にゃんこな日々

ネコ風ライフをつらつらと・・・

『50/50 フィフティ・フィフティ』

2011年12月21日 | MOVIE
『50/50 フィフティ・フィフティ』50/50(2011/米)
監督:ジョナサン・レヴィン。
出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット。セス・ローゲン。アナ・ケンドリック。ブライス・ダラス・ハワード。

ラジオ局で働く27歳のアダムは、几帳面で潔癖症。そんな彼が腰の痛みが治らないので検査を受けると、いきなりガンだと宣告される。病名は悪性神経鞘腫神経線維肉腫。この病気の5年後の生存率は50%。まず同僚で友人のカイルに打ち明け、そして彼女レイチェルにも告げ、別れるのなら仕方ないとまで伝えるが、面倒を見るという言葉をもらい、休職して治療に専念するが、抗がん剤治療は思った以上に過酷だった。そんな中レイチェルの浮気が発覚し別れることに。それでも能天気な友人カイルとナンパに出かけ病気と前向きに付き合っているつもりだったが、序々にアダムの頭に死がちらつくようになる。

この作品は脚本を書いたウィル・ライザーの実体験が元になっているそうで、コメディタッチではあるけれど、ある意味リアルなような気がする。そしてこの作品の面白いところは、ガンって告知されたけどがんばって乗り越えて今があるんだよ。っていう患者の美談のようなものではないんですよね。で、結局死んじゃったけど周りの家族友人が一緒にがんばったんだよ。って話しでもない。闘病生活という非日常を日常として送らなければいけない患者と、普通の暮らしとは違うけど人生の中の毎日としては同じじゃないかと普通に接する友人を描くことで、もしあなたの側にガン患者がいたら、こうしなさいって見本を見せられたような気がする。友人のカイルいいわ。酔っぱらったカイルをアダムが部屋に送って行ったときに見つけたものに思いっきり涙腺刺激されましたよ。いい奴だ。彼のような友人が欲しいな・・・って言うより自分が彼のような友人にならないとね。
しかし、この作品で一番むかついたのは彼女だな。一番最初に登場したシーンから嫌な女だと思ってたんだよ。だから別れてよし!って映画の中のことながらうれしかった(笑)。ところが再び彼女が現れて、復縁を迫るシーンには、私グー握りしめてましたよ。そして心の中で「ばか!やめろ!」って叫んでた(笑)。あなたが心配、あなたの病気のことが・・・ふざけるなよ。とりあえず彼と一緒にいれば生活が安泰だからってことでの復縁申込だってまるわかりじゃないか。ホントに最低な女だよ。
笑って、泣かされて、怒って(笑)、地味だけどいい作品でした。

-2011.12.21 TOHOシネマズなんば別館-


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