に何を話していたのかはわからない。
けど、深い愛情に満ちていたのは間違いない。
男の子がとても可愛く、見つめて思わず微笑んでいると、男の子が私の視線に気づいた。
男の子は別れ際に手を振ってくれた。

そのまましばらく座っていた。

モスクの真ん中あたりに、イスラムの服である ニカブを身にまとった女性と、彼女の息子と思われる男の子がいた。
あとから父親らしき男性も現れ、彼は男の子を抱き上げ、女性と何か話しながら3人で楽しく歩いて行った。
国は違えども、親が子供を愛するのはどの国も共通のことた。

ISのせいで、イスラム教は恐ろしいものだ、と思う人が増えていると聞く。
当たり前だが、ISとイスラム教は全くの別物だ。


イスラム圏であるモロッコに訪れ、このモスクに訪れ、このひどい勘違いが一刻も早く払拭されればいいのにと、心底思った。

イスラム教でもキリスト教でもヒンドゥー教でも何の宗教でも、家族や友人を愛するのはすべての宗教に共通することだ。

子供を見つめる彼らの眼差しはとても暖かく、愛情に満ちていた。
何故この世から争いが消えないのだろうか。
宗教など関係なく、すべての人が幸せに生きていける世の中になればいいのに…

強く願った夜だった。




そろそろ夕飯の時間だ。
今日はモロッコ最後の夜。
ちょっと贅沢なレストランに行ってみることにした。



もちろんタジン╰(*´︶`*)╯♡♡


魚料理も注文した。


相変わらずめちゃくちゃ美味しい!






私は好き嫌いが多いのだが、モロッコ料理は本当に美味しかった。
程よい塩加減に、味付け。
機会があればモロッコ料理を習ってみたいものだ。


夕飯に大満足し、しつこいタクシーの客引きを振り払いながらホテルに帰ってきた。

短時間であったが、カサブランカを満喫できた。
見どころがないと言われるカサブランカだが、そんなことはなく、とても満足できた。


1/14
モロッコを旅立つ日。


ホテルの前の鉄道駅、カサ・ボヤージュ駅からカサブランカ空港を目指す。
電車は1時間に1、2本しか無いらしいので、早めに駅に向かった。

タイミング良く、つぎの電車まで15分程だった。

電車は新幹線のようなものだ。
自由席なので、好きな席を陣取る。
濃い時間を過ごせたモロッコ。
本当に楽しかった。
思い出に浸っていると、あっという間に空港に到着した。


空港ゲートに入る前に、セキュリティチェックがあった。
ここがめちゃくちゃ時間がかかる。
ゲートが一つしかないのだ。
仕方ないのでジッと待つ。
搭乗券控えとパスポートを見せ、カバンの中を空港職員に見せるのだが、パスポートを見せると、カバンの中身はチェックされなかった。

これも日本人クオリティのお陰かしら…



チェックイン前に残ったDHを使うべく、カフェでサンドイッチとタルトを購入した。
カフェの親父さんはテンションが高くて面白かった。


チェックインカウンターで荷物を預ける。
今回は二回乗り継ぎのため、荷物が最後の空港にちゃんと届くか確認しなくてはならない。
どうやら飛行機は最後の空港まで着くようだ。
安心して荷物を預け、搭乗ゲートに向かう。



セキュリティチェックを受け、ゲートへ向かう。
カフェを覗いて驚いた。
価格がDHでなく、€なのだ。
支払いはDHも使えたが、下手をすれば大損する危険もある。

カサブランカ空港は不安定ながらもWi-Fiがあった。
今後はWi-Fiが期待できない環境だ。
いよいよSIMフリースマホの出番だろうか。


飛行機は50分程遅れながらも無事出発。

飛行機にはスクリーンがなかった。
5時間のフライトなので、そこまで期待はしていないので許容範囲だ。

カサブランカ空港から5時間のフライトを経て、到着したのはエジプトのカイロだ。
私は再び国際線にトランジットのため、乗り継ぎカウンターに並ぶ。
ここにはアジア人が誰もいなかった。
遠いところまで来たのだなぁ、と感慨深くなった。

今度は8時間のフライトだ。
目指すは南アフリカのヨハネスブルグ ダンボ国際空港。
南アフリカでは下りず、そこから再びトランジットだ。



クリスマスとニューイヤー?



私の隣に、金髪碧眼の青年が座った。
彼は南アフリカのケープタウンに住んでいるらしい。
これから私がアフリカを回ること、一人で旅をしていることを伝えると、彼は


「君は勇気があるね。尊敬するよ。」


と、しみじみした様子で言われた。


今まで勇気が有るね、とは多くの人に言われたが、尊敬する、と言われたのは初めてだった。
彼は軽い気持ちで言ったのかもしれないが、この言葉は私にとても深く響いた。
これからの人生で、初めて会う人に尊敬する、と言われることがあるだろうか。

旅とは不思議なものだ。
普通の人生を送ってきた自分だが、見ず知らずの外国人の青年にそんな言葉を投げかけられるのだ。


8時間のフライトを経て、飛行機は翌朝の7時にヨハネスブルグに降り立った。






当然だが、黒人の人たちが多い。
黒人の女性は本当にスタイルがいい。
足が細く長く、顔がめちゃくちゃ小さい。
みんなスーパーモデルなんじゃないか、と思う程だ。

そしてヨハネスブルグといえば、治安が最悪と言われる都市だ。
空港内とはいえ、私のビビリ度はマックスになっており、呼吸が荒くなるほどであった。


ヨハネスブルグから再び乗り継ぎなのだが、飛行機を別で予約したため、一度イミグレを通過し、荷物をピックアップしなければならない。



荷物のピックアップ場所にて。
日本凄い



すべてスムーズにこなし、搭乗予定のブリティッシュエアウェイズのカウンターを探す。


出発予定のボードを見ていると、黒人の男性に

「チェックインするの?」

と、声をかけられた。


ブリティッシュエアウェイズと伝えると、彼は案内するよ、と言って私を誘導した。

尋ねると彼は空港スタッフという。

そうか、私が突っ立っていたから親切に助けてくれるのか。
ヨハネスブルグって言っても空港だし、心配し過ぎだかなぁ。


一人で呑気に考えなから、男性の後をついて行く。
ブリティッシュエアウェイズのカウンターに着き、順番を待つ。

そしてふと彼の姿をまじまじと見ると、制服を着ていないし、名札もしていない。

嫌な予感がしてきた。

普通、空港スタッフなら制服を着用しているはずだ。


ヤバい、これは詐欺だ。



とりあえずチェックインを済まし、彼から逃げる隙を狙うが、彼が隣を歩くためなかなか離れられない。

セキュリティチェック前に着いた。

やっと解放される!


そう思った瞬間、彼が


「チェックインの手伝いをしたんだから、チップを払ってくれ」




くそ、やはりチップか!!!!(二回目)




学ばない自分だ。
モロッコと同じことをしている。



しかしモロッコとは状況が違う、空港内だから、周りに人がいるのだ。


勇気を出し、


「あなたは最初空港スタッフと言ったよね?」


と言ってみた。


「違う、ポーターだ」


ドヤ顔で答える男





いやいや、あんた最初空港スタッフって言ったから



こんな奴にチップなんか払ってたまるか



私「わかった、モロッコの小銭ならあるよ(本当に小銭)」
男「小銭はいらない、札だ」
私「お札はない、小銭しかない」
男「日本円でもいいからお札を出せ」
私「日本円は持ってない」
男「その財布には何が入ってるんだ」
(若干語尾が強くなる)
私「小銭しか無いんだってば!」
(強気を装うが涙目)



男は舌打ちをすると、私から去っていった。

逃げるようにセキュリティゲートに向かう。

冷静になり、一気に恐ろしくなった。
空港内だったからまだいい。
もしあれが街中だったら?
空港でも人気のない場所だったら?
男が逆ギレして襲ってきたら?


ここはアフリカだ。
日本と同じ気分でいたら、必ず痛い目に合う。
肝に命じ、全力で気をつけることを心に誓った。

搭乗まで時間があるため、ラウンジへ。
ここのラウンジは素晴らしかった。
料理は豊富だし、Wi-Fiは快適。
そして何より受付の男性の感じがとても良かった。
一度受け付けすると名前を覚えてくれ、何か聞くと必ず名前を呼んでくれる。

さっきの男のギャップもあり、彼が一層素晴らしく見えた。





1時間ほどくつろぎ、搭乗ゲートへ向かう。
しかし航空会社を間違え、猛ダッシュで違うゲートに走ってしまった。
焦りは禁物だなぁ…

ここにもアジア人は誰もいなかった。
そして暑い。
長袖を着ていたのは、私だけだった。


ここから2時間のフライトで、ようやく目的地に到着!!!


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1 コメント

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親切は金取り、外国 (マリ)
2017-02-10 17:24:03
緊張しても
心に余裕をもって冷静な判断を😊😊

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