トンネルの向こう側

暗いトンネルを彷徨い続けた結婚生活に終止符を打って8年。自由人兄ちゃんと天真爛漫あーちゃんとの暮らしを綴る日記

付き合うよ

2006-10-21 21:12:05 | 子供
「お母さん。僕のDS知らない?」

「知らないよ。自分で仕舞ってから習い物に行ったんじゃないの?」

「行ってない・・・ないよ!!ない!」

まただ・・・・
息子が習い物に行く前に友達にDSを貸して遊んでいた

習い物に行く時間になってみんなでぞろぞろと帰って行った
その後すぐあーちゃんがDSで遊びたいと息子の部屋を覗いたが
DSは何処にもなかったのだ

私は息子が隠して行ったのだと思っていた
息子が帰ってくるまで誰も息子の部屋には入らなかった

と言う事は。。。
今日来た誰かが持っていってしまったのだ。

一応部屋を探したけれど当然見つからない
息子にいろいろ聞いたけれど、最後に貸していた友達がどこに置いたか
記憶にないと言うのだ

いつもはあーちゃんがどこかへ隠してしまったんじゃないかとか疑ってみるけれど
今回だけは誰かが持っていったとしか思えない

今日来た友達は一ヶ月くらい前から毎日うちにくるようになった
2人組みの友達だった

とりあえず最後に使っていたお友達に間違って持っていっていないか
電話してみた
その子は「知らない」と言った

息子に「明日、うちに来てもらって一緒に探してと声をかけてみてごらん」と言った

もう1人の子にも電話してみたが「わからない。自分はずっと違うゲームで遊んでいたから」と言う

聞けば聞くほど最後まで使っていたお友達が怪しい。
とにかく明日まで待とうとなった

今日は私は朝から資格講習で出かけなければならない
ゲーム機がなくなった事を夫に伝えておかないといけなかった

夫に友達が持っていってしまったらしいと告げると
案の定もの凄い形相で怒り出した

「お前がちゃんと持ち物を管理していないからだ!いますぐ呼べ!二人を呼べ!
同罪だ!俺が聞いてやる!!」と朝の7時から怒鳴り散らした


だから言うのが嫌なのだ
夫はとにかく人から害を及ぼされるともの凄い攻撃を始める
レストランでもメニューを間違えた店員をまるで鬼の首を取ったかのように
攻め立てて結局その店に2度といけなくなった事も1度や2度じゃない

「ちょっと。落ち着いてよ。子供だからそんな風に追い詰めたら返せるものも
返せなくなっちゃうよ」

「そんな甘い事言ってるから駄目なんだ!兄ちゃん!今から電話しろ!」

「こんな朝早くからしなくてもいいでしょ。どっちかが持っていったとしても
どっちかは持っていっていないんだから」

「まったくお前の連れてくる友達はそんな奴ばっかりだ。土日でも連れてきやがって、休む事も出来ないじゃないか。お前もなんで良く見てねーのよ。何万もして買ったばっかりの奴じゃないか!!」
興奮して手がつけられない

「とにかく落ち着いてよ。お兄ちゃんと今日は遊ぶ約束になっているんだから
3人で最後に何処に置いたか話しているうちに返してくれるかもしれないよ」

夫は渋々朝の9時まで待つといってまた寝た

息子は夫の姿にすっかり怯えていた
そんな息子に後ろ髪を引かれながら
「とにかくお父さんと相談して、お友達とも一緒に探してとお願いして
家に来てもらいなさい。」と言って家をでた

勉強中も落ち着かなかった
途中メールが入っていた。

「1人が今すぐ行くといってまだ来ない。もう1人は喘息になったと言って
来ない。怪しくないか?」

はあああ。凄く憂鬱だ

重い足取りで家に着いた
夫は急に仕事が入って出て行ったばかりだった

息子に「どうだった?来るって言ったお友達は来たの?」と聞くと

「来ない。。昼に会いに行ったらお母さんが出てきてまだ帰ってきてませんって、
もう1人のお友達のところにも行ったら友達が出てきて探したけどなかったって言われた」

「そうか。。。来るって言ったお友達は自分の鞄の中にもなかったって言ってたの?」

すると息子が突然
「あいつ、怪しいんだ。ゲームあった?って聞いても全然返事しないんだ
嘘ついてるのバレバレなんだ。すぐ来るって言っておいてまだ来ないし!」と興奮しだした

それは怪しいと私も思った
もう一度電話してみた
するともう五時近くなのにまだ帰っていないと言う

もしかしたら返すのが恐くなって帰れないんじゃないだろうかと
違う不安がもたげてきた
息子に電話を変わってもらいその子のお母さんと話をした

「昨日うちに来てみんなでDSのゲームで遊んでいたのですが、みんなが帰った後に無くなってしまいまして、息子の持ち物の管理が悪くてお恥ずかしいんですが
もしかしたら間違ってお子さんの方に入っていないかと思って朝電話をしたら
すぐ来るよと言ったまままだ来ないんです
それでちょっと心配になって電話をしたんです」

「そうですか・・・。まだ帰ってないんです。帰ったら電話させます」
「本当にすいません。もし良かったらお母さんも一緒に見てあげて貰えませんか
お手を煩わせてすいません」

「はいはい。判りました」と言ってくれた

それから1時間ほどして
「息子が帰ってきて2人で探しましたがうちにはありませんでした。
これから息子をそちらに向かわせましたのでそちらでも聞いて見てください」

丁寧に詫びて電話を切った
はっきりお宅の子が盗ったとは言えないしもう1人も来ていたし・・・
こういう状況は本当に嫌だ

息子は今までにも何度も物を盗られている
息子も友達のカードを盗ってしまった事があったけれど、それ以上に
盗られる事も多い

夫が息子の選ぶ友達が悪いというのも判るのだ
でも最初っから怪しんでいたのでは誰とも友達になれないじゃないかと思っていた

類は友を呼ぶなのか・・・・

そして玄関のチャイムがなってそのお友達がやってきた
(続く)