12/14
深夜にクラクフを出発した10€バス。
どんなものかとビクビクしていたが、いたって普通の夜行バスだった。
Wi-Fi、トイレ完備。
そして座席の前にはなんと機内にあるようなテレビまで。
出発したのが深夜だったので、見ている人はほぼいなかったが…
私の隣には外国人の男性が座った。
カバンを膝の上に乗せている。
外国人で厳重にカバンを管理するなんて珍しいなぁ、と思っていたら、彼に話しかけられた。
彼はインド系ドイツ人の学生だった。
初めて夜行バスで1人で出かけるらしく、かなりビビっている感じであった。
なるほど、だからあんなに厳重だったのか。
そして似たような状況の彼に親近感を覚え、色々話をした。
ドイツの大学で学ぶ彼。
英語は大丈夫だけど、ドイツ語がまだまだわからない。
ヨーロッパのバスがこんなに静かとは思わなかった。
インドのバスは本当に賑やかで、1人で乗っていても必ず誰かが話しかけてくる。
などなど、インドの話もしてくれた。
インド旅行に行った友達が何人かいるが、みんな口を揃えて
「もう行きたくない」
と、言っている。
ハマる人はハマるらしいが、ダメな人は本当にダメなのがインドらしい。
私は行く予定は無いけど…
朝の7時頃にバスはウィーンに到着した。
彼と別れ、私は鉄道でホステルを目指す。
ドイツ以来のユーロ。
小銭を残しておいてよかった。
乗り換えをしながらホステルに到着。
なかなか大きな駅で、ここも色んな人種の人がいた。
ホステルは駅から徒歩五分程。
8時頃に着いたのだが、もちろんまだ部屋には入れない。
荷物だけ預け、ロビーで待機することにした。
眠い…
異常に眠い
バスで全然眠れなかったため、本当に眠い。
どうにもこうにも身体が動かない。
出かける気力も無く、チェックインまでロビーでダラダラとした。
ようやくチェックインをし、ひと段落してからスーパーへ買い出しに行った。
ドイツ語がわからず、棚の前でウロウロしていると、店員さんに話しかけられた。
「大丈夫?さっきからずっと頭を抱えているよね?」
見られていたのか…
この店員さんは親切で、会計のときも話しかけてくれた。
調子にのって20€も買っていた。
買い過ぎだ。
パスタなんか500gもある。
夕飯を済ませ、またコロナを飲んでその日は爆睡。ベットで眠れる幸せを噛みしめる。
12/15
この日はウィーン散策。
なかなか起きれず、ホステルを11時近くに出発した。
街の大通りを抜け、3キロほど歩く。
立派な建物が見えてきた
国立博物館だ。
さながらナイトミュージアムのような建物。
その前ではクリスマスマーケットが。
ワインを飲もうか悩んだが、結局飲まずにぶらぶらするだけにした。
反対側に移動する。
ウィーンはあらゆる建物が豪華だった。
今までの街歩きの中では、コペンハーゲンが一位だったが、ウィーンもなかなか魅力的だ。
歴史的な建物が街のいたるところにある。
美しく、流石ヨーロッパ!って感じのものもあるが、派手な感じはしない。
不思議なものだ。
そんな建物を写真に収める。
団体客がたくさんおり、有名観光地なんだなぁ、と感じた。
国立図書館に行ってきた。
めちゃくちゃ綺麗だった
蔵書数もすごいが、何と言ってもここの凄さは中の美しさ!
世界一美しい図書館とかなんとか…
あれ?プラハの図書館も世界一とか聞いたけど…
とりあえず美しい図書館であることには間違いない。
なんなら私はプラハよりこちらの方が断然気に入った。
天井が高く、その天井には美しい絵が。
本がズラリと並べられた光景は、本好きの人がいたらきっとテンションが崩壊する美しさだろう。
撮りすぎたな…
図書館のあとはカフェで小休憩。
ケーキとコーヒーで7.6€。
高い…
ポーランドから来たため、物価の高さが身に染みる。
国立歌劇場の近くを歩いていると、チケット売りの人に二、三回声をかけられた。
オペラってあんな軽いノリで販売しているのか。
そのチケット売りの1人に、
「日本のキングは誰?」
と、聞かれた。
え、キング?
キングって?
天皇陛下のことではないよね?
安倍総理?
安倍総理?
と言うと、
「それは総理大臣だよ~」
と、言われた。
日本のキングって…誰!?
てゆうかいない、よね!?
※日本に王はいない。よってただ単に彼におちょくられていただけだろう。
国立歌劇場の近くに、ホテル・ザッハーがある。
ここのカフェには有名なザッハ・トルテのケーキがある。
絶対に食べるつもりだったが、さっき食べたケーキのせいでどうにも気が乗らない。
なのでカフェの様子だけ覗いてきた。
店内は中々の繁盛っぷり。
外にも何人か並んでいる。
有名だからなぁ。
なんでさっきケーキを食べたんだろうか…
しばらく通りを散歩する。
このあかひこさん、至る所にいた。
ステファン聖堂。
いきなりドーンと現れ、圧倒した。
精巧な彫刻が美しい。
しばらく下で眺めていると、
「綺麗な聖堂だよね。」
と声が聞こえた。
気づくと隣に中年の男性が立っていた。
え?誰この人?
私に言ってるの?
ドギマギしていると、私に向かって
「中には入った?」
言ってきた。
まだ入っていないと答えると、
案内するよ!おいで!
と言って聖堂へと進んでいった。
なんなんだあの人は。
新手の詐欺か?
不信感マックスだったが、人通りの多い場所だし、何かあったら大声を出そう、と思ってついて行った。
聖堂の中は静かな空気に包まれていた。
祭壇の前では少年少女たちが聖歌を歌っており、クリスチャンの人たちが祈りを捧げていた。
神聖な場に私のようなただの観光客が行ってもいいのかと思ったが、せっかくなので行ってみることにした。
先ほどの男性は隣で色々説明をしてくれている。
しかし私は相変わらず不信感が募るばかり。
この後ガイド代を請求されたらどうしよう。
そんなもん払いたくない…
思い切って彼に聞いた。
「あなたはガイドなの?この後私はあなたにお金を払わなきゃいけないの?」
彼は笑いだし、
「いや、僕はただの市民だよ。ウィーンに住んで20年以上経つんだ、今日は仕事が休みだから、こうやって観光客に案内していたんだよ」
と答えた。
本当にそうなのか?
相変わらず不信感は消えない。
「怖くて当然だよね」
と言って再び彼は笑い出した。
聖堂を出て、彼と軽く話して解散した。
ただのいいおじさんだった。
しかし用心するに越したことはないだろう。
自称ガイドに半日街案内を強引にされ、そのあとで法外な値段をぼったくられた友達がいる。
海外にいることを忘れてはいけない…
肝に命じてその場を離れた。
その日の夜、本当はクラシックのコンサートに行く予定だった。
しかしコンサートが終わるのは夜22時。
会場からホステルまでは3キロほど。
地下鉄を使えばあっという間の距離だが、夜に1人で出歩くのが怖いので、結局行かず…
治安のいいと言われるウィーンだが、慣れない私が1人で夜出歩くのは少々恐ろしい…
というわけでホステルにとどまり、翌日の予定を決めた。
前日の夜の時点で、なんにも決めていなかったのだ。
その日の夜、部屋に何人か新しい人が来た。
オーストリアから来た好青年、同じくオーストリアから来た笑顔が素敵な女性、ブラジルから来た陽気なおじさん。
みんなとてもフレンドリーで、楽しく話せた。
ここのホステルはスタッフもみんな親切で、キッチンやロビーも広く、とても居心地が良かった。
ウィーンは二泊のみだが、可能なら延泊したいくらいの快適さだった。
予定を決め、その日は就寝。
深夜にクラクフを出発した10€バス。
どんなものかとビクビクしていたが、いたって普通の夜行バスだった。
Wi-Fi、トイレ完備。
そして座席の前にはなんと機内にあるようなテレビまで。
出発したのが深夜だったので、見ている人はほぼいなかったが…
私の隣には外国人の男性が座った。
カバンを膝の上に乗せている。
外国人で厳重にカバンを管理するなんて珍しいなぁ、と思っていたら、彼に話しかけられた。
彼はインド系ドイツ人の学生だった。
初めて夜行バスで1人で出かけるらしく、かなりビビっている感じであった。
なるほど、だからあんなに厳重だったのか。
そして似たような状況の彼に親近感を覚え、色々話をした。
ドイツの大学で学ぶ彼。
英語は大丈夫だけど、ドイツ語がまだまだわからない。
ヨーロッパのバスがこんなに静かとは思わなかった。
インドのバスは本当に賑やかで、1人で乗っていても必ず誰かが話しかけてくる。
などなど、インドの話もしてくれた。
インド旅行に行った友達が何人かいるが、みんな口を揃えて
「もう行きたくない」
と、言っている。
ハマる人はハマるらしいが、ダメな人は本当にダメなのがインドらしい。
私は行く予定は無いけど…
朝の7時頃にバスはウィーンに到着した。
彼と別れ、私は鉄道でホステルを目指す。
ドイツ以来のユーロ。
小銭を残しておいてよかった。
乗り換えをしながらホステルに到着。
なかなか大きな駅で、ここも色んな人種の人がいた。
ホステルは駅から徒歩五分程。
8時頃に着いたのだが、もちろんまだ部屋には入れない。
荷物だけ預け、ロビーで待機することにした。
眠い…
異常に眠い
バスで全然眠れなかったため、本当に眠い。
どうにもこうにも身体が動かない。
出かける気力も無く、チェックインまでロビーでダラダラとした。
ようやくチェックインをし、ひと段落してからスーパーへ買い出しに行った。
ドイツ語がわからず、棚の前でウロウロしていると、店員さんに話しかけられた。
「大丈夫?さっきからずっと頭を抱えているよね?」
見られていたのか…
この店員さんは親切で、会計のときも話しかけてくれた。
調子にのって20€も買っていた。
買い過ぎだ。
パスタなんか500gもある。
夕飯を済ませ、またコロナを飲んでその日は爆睡。ベットで眠れる幸せを噛みしめる。
12/15
この日はウィーン散策。
なかなか起きれず、ホステルを11時近くに出発した。
街の大通りを抜け、3キロほど歩く。
立派な建物が見えてきた
国立博物館だ。
さながらナイトミュージアムのような建物。
その前ではクリスマスマーケットが。
ワインを飲もうか悩んだが、結局飲まずにぶらぶらするだけにした。
反対側に移動する。
ウィーンはあらゆる建物が豪華だった。
今までの街歩きの中では、コペンハーゲンが一位だったが、ウィーンもなかなか魅力的だ。
歴史的な建物が街のいたるところにある。
美しく、流石ヨーロッパ!って感じのものもあるが、派手な感じはしない。
不思議なものだ。
そんな建物を写真に収める。
団体客がたくさんおり、有名観光地なんだなぁ、と感じた。
国立図書館に行ってきた。
めちゃくちゃ綺麗だった
蔵書数もすごいが、何と言ってもここの凄さは中の美しさ!
世界一美しい図書館とかなんとか…
あれ?プラハの図書館も世界一とか聞いたけど…
とりあえず美しい図書館であることには間違いない。
なんなら私はプラハよりこちらの方が断然気に入った。
天井が高く、その天井には美しい絵が。
本がズラリと並べられた光景は、本好きの人がいたらきっとテンションが崩壊する美しさだろう。
撮りすぎたな…
図書館のあとはカフェで小休憩。
ケーキとコーヒーで7.6€。
高い…
ポーランドから来たため、物価の高さが身に染みる。
国立歌劇場の近くを歩いていると、チケット売りの人に二、三回声をかけられた。
オペラってあんな軽いノリで販売しているのか。
そのチケット売りの1人に、
「日本のキングは誰?」
と、聞かれた。
え、キング?
キングって?
天皇陛下のことではないよね?
安倍総理?
安倍総理?
と言うと、
「それは総理大臣だよ~」
と、言われた。
日本のキングって…誰!?
てゆうかいない、よね!?
※日本に王はいない。よってただ単に彼におちょくられていただけだろう。
国立歌劇場の近くに、ホテル・ザッハーがある。
ここのカフェには有名なザッハ・トルテのケーキがある。
絶対に食べるつもりだったが、さっき食べたケーキのせいでどうにも気が乗らない。
なのでカフェの様子だけ覗いてきた。
店内は中々の繁盛っぷり。
外にも何人か並んでいる。
有名だからなぁ。
なんでさっきケーキを食べたんだろうか…
しばらく通りを散歩する。
このあかひこさん、至る所にいた。
ステファン聖堂。
いきなりドーンと現れ、圧倒した。
精巧な彫刻が美しい。
しばらく下で眺めていると、
「綺麗な聖堂だよね。」
と声が聞こえた。
気づくと隣に中年の男性が立っていた。
え?誰この人?
私に言ってるの?
ドギマギしていると、私に向かって
「中には入った?」
言ってきた。
まだ入っていないと答えると、
案内するよ!おいで!
と言って聖堂へと進んでいった。
なんなんだあの人は。
新手の詐欺か?
不信感マックスだったが、人通りの多い場所だし、何かあったら大声を出そう、と思ってついて行った。
聖堂の中は静かな空気に包まれていた。
祭壇の前では少年少女たちが聖歌を歌っており、クリスチャンの人たちが祈りを捧げていた。
神聖な場に私のようなただの観光客が行ってもいいのかと思ったが、せっかくなので行ってみることにした。
先ほどの男性は隣で色々説明をしてくれている。
しかし私は相変わらず不信感が募るばかり。
この後ガイド代を請求されたらどうしよう。
そんなもん払いたくない…
思い切って彼に聞いた。
「あなたはガイドなの?この後私はあなたにお金を払わなきゃいけないの?」
彼は笑いだし、
「いや、僕はただの市民だよ。ウィーンに住んで20年以上経つんだ、今日は仕事が休みだから、こうやって観光客に案内していたんだよ」
と答えた。
本当にそうなのか?
相変わらず不信感は消えない。
「怖くて当然だよね」
と言って再び彼は笑い出した。
聖堂を出て、彼と軽く話して解散した。
ただのいいおじさんだった。
しかし用心するに越したことはないだろう。
自称ガイドに半日街案内を強引にされ、そのあとで法外な値段をぼったくられた友達がいる。
海外にいることを忘れてはいけない…
肝に命じてその場を離れた。
その日の夜、本当はクラシックのコンサートに行く予定だった。
しかしコンサートが終わるのは夜22時。
会場からホステルまでは3キロほど。
地下鉄を使えばあっという間の距離だが、夜に1人で出歩くのが怖いので、結局行かず…
治安のいいと言われるウィーンだが、慣れない私が1人で夜出歩くのは少々恐ろしい…
というわけでホステルにとどまり、翌日の予定を決めた。
前日の夜の時点で、なんにも決めていなかったのだ。
その日の夜、部屋に何人か新しい人が来た。
オーストリアから来た好青年、同じくオーストリアから来た笑顔が素敵な女性、ブラジルから来た陽気なおじさん。
みんなとてもフレンドリーで、楽しく話せた。
ここのホステルはスタッフもみんな親切で、キッチンやロビーも広く、とても居心地が良かった。
ウィーンは二泊のみだが、可能なら延泊したいくらいの快適さだった。
予定を決め、その日は就寝。
その日は一日ダラダラしてましたw