にゃんこな日々

ネコ風ライフをつらつらと・・・

【映画】『ボス・その男シヴァージ』

2012年12月15日 | MOVIE
『ボス・その男シヴァージ』SIVAJI the boss(2007年/印・タミル)
監督:シャンカール。
出演:ラジニカーント。シュリヤー・サラン。

アメリカで成功し、故郷チェンナイに帰ってきたシヴァージはかねてからの夢だった無償の大学・病院の建設に乗り出すが、その病院、大学であくどい金儲けをしている悪徳事業家アーディセーシャンにより、シヴァージの計画は悉く邪魔され、結果シヴァージは無一文となる。しかしそこで一大決心をしたシヴァージは・・・。

インド映画ファン。ラジニファンのための作品です。前回上映された「ロボット」は万人受けするものだったけど、こちらはきっとしないでしょう。でもね、これはラジニファンのための映画なんだから仕方ない!
だからこの作品が公開されてもちょっと待っていた。そうラジニファンの集いがあるに違いない!そしてその日が来た!2012.12.12「ボス・その男シヴァージで祝うラジニ誕生祭」!御代は¥1,212。映画代\1,000に\212は「インドに安全な飲料水を供給するプロジェクト」への寄付という現地ラジニファンクラブの社会福祉活動にちょっぴり貢献というもの。集まったのはもちろんインド映画ファン、ラジニファン。上映が盛り上がらないわけがない!
まず映画館のドアをあけてびっくり。いきなりのすごいカレーの香り。ありえない(笑)。映画のチケットを買って、そのままインド料理販売の列に並ぶ。終映22:30だから腹ごしらえは必要だもん。ってことでビリヤニを購入して食す。ビリヤニおいしいんだよね。実は私、ビリヤニを初めて食したのは、インド料理屋ではなく、この日と同じようなインド映画イベントで映画館だったりする。前回の「ロボット祭」同様、上映前のイベントがあり、そのあとまたしても前回同様、クラッカー片手にラジニロゴが出るのを待ちながらの上映開始(笑)。一斉にクラッカー発射で大盛り上がりで上映開始。最初はラジニ扮するシヴァージが警察に連行されるシーンから始まり、顔を隠されラジニの顔は映らない。留置場に入れられたラジニのカットからアメリカから帰ってきたラジニ・・・シヴァージの登場シーンへ。初めて映るラジニの顔!そこで拍手!熱いねぇ。シヴァージが一目惚れしたタミルの家で、なぜだか強引にタミルにダンスをさせるんだけど、この流れに場内爆笑。ここは「チャンドラムキ」を見ていないと何が面白いのかさっぱりわからないと思う。「ラカラカラカラカ!!」おまわりさんの登場は本当に最高だ。それにしてもいくら一目惚れしたタミルを振り向かせたいからと言ってシヴァージ一家の行動はすごすぎる。もうただただ迷惑な一家でしかあり得ない。ここまでのラジニはコメディ路線なんだけど、シヴァージが一文無しになったところから、かっこよくなる。コミカルとシリアスと両面合わせてあるのがラジニ映画の王道なんですよね。シヴァージのPCのパスを外そうとシヴァージの物まねをするシーンもまたラジニファンじゃないと笑えない。「俺が1度言ったことは100回言ったことと同じだ!」またしても場内爆笑。分かり合える人たちと一緒の鑑賞ってやっぱり楽しいな。
結婚式の夜、占い師の言葉に暗くなっているタミルを明るくしようと、シヴァージ風、MGR風と過去のインド映画のミュージックシーンをマネするシーンも面白い。でもこの作品見てて、少し切なくなったのが、ラグヴァランの登場シーン。この作品でのラグヴァランいい役なんですよねぇ。この作品以前アルコール依存症などで体調を崩して出演作が減っていた彼にこの作品への出演を依頼したラジニ。そしてこの作品で復調して引き続き新しい作品に出演していたのに、2008年に亡くなられてしまったんですよね。この作品ではラジニの敵役ではないけど、ラジニの敵役として素晴らしい俳優さんでした。
ラジニとラグヴァランの最期の共演作でもある本作。劇場で見ることが出来て本当によかった。インド映画は長いから劇場での上映が敬遠されてるんだけど、出来る限りインド映画も上映して欲しいな。

-2012.12.12 シネマート心斎橋-


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