にゃんこな日々

ネコ風ライフをつらつらと・・・

【歌舞伎】『東雲烏恋真似琴』

2012年02月01日 | STAGE
『東雲烏恋真似琴(あけがらすこいのまねごと)』(2011年8月新橋演舞場)
作、演出:G2。
出演:中村橋之助。中村扇雀。中村獅童。中村勘太郎。中村七之助。中村福助。

堅物の御家人藤川新左衛門は、友人関口多膳から自分が間夫である花魁小夜が上司により身受けされてしまうのを防ぐために、おまえが変わりに間夫だと言い身受けを阻止してほしいと頼まれる。ところが新左衛門は、初対面の小夜に一目惚れ。上司の言葉のままに小夜を身受けすることになるが小夜に心を奪われた新左衛門に否やがあるわけもなく、小夜も新左衛門の真の心に惹かれ、あっさりと多膳を袖にする。しかし小夜は吉原が火事になり逃げ出したところで偶然出会った多膳に切り殺される。必死に小夜を探す新左衛門は小夜の死体が見つかっても小夜の死を信じようとはしなかった。そんな新左衛門の元に小夜そっくりの人形が届き・・・。

何気にCATV点けたらこの作品が放映されていて、途中からだったんだけど、あまりにも面白かったので最後まで見てしまい、衛星劇場のサイトを見たらもう一度放映されると書いてあったのでしっかりと録画予約して本日視聴。
まず人形師の左宝月が登場。彼はかの有名な左甚五郎の弟子ということで、宝月の作った人形にも何かおこるのか?と聞かれるときの甚五郎のたとえ話が、落語の「ねずみ」に「竹の水仙」ってのに笑った。さすが「江戸の青空」なんていう落語モチーフの芝居作るG2さんだ。前回見たときはちょうど人形が届いたあたりからだったので、面白い!と手放しで見たんだけど、最初から見ると、宝月の登場をもう少しコンパクトに出来たんじゃないのかな?って気はする。左甚五郎の・・・っていうのが2回もいらないんじゃないのかな。でもこの話は面白い。前半はちょっとシリアスに、人形登場からは少しコミカルに、そしてラストへの流れはオカルトチックで、わくわく楽しめる。妖しい人形の福助さんもいいですが、扇雀さん扮する関口多膳がかっこいい。小夜斬っちゃっう悪役なんだけど、悪じゃないんですよねぇ。扇雀さん男前すぎです。
こうして見逃してしまった舞台がCATVで見ることが出来るなんて有難いですよねぇ。

-2012.2.1 CATV録画-


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