天外天「広東」 045-681-3116
「特徴」
1.店舗の内装にもこだわる上質の店舗。まだ布袋様に似た像は置かれていると思うが?
2.定食・ランチには点心が付く場合が多いので楽しみである。
3.週末には「ホリディーランチ」が提供される。
4.ティクアウトのスペースもあり、冷たい飲み物等も可能である。
5.以前、「上海風お好み焼き」が出されたが・・・、現在はあまり見ない。
「ランチ」
700円(料理1品+スープ+焼売2)
ランチと言った方がよいか,サービスメニューと言った方がよいかわからないが,ランチタイムにある程度のメニューが準備されている。6種ほど有り,なかなか魅力的な品が並ぶことが多い。開帝廟通りにおいては,大きな方の店である。構えもしっかりしており,調度品もしっかりしている。特に2階は雰囲気も良く,少人数でのんびり食事するには適している。店頭では,焼き物・ショーロンボー(この店の売りのようである。運が良ければガラス越しに作っている姿が見ることができる)が,店頭販売もされている。
ご飯ものが「エリンゲと牛肉の炒め物」しかないので,それを頼んでみる。小ぶりのどんぶりに炒め物をがもられたどんぶり(和風の器に入れられている。まさしくどんぶり)が出てる。しばらく店のひとの動きがないので,寂しいランチと落胆したが,しばらくして「スープ」,「焼売2個」が運ばれてきた。どうにかランチメニューの体をなす。量は少な目であるが,炒めものは美味しい。エリンゲと牛肉(脂身の少ないカルビ肉のようなもの)が美味しく炒められている。スープは百円ショップで売っているような小さな器で提供される。刻みチャーシューが入った玉子スープである。スープがしっかりしていて美味しい(しかしかなり熱い,気をつけないとやけどする)。シューマイは蟹が多少上に載せられたシンプルなもの,風味がある。おしなべて満足するものだが,香の物(せめてザーサイ)がほしいと思うのは,私だけであろうか。
このオーナーはなかなか紳士である。すぐ横の謝甜記貳号店に仕事のあと良く来られる。数回同席させていただいたが,映画俳優のような雰囲気すらする。山の手に立派な邸宅もお持ちと聞く。その雰囲気が店内にも感じられる。調度品・従業員もなにかゆとりを持った感覚を感じさせてくれる。
コースは,特にメニューは示されておらず,3500円から1000円刻みで提供している。相談しながら6から8品で組み立ててくれるお店のようである。特にお勧めの点心および魚類も組み合わせてもらえば非常に楽しそうである。
ランチ例)時々内容が変わる。ランチビールが200円。
Aカレー風味ビーフンBピリ葱そばCエビ入り炒飯Dエリンゲと牛肉の炒め物E五目焼きそばF
一人用ランチとして「単品(丼もの・麺)1品+ショウロンポウ4+水餃子2」1200円も新設された。
「定食ができてからの再訪」
定食は当初は出さなかった天外天。最近は3種ほどの定食が定番で出されるようになっている。以前から味はおいしい。点心を得意とする店だけに、点心(この日は焼売1個)がサービスされる。
最近インテリアに拘る店が少なくなったが、ここは大黒天にような立派なおじさんまでおかれている。しかし、テーブルにビニールがかけられている(やや汚れが目立つ)のはあまりいただけない。しかし、ある程度の調度品を維持しているので雰囲気の良い店である。
店頭には点心を造りながら売る出店があり、その内部が店となっている。お茶はどういう訳かカラスのコップに入れられて出される。非常に熱く呑みにくい。しかし、サービスする女性の対応はすこぶる良い。どうやらここのオーナーシェフの教育のたまものであろう(本日昼食を取っていた。以前謝甜記貳号店が遅くまで空けていた頃数回お話をしたことがあった)。
「白身魚の甘酢炒め」を頼む。綺麗に刻まれた野菜とアンが絡み合った、綺麗な料理が出される。どうやらセットで運ばれて来るらしい。スープは酸味が利いた、玉子とトマト味のもの。おいしい。一気に飲み干してしまう。
点心とその日の漬け物(高菜、少量で残念だった)がつく。ご飯はほどよい量が盛られてくる。中華街では葬式のようにてんこ盛りとなっている場合が多いが、器のキャパがありよそられている感じのものが良い。炊き具合も良い。
メインの料理は、野菜がシャキシャキ感も残されている。あっさり味のもの。酢の具合も良い(甘みが抑えられているのがなおうれしい)。大きめのあげたての白身魚が絡んでいるアンがおいしい。当然ご飯をおかわりする。
デザートは非常に小さな器に入れられた杏仁豆腐。おいしいが、一口サイズである。開帝廟ではのんびりできる店である。
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