tomkob写真館

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佐治氏の講演会

2009年09月05日 19時38分48秒 | テキスト日記
 本日、佐治晴夫氏の講演会へ行って来ました。
 人が直立歩行により、背骨のうえに大きな重量の頭を載せることが可能になったため、頭脳が発達、考える力(想像力)を得る一方、骨盤が狭くなったため未熟児の状態で子供を産まざるを得なくなったことから、集団での生活が必要となったなど、理路整然と話され、わかりやすかった。
 私が一番印象に残ったのは宗教対立のくだり。戦争とは極限の破壊行為である一方、最大の愛である、と逆説的な表現があることについて、自爆テロなど外に向けた破壊は、内(国、民族、宗派)を守るための行為であるとの話に、なるほどと得心した。愛に裏打ちされた破壊行為を如何にして無くすか、人類全体、特に宗教界に課せられた課題ではないかと話された。私もこの点は以前から思うこともあった。日本は太平洋戦争時、神の国として特攻精神で戦争をした経験がある。信仰対象こそ違えど同じように死んでゆく自爆テロの若者達にかけ止めるべきだと自重させるべき言葉が日本にはあるのではないか、と。また、日本にしかかけられないのではないか。また、これが真の国際貢献になるのではないかなぁ等々。
 まぁ、重い話はここまでにして、最後は音楽と数学について。ボイジャーに載せられたバッハのプレリュードの話で、音の構成が数学的に美しい曲で、遠い宇宙の生命体でも同じ宇宙なら数学的法則は同じだろう、ということでNASAで佐治氏が選定したとのことでした。しかし、この佐治氏は、宇宙物理学者との肩書きで理系頭カチカチかと思いきや、さにあらず。語学、古典、音楽など様々な分野に精通されているようで、まさにマルチに活躍されている様子でした。最後の最後に写真のピアノでバッハのプレリュードを演奏されました。う~ん、すごい(驚)。


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