Tomotubby’s Travel Blog

Tomotubby と Pet の奇妙な旅 Blog。
でもホントに旅 Blog なんだろうか?

鳩を食べる

2007-06-30 | Africa Afrique
写真は「ネフェルティティ東京」で食べた鳩です。鳩の丸焼き。鳩の中には独特なスパイスで味付けられた米が入っています。



鳩の肉は食感は鶏肉に似ているけど味は少しくせがあります。前に香港で鳩肉を食べた経験があるのですが、それは「そぼろ肉のレタス包み」というもので、神戸中華街の「民生」の名物料理「ミンチのレタス包み」の豚ミンチが鳩ミンチにかわったような料理です。これは全くくせはありませんでした。アグネス・チャンが初めて日本に来た頃、日比谷公園に群がる鳩を見て舌なめずりしたという逸話があるくらいに、香港では鳩料理はポピュラーと聞きます。丸焼き料理もあるそうです。次回は挑戦したいものです。

エジプトでは、香港以上に鳩料理がポピュラーなため、鳩は食用のため養殖されています。この鳩舎は「鳩の塔」と呼ばれ、円錐形を太らせたような、昔のSF映画に出てくる未来都市のような、或いは西アフリカのモスクのような、奇妙な形をしています。



上はバスに乗ってカイロからアレクサンドリア(通称アレックス)に出かけたときに見つけた「鳩の塔」です。よぉく見ると、鳩が出入りする穴が無数に開いており、鳩はそこから自由に出入りするようです。

東京で味わうエジプト その4 (目黒区)

2007-06-29 | 「東京で味わう」シリーズ
ラスベガス・ルクソールから脱線して、目黒のエジプト料理店「ネフェルティティ東京」へ。



ここの客席は、天井からぶら下げられた半透明のヴェールによって半個室化した不思議な空間でした。あら探しをすると、天井からカーテンレールが吊り下げられているのが丸見えで、少し安普請のような気もしましたが、アイデア自体は文化祭感覚で面白いと思います。



料理はコースメニューを頼んだんですが、お味の方は合格。



ピタパンとひよこ豆のペーストとファラフィル(豆のコロッケ)↑、モロヘイヤのスープ↓とか、定番料理のほか、エジプトに行ったとき食べる機会のなかった鳩料理にもチャレンジできました。



心配なのはお客さんの入り。来店時、私たちの他にはお客さんがおらず、店に二時間近くいましたが、来店客は皆無。平日の雨模様とはいえ、ちと心配です。やはり店の前の異文化交流的なアレのせいなんでしょう。クレジットカードを使おうとしたら、通信が繋がらなくて、結局現金払いを求められたのも、今となると気になるところ。料理はいいんだから、立地を変えたほうがいいと思いますね。関心お持ちの方、食べに行ってあげてください。

ラスベガスで思い出す「東京で味わうエジプト(目黒区)」

2007-06-28 | 「東京で味わう」シリーズ
よもやラスベガスのカジノ、ルクソールで、東京・目黒にあるエジプト料理店「ネフェルティティ東京」を思い出すとは。

世界の名所をアメリカ流に再構築して再現したラスベガスの「フェイクな街」にいると奇妙な感覚に襲われます。それは日本人旅行者がオリジナルの街で感じる異国情緒や、日本国内の各国レストランで追体験できる淡い旅情とは異質の、奇妙な感覚なのです。ラスベガスのフェイクが、オリジナルの記憶にまで作用して、虚実がないまぜになって、パラレルワールドに迷い込んだような錯覚を覚えるのです。

下の写真は、ルクソールのお土産店で売っていた美女ネフェルティティの像です。彼女の名を冠した目黒のお店の入り口にもあったあの像。



そういえば「東京で味わうエジプト(目黒区)」は、未だ完結してなかったっけ。次回で終わらせます。

つづく

ツタンカーメンの恥しい写真

2007-06-25 | Africa Afrique


長い間、王家の谷の墓の中で保存されていたツタンカーメン王のミイラは、2005年に棺から取り出されて徹底的に調査されました。ルクソール・ホテルの KING TUT MUSEUM では、そのときのミイラの映像が映し出されていました。十代の若さで謎の死を遂げたと言われる少年王ツタンカーメンの体つきは小柄で、顔つきにはまだ幼さが残っているようにも見えます。で、下の方には恥ずかしいものが写っていました。

死後3330年の時空を経た後に、よもやこのような恥しい写真流出するとは...これではまるで、隣のトロピカーナで開催中の「人体の不思議展」ではないか。不滅の肉体を得るのも良し悪しですね。





一方、報道によりますと、ハトシェプスト女王のミイラが特定されたそうです。
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エジプト古代の女王のミイラ

米TVが公開した、紀元前15世紀ごろの古代エジプト新王国第18王朝ハトシェプスト女王と特定されたミイラ。1903年に「王家の谷」で発見、このほどCT写真調査で同女王と確認された。治世は平和だったという(AFP=時事)



6月27日21時27分配信 時事通信

KING TUT MUSEUM (Las Vegas)

2007-06-24 | Africa Afrique
ルクソールのカジノ階の上にあり、ピラミッドの吹き抜けを見渡すことのできるアトリウム階には、いろいろなアトラクション施設があります。中でも真面目に作られているのが KING TUT MUSEUM です。KING TUT、正式には KING Tut-Ankh-Amun、つまりツタンカーメンの博物館です。

1922年、ルクソールのナイル左岸の王家の谷で、ハワード・カーターが見つけたツタンカーメン王墓の夥しい発掘品の殆どは、エジプト・カイロ考古学博物館に展示されていて、ここラスベガスのツタンカーメン博物館にあるものは全てが模造品なのですが、ここの展示がユニークなのは、ツタンカーメン王墓が発掘された状態のまま展示されている点です。



この広い部屋が玄室。本当は棺がむき出しに置かれているのではなく、部屋一杯の大きさの柩の中に入れられています。棺は三層の入れ子構造で、ここに写っているのは一番内側の棺です。一番外側の棺は、有名な黄金のマスクだけ外された王のミイラが入れられたまま、ルクソール・王家の谷の墓の玄室でガラス貼りで展示されています。

この棺は側面から見ると長靴のようですが、恐らくはミイラを入れた状態で直立させることができ、墓に葬るときに横に寝かせたのではないかと思います。



王の棺の足元には、冥界の神アヌビスが番犬のごとく墓を守っています。



王が死後も不便を感じないように、玉座、寝台、装飾品、遊戯具、果ては下着まで、膨大な副葬品が納められています。豪華さは異なりますが、先日話題にした香港の「紙紮」と似ているような気がします。

下図は、カイロ博物館で買った絵葉書。墓の様子がよく分かります。


ルクソールのピラミッドの上り方

2007-06-22 | RUGlad2BInAmerica?


ラスベガス・マッキャラン空港のすぐ近くに、巨大なピラミッドが見えます。ルクソール・ホテルです。英語の発音ならラクソーでしょうか。外壁はミラー張りで、内部は巨大な吹き抜け構造になっています。ピラミッドの中には、一回り小さいピラミッド形の空洞があって、外壁に沿って殻のように空洞を覆う構造体部分が、実はホテルの客室なのです。聞くところによると世界最大の吹き抜け構造らしいです。この場合の「世界最大」は、おそらくは内なる空洞の容積のことを言っているのでしょう。よくあるドーム球場の方が容積はずっと大きいような気がしますが。ああいうのは吹き抜けとは呼ばないのでしょうか?


前々から、ラスベガスに行くことがあったら是非このピラミッドのホテルに泊まろうと思っていました。ミラーになった窓が斜めに傾いている部屋の様子を見てみたかったからです。それで今回、ピラミッド棟に予約を入れておいたのですが、チェックインのとき「ご予約のお部屋はバスタブが無くてシャワーのみになります。あと20ドルくらい室料は高いのですが、タワー棟のお部屋ですとバスタブ付きで部屋も大きいです。如何しましょうか?」と告げられ、あー。やっぱりお風呂につかってゆっくりしたいなー。と、甘い誘惑に負けてしまいました。タワー棟の部屋は確かに広くて、200ドル足らずでこんな部屋に泊まれるのは、アメリカ広しといえどもラスベガスくらいかもしれません。

帰国してから写真を見ていて気になったことがあります。それは、このピラミッド棟の上階の客室にどうやって上がるのかということです。ご覧のように空洞部分から天上に上がるエレベータのようなものはどこにも存在しません。ピラミッドの天上に通じる四辺の部分が内側に迫り出しているので、ここにエスカレータが据え付けられているのではないかと思いました。しかし百貨店などにあるエスカレータの速度から想像するに、高層階に上がるには時間がかかりすぎるような気がします。宿泊客にカジノでお金を使ってもらうためには、客室からカジノ階へのアクセスが容易でないといけない筈です。


少し調べてみて判りました。やはり迫り出した四辺の部分に秘密がありました。この部分に斜行エレベータ(インクリネータというらしい)が据え付けられているそうです。兵庫県の「つかしん」というショッピングセンターに斜行エレベータがあって、乗ったことを思い出しました。

【おみやげ】 冥通銀行券 (香港)

2007-06-18 | 旅のおみやげ と コレクション
今回は偽札ではないんですが、お札つながりで、香港の九龍を歩いていたとき拾った「冥通銀行券」を載せてみました。

先日、いつも楽しく拝見している小野寺さんちのブログ「ONE DAY」に、都築響一・編の「Souvenirs from HELL 香港式・冥土のみやげ」という本と、その本で取り上げられている「紙紮」のことが紹介されていました。Tomotubby は「紙紮」の一種、紙銭「冥通銀行券」を持っていることをコメント欄でお伝えしたところ、ぜひ見てみたいとリクエストを頂きましたため、ブログに載せてみた次第。

「紙紮」とは、香港など中華圏で死者や神様にお供えして最後は焼いてしまう紙製の祭祀用品で、紙銭、紙衣、護符、さらには消費財を模した数々の紙製ハリボテがあります。このハリボテには、電化製品からコンピュータ、ゲーム機、果ては車や飛行機まで、いろいろなものが揃っています。例えば、台湾の紙紮精品のページをご覧頂くと、ポップかつキッチュなものが沢山みつかるはずです。香港では、紙紮は「紙紮舗」と呼ばれるお店で売られていますが、お店には紙紮職人がいて、頼めば死者の嗜好に合った特注品も作ってもらえるそうです。Tomotubby はそのような紙紮舗を香港島・上環で目にしたことがあります。







死者が冥界に旅立った後も不自由がないように、遺族は紙紮を焼いて死者に持たせてあげるわけですが、上の紙銭には閻魔大王が描かれていまして、不謹慎ではありますが「地獄の沙汰も金次第」という言葉が頭を過りました。

北朝鮮の偽札づくり

2007-06-16 | 好韓嫌韓・厭鮮
北朝鮮が国家事業として精密極まりない十ドル札を偽造していることは周知の事実である。輸入の決済に使ったりすると国家犯罪が露呈するため、在外公館を通じて国外の犯罪組織に対し真札より安いレートで偽札を換金したりして差額を儲けているらしい。本来紙幣はただの紙切れに過ぎなくて、国家の信用を背景に流通が約束されているため、偽札を大量に撒かれた国は災難で、知らない間に貨幣供給が増えてインフレが進み、経済は打撃を受けてしまう。悪貨が良貨を駆逐する。とはまさにこのことである。

しかし愚かなる者、汝の名は、金正日。財政状態が悪化した独裁国家は、支出を抑えるため自国内に偽ドル札を流通させてしまったらしい。金王朝の三大輸出品目は、偽札、覚醒剤、ミサイルなどの武器、らしいが、偽札と覚醒剤は既に自らに向けられ、自らを苛んでいる。残るはミサイル。自らに武器を向ける日も遠くないのかもしれない。

と、脈絡の無いことを書き列ねてしまったが、次回はギャンブルの都、ラスベガスのダウンタウンで見つけた偽ドル札の話である。