(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

魔法少女まどか☆マギカ 第9話 「そんなの、あたしが許さない」

2011年03月17日 | 視聴済アニメごった煮
熱いヤツだったんだなぁ。

 そんな今回のお話は…
 漆黒のグリーフシードと化したさやかのソウルジェム。そのグリーフシードは孵化し、新たな魔女が現れる。
 さやかの身体を抱え、迫りくる魔女の攻撃に防戦一方の杏子。魔女の結界に割って入ってきたほむらは、杏子を先導し結界から脱出する。
 一方まどかは、さやかの捜索途中、重い足取りで歩く杏子とほむらの姿を見つける。変わり果てた姿となったさやかの前で泣き崩れるまどかに、
 ほむらは冷淡な口調でソウルジェムの最後の秘密を語り、その場を立ち去る。
 その日の深夜、杏子の元に現れたのはキュゥべえ。
 キュゥべえとさやかの身体を元に戻すことについて話す杏子は、その会話の中で一縷の可能性を見出す。
 翌朝、杏子は仁美と登校途中のまどかをテレパシーで呼び出し、驚きの提案をするのだった。
 以上公式のあらすじ。

 話としては、魔女となってしまったさやかをなんとかしようとする杏子とまどか、という話。今までとはちょっと違った印象の話で結構熱い展開。だが、救われない結末なのは相変わらずだ。
 展開は魔女になってしまったさやかに、親友であるまどかが呼びかければ人間だった頃の記憶が蘇るかもしれない、そこから助ける何かが見つかるかもしれないという希望的観測を実行することに終始しており、結果、全体として悪い方向へまた一歩進んでしまい、ラストの大舞台を整えるフラグとなっている。
 最終的には、杏子が自己犠牲して魔女=さやかと共に自爆するのだが、基本的に今回は杏子が本当はどんなヤツだったのかを見せる話のように思う。
 過去の経緯から自らの為だけに力をふるう、そんな人間のように見せてきたが、これまでちょいちょいあったように、本来は過去の家族の件を見ても、またその話をさやかにした前回の件も、そして今回さやかを助けようとする彼女が語ったように、魔法の力で誰かを助けることを望んでいたのだった。
 事ここに至り、自分のその気持ちを思い出した杏子が、まどかを連れて魔女となったさやかと対峙する。まどかの呼びかけに応えず攻撃を加えてくる魔女から身を呈して守る杏子。何となくらしくないように見えつつも、さやかが思っていたように、自分もその力でさやかを救いたいんだという気持ちが、視聴している側もこれまでの経緯を見ている分その気持ちに同調する。
 しかしこの物語は、劇中杏子が語ったように女児向けアニメのような敵を倒せば都合良く助け出せるようになってはくれない。
 気配を察知してやってきたほむらにまどかを託し、杏子はさやかを一人にはしないとし、自らソウルジェムを壊し魔女と共に自爆する。誰も救われない、そんな今回のオチであった。

 基本的にこの物語は、よくある変身ヒロインにありがちな展開が起こらない。劇中杏子が言っていたみたいな魔女を倒せば中からポロッとさやかのソウルジェムが出てくる事なんてないし、まどかの呼びかけに応えるような事もない。
 そういう事から見ても、いわゆる一般的な魔法少女ものに対するアンチテーゼなのかもしれません。そーんな都合のいい事ばっかり起きないよ、みたいな。
 まぁ確かに、例えば誰かが魔物かなんか悪いものに取り込まれてしまったとして、その悪いものをやっつけると中からその誰かが出てきてよかったよかった、なんて事は常識的に考えて、あまりそうなる理由はない。けど、なんとなくそうなるんだろうなぁという頭は見ている側としてあるわけで。
 それは、見ている者がこれがフィクションと認識していて、そうなってほしいをいう希望があるからなんだけど、見ていて都合が良いなぁと思うことがあるのも事実。
 魔法少女というものがあったとして、こーんな都合良くいかないよね、普通こーゆーふうになるよね。と言っているようにこれまで見てきて思う。まぁつまり、現実に照らし合わせてみるとこんな感じではないだろうか、というのをやっているのがこの物語なのかもしれない。
 ものすごいパワーを発揮し、建物がぶっ壊れるような敵の攻撃を受けても大したダメージのない変身ヒロイン、その答えのひとつがソウルジェムのシステムなんだろう。変身ヒロインに付き物の小動物も、それが無条件で善なるもの、とは限らない。なにせ14歳くらいの少女に命を落とすかもしれないような事をさせているのだから。それがこの物語で言うキュゥべぇだ。あの手この手で少女を魔法少女にして、実際の目的は魔女の生産である。誰かの為に命がけで闘っても、その世の中には悪い人間もいる。その葛藤とジレンマがさやかの事だろう。
 魔法少女ってのは、そんなきらびやかなことばっかりでは成り立たないよね。というのがこの物語のテーゼなのかもしれませんな。

 さて、物語としては大詰めを迎えそうな雰囲気で、魔法少女一人では太刀打ちできない魔女が出現するワルプルギスの夜を前に、杏子が脱落したためほむら一人で立ち向かわなくてはならない。しかしそれはキュゥべぇの思惑通りで、街を魔女から救うにはまどかを魔法少女にするしかないという。
 もしかして、それが第1話でのまどかの夢かしらと思うのだけど、これまでの流れからいって、まどかは魔法少女になってはいけないよなぁ。しかしまどかの性格からいって、あの夢のような状況で彼女が魔法少女にならない事を選択するとも思えない。
 あとほむらとの関係も明らかになっていない事もあるし、物語がこれからどういう方向へ向かっていくのか楽しみです。

 しかし今回の感想は今ひとつなに言っているのかよく分からんなぁ(苦笑)。

GOSICK-ゴシック- 第9話 人食いデパートに青薔薇は咲く

2011年03月15日 | 視聴済アニメごった煮
今回は事件編。

 そんな今回のお話は…
 故郷の姉からおつかいを頼まれ、首都ソヴレムのデパート・ジャンタンに向かう一弥。
 買い物リストには、行方不明になっている王室のブルーダイヤモンド「青い薔薇」を模した一品も入っている。
 一方その頃、風邪をひいたヴィクトリカは一人で留守番をし、ブロワは首都で起こる美術品密売事件を追っていた――。
 以上公式のあらすじ。

 お話は原作GOSICK III-ゴシック・青い薔薇の下で-の半分くらい。この話、記憶違いしていて短編集の中のひとつかと思っていたのだが、そうではなく実は本編一冊分であった。
 そんな原作一冊分を、今度はたった2話で終わらそうとしているわけですが、さすがに原作チェックしてから見ると色々とアレなので、読まずに見てみると先に述べたように短編集の中のひとつの話のようであった。
 内容としては冒頭に書いたように事件編であり、例によって久城が事件に巻き込まれるところまでで、人攫いをしている大型デパート相手にその証拠を見つけるというのが本筋である。
 今回のお話は、誰だか分からない犯人を探すのではなく、分かっている犯人のアリバイ崩し的話であり、この物語的に言うと、色々出てくる混沌の欠片から、犯罪の証拠を掴むのが目的で、その混沌の欠片を今は並べてみせている。
 というわけでお話としては特に何もなかったりするわけです。だって要は次回に今回出てきた色々を組み合わせ証拠を握るのがメインなわけだし。巨大デパートぐるみの証拠隠しをどうひっくり返すかという為の下準備して、上手い所で今回は引っぱってい終わっている。この引だとなんか次回に冒頭がっかりしそうな雰囲気ですが(笑)。
 
 今回はお話よりも、文庫半分の量をたった2階で終わらす為に色々と工夫しているのに感心した。まぁ悪く言えば端折っているわけですが、端折ったという事が分からないように工夫がしてあるという事です。
 見ていて「あぁこんな話だったなぁ」と思っていたのが、今原作を読んでみると、今回の冒頭は久城とセシル先生の会話にアブリルが入ってくる形だし、ヴィクトリカに着物を渡す件も、その前には「魔法の指輪」の話をし、見る角度によって色が変わる宝石「アレキサンド・ライト」というフラグを立てていたりする。
 文章を読むのとは違い、アニメはどうしても尺という制限があるため、どこを見せてどこを切るのか、それによってはとてもチグハグに見えたり、またはすごい大ジャストのように見えたりするのだけど、今回はそういったことを感じる事無く普通に見れたという事は素晴らしいことだろう。まぁそれは今回原作を事前に読み返さなかったからなのかもしれませんが(笑)。

 まぁなんにせよ、161ページ分を上手いこと一本分に収めた技量は素晴らしいと思った。後は次回の解決編でいい感じに盛り上がりを作り、オチをつけてくれればいいと思います。

スイートプリキュア♪ 第5話  ドタバタ!テレビレポーターに挑戦だニャ♪

2011年03月14日 | 視聴済アニメごった煮
なんかいつも通りって感じだな。

 そんな今回のお話は…
 響と奏が、加音町のテレビレポーターに???
 はじめはいやがっていた二人だけど、響はピザの食べほうだい、奏はあこがれの音楽王子隊のインタビューにつられて、引きうけちゃったわ。
 撮影当日。キンチョーしすぎて、出だしはボロボロ…。でも、だんだん2人の息があってきて、王子せんぱいへのインタビューも大成功!
 そんなとき、町の広場にいた女の子の手からふうせんがはなれて、空へふわりと飛んでいってしまったの。
 それを見た響と奏は「ふうせんをつかまえよう!」という気持ちが一つになって…。
 加音町のレポートもうまくいきそうだと思っていたら、そこへセイレーンがあらわれた!
 ねらいはカメラの前で歌って、テレビを見ているみんなを悲しくさせること。音楽をつかって、不幸をまきちらすなんて許せない…!!
 以上公式のあらすじ。

 お話としては、ケンカばかりのふたりが気持ちを合わせることで、スイートプリキュアの力の源であるハーモニーパワーを発揮する。という内容なんだけど、正直どの辺がハーモニーパワーなのかよく分からない出来だ。
 そもそもテレビレポーター云々の話はそのハーモニーパワーとはあまり関係がなかったしなー。話の流れとしては、いつも通りのケンカして仲直りだ。
 そういったことを含め、今回はお話よりも戦闘という部分でちょっと書いてみようと思う。

 最初から思っていたんだけど、このスイートプリキュア♪はプリキュアに変身して大きな力を手に入れた感じが全く無い。
 とても素早く動いたり、敵の攻撃を華麗にかわしたり、攻撃はヒットする際のインパクトなどを見ても力強さを感じないのだ。正直このふたりは強くなっているのかしら?と思ってしまう。
 それを踏まえてのハーモニーパーワーなんですが、今回のアバンの戦闘はそれでよかったのかもしれないが、日常パートを経て気持ちをひとつにと心を合わせ、日常パートで風船を取った時と同じようにしてネガトーンに一撃くれて、小動物が「これがハーモニーパワーニャ!」とか言っていましたけど……これって別に特別な力が働いているわけではないですよね。
 奏がただ土台となっただけだし、そもそもその前に「あの時は何も言わなくてもそれが出来た」云々言っちゃうし。今それを言ったら「何も言わなくても出来た」にならないじゃないか。ここはそういう説明台詞を言わないのが花で、ふたりはただ顔を見合わせて「うん!」とうなずくだけで良い。それなら二人の気持ちはひとつになっているんだねと思うことが出来るのだがなぁ。白々しい台詞を述べてくれるのでちょっと萎えてしまいました。
 それに上記しましたが、ハーモニーパワー云々言うのであらば、それが発揮したと分かるようにしてほしかった所で、二人の気持ちが合わさることでの特別な力というのは、ふたりがプリキュアである以上、見せる必要があるんじゃないでしょうか。アバンで出せなかった決め技が、日常パートを経た今は出せることに意味が出てくるんだと思います。
 と、語った所で「もしや?」と思う所もあって、それは今だからこの戦闘なのではないかという事で、つまり、今は何かにつけてケンカするふたりのハーモニーパワーでは、プリキュアとしてこんなもんである、と言いたいのかなぁとちょっと勘ぐってしまったのだ。
 これからふたりがもっと仲良くなって、小学生の時のように無二の親友と再び言えるくらいになった時には、すごい戦闘をこなすようになっている。のかもしれない。
 まぁそれが仮にそうだったとしても、この一番大事な掴みの時期に、メインターゲットである女児の心を引きつけるものがないのはどうかと思いますが。

 さて、戦闘の事を書くと言いつつも、その他のことも語っちゃうわけですが、やっぱり全体的になんかすごい子供っぽさを感じるな。シーンのひとつひとつにとても分かりやすい説明をしてくれて、メインターゲットに「ここはこういうことなんだよ」といちいち解説しているように見えて乗り切れねぇ。
 コメディシーンも全く笑えないんだけど、見ていて「あぁ、子供はここで笑うんだろうな、たぶん」と思えるような作りなのも子供っぽく見える原因かもしれん。まぁ本来は女児向けのアニメなので、正しいと言えば正しい在り方なのかもしれませんが、大きなお友達としてはかなりの物足りなさを感じてしまうな。
 響と奏のふたりについても、このふたり、どうも可愛げが足りなくって、可愛いなぁと思わせる隙がないのだ。
 それは完璧超人な人間という意味でなく、変にまとまり過ぎてしまっているという感じで印象に残らないと言うか、ちょっと分かりにくい例えかもしれないが、何の変哲のない石ころでも、ちょっと変わった形であったなら何となく愛着が湧くというもので、このふたりにはそういう「ここが良い」といえる何かを今の所見いだせない。ちょっとスマート過ぎて面白味に欠けるのだ。響と奏はもうちょっと何か一部分に突き抜けた所があっても良いように思う。
 そういう意味で、先日購入した「プリキュアぴあ」のスペシャルクロストークに「奏は一見すぐに泣いてしまいそうな子に見えますが、実は頑固で絶対に泣かない」というのを読んで「ああ!」と目から鱗が落ちまして、言われて見れば実にそんな感じであり感心したのだけど、これはこのクロストークを読んで知るのではなく、アニメを見て自然とそれを感じ取れるようなイベントなりなんなりがあれば良いのにと思いました。
 そういった個性をガツンガツンと見せていっても良いんじゃないんですかねー。今の所ちょっとおとなしくまとまり過ぎちゃっているのはもったいないような気がします。
 これからそんなこれまでをガラリと変えてしまうような何かがあることを期待したい。

今週のまたみてね
 今回のまたみてねは「なんか変にビビっている響と奏」でした。

11/03/13

2011年03月13日 | 日記?
■今日の一枚 キュアマリンさん作成中
 何とか肌の影まで塗った。オレはがんばった。……ような気がする。
 まぁ全身じゃないんで、次回の更新までにちょいちょいっと塗っちゃうぜ。塗っちゃえるといいなぁ。

■拍手送って下さった方
 ありがとうございました。


 地震、すごいことになってますね。原発もなんか事故ってるし……。
 日本はこれから大丈夫なんだろうか。

インフィニット・ストラトス 第8話「ファインド・アウト・マイ・マインド」

2011年03月12日 | 視聴済アニメごった煮
ホラ、な?

 そんな今回のお話は…
 学年別トーナメントの第一試合の組み合わせは、一夏・シャル組VS箒・ラウラ組だった。
 ラウラの専用ISシュヴァルツェア・レーゲンに装備された第三世代型特殊装備に対し、一夏・シャル組は抜群のコンビネーションでラウラを追い詰めていく。
 ラウラの中で力への想いが極限に達した時、シュヴァルツェア・レーゲンから激しい放電が走り、その形が禍々しく歪み始める……。
 以上公式のあらすじ。

 そんなわけで流れとしては前回言った通りだっただろ?そんなこったろうと思ったんだ。
 野郎がモテモテになることなんざどーでもいーので話としては……う~ん、なんやかんやあってラウラが野郎に惚れるって話?まぁあながち間違っていない。
 ラウラがどのような人間なのかや野郎の姉、そして強さにこだわる理由などを紹介しつつ、タッグ戦だというのに独断専行で闘う彼女が、野郎とシャルルの連係プレイにやられてやられそうになったら、なんだかっていう勝手に組み込まれていたシステムが起動し、グンニョリと変形したISに飲み込まれた格好のラウラを野郎が救い、最終的に惚れられた、という流れだ。
 個人的には勝手に組み込まれていたシステム云々でラウラが心変わりするよりかは、せっかく一人で闘うラウラと仲間と協力して闘うやろうとの対比を見せていたのだから、そこで上手いことやってほしかった感がある。前回に箒が強さ云々と言っていた割に早々に戦闘から脱落してしまったり、イレギュラーな事件を起こすよりかは、正攻法な形でラウラを敗り、そこを踏まえた上で彼女自身が何かを得て、心の持ちようが変わる様子を見せた方がよかったんじゃないですかね。
 箒が旋回荒れていた自分をラウラを重ねて云々があったのなら、戦闘中にでも箒が強さとはそういうことではないんだと諭したり、強いずの自分が格下の奴らのチームワークにいい様にやられ困惑する様子などを見せた後に敗れ、納得のいかない彼女に野郎の姉がとどめをさせば流れとしてはいい感じに、次の野郎が惚れられるラブなコメに繋げれたような気がしますし、流れとしても綺麗だったように思います。
 イレギュラーなことを起こすのであらば、どうせならいつだったかの無人機云々と関連づくような流れにした方が後々に繋がって良かっただろうとも思う。まぁそのなんだかというシステムはその辺に繋がってくるのかもしれませんが。

 戦闘としても大空を駆け回るようなダイナミックさは無く面白味に欠けた。せっかく空を自由に飛べる機械なのだから、動き回っても良いように思うのだが、学年別トーナメントという設定もあり、闘技場(?)から遠くはなれることのないように、という事だったのかもしれん。
 それにイレギュラーな事件の所為で、その自由に動き回れることが特徴のISとはちょっと離れてしまったのも残念。どうせ勝手に組み込まれたシステム云々ならば、別に形を変えなくても良いような気もする。まぁその辺は姉のことが関連してくるからなのかもしれんが、結構突飛なことのように見えてしまって乗り切れなかったよ。
 そもそも、IS自体があまり語られていないこともあって、今回のシュヴァルツェア・レーゲンを見るに、どうもISはナノマシンの集合体のようなんだけれど、そんなことこれまでこれっぽっちの説明もなかったのでものすごい唐突感があり、なんか見ていて萎えてしまったよ。
 せっかく「機械」って感じのISなのに、こういうことされると魔法の粘土で出来ているように感じてしまうよなぁ。個人的に機械はただ機械であればいいと思うんだけど。

 とまぁそんな感じで相変わらすの乗り切れなさと、何年前のラブコメだと思わんばかりの野郎と女どもの展開は見ていて結構つらい。
 さっさと無人機やISの秘密云々の物語の本筋(と思われる方向)に進んでいってもらいたいのだけど、次回はどうやら水着回のようです(笑)。
 特に気に入っているキャラがいるわけでもないので、せっかくの水着回だというのに結構どーでもいーわ。どうせまた「なにそれ?」みたいな展開なんだと思うし。
 私としては熱い空中戦が見たいだけなんだけどなー。

フラクタル EPISODE06 最果ての町

2011年03月11日 | 視聴済アニメごった煮
うーん。じゃあドッペルってなんなんだろうな。

 そんな今回のお話は…
 ぎこちなくもネッサと分かり合えたフリュネ。クレインも大爺になんとか認められ、ダナンに触ることが許された。
 そんな中ダナンのメンテナンスの為立ち寄った場所は、バルーンが落ちフラクタルの加護を失った圏外難民たちがさまよう土地だった。
 フラクタルシステムの現状を目の当たりにしたクレインは、ヴィンテージカメラを持った怪しげな男と知り合う。
 友達になりたいというクレインに男は「とっておきの物」を見せてやると言い―
 以上公式のあらすじ。

 今回も旅の一幕という感じだが、色々な要素があって興味深く見た。
 話としては、フラクタルの電波が届かなくなった最果ての町にて出会った一人の男を通して、フラクタルシステムの功罪とシステムにすがる人々、色々な派閥のあるロストミレニアム運動などの劇中世界の一部を見せていて、上で言ったように色々な要素がある中で、上手くひとつのお話としてまとめてあり感心した。
 これまでを見てきて思うのだけど、フラクタルシステムは確かに素晴らしいものではあるけれど、正直良い点よりも悪い点の方が目立つな。というよりはそこをクローズアップしているんだと思うけど。
 まぁ恒久的に続くものだと思われていたものが、今システムが崩壊しはじめたことによって、今回の町のようにその恩恵が受けられなくなる地域が出てくることを想定していなかったことと、それが当たり前になるほどの時間が経ったからなんだけど、全盛期がどんなふうに世界が回っていたかが想像つかないな。正直、この劇中のような世界になったとして、それで世界が回っていけるかちょっと疑問だ。
 まぁそれはそれとして、フラクタルの功罪として、自分が働かなくても暮らしていけるが、今回のように圏外になってしまうと、それに慣れ切ってしまっている人々はどうしたら良いか分からない。要は過ぎた自由が怠惰を招いたということか。
 そんな哀れな人々につけ込むロストミレニアム主義者もいて、最初胡散臭かったグラニッツ一家は、ロスミレの中でもかなりましな方だったようで、今回出てきたロスミレの連中は、本当にテロリストの様であった。劇中世界ではこんな連中がきっと多くいることだろう。なるほどそれを考えるとグラニッツは「スマート」である。
 そういったロスミレとは違う考え方を持った者が今回の電波塔の男である。
 もう人々はフラクタル無しでは生きられない。電波が届かなくなって届く所に移動する難民になるんじゃなくて、自分達の手で電波が届くようにする。それに残りの人生を捧げちゃっている男なのだが、正直それも根本的な解決ではない。彼がクレインに教えたかった「真実」ってのは一体なんだったんだろうな。
 しかしそれでクレインは、フラクタルにすがる哀れな人々やロスミレの過激派のすることを知る。今、世界で起こっていることの一端を知ったという事では「真実」を見たのかもしれない。
 けれど、今回語られたように、フラクタルの恩恵を受けられなくなると人々が全員難民になることは間違いなく、それでもフラクタルをぶっ潰してしまってもいいのだろうか。そういうことを考えても、緩やかに崩壊しつつあるシステムは、逆にこれで良いのかもしれない。性急過ぎる変化についていける人は多くはない。
 それを踏まえて考えると、案外フラクタルシステムは自らその存在を消そうとしているのかもしれないなぁ。

 さて、上記以外の事で言うと、冒頭に書いたドッペルってなんなのかという疑問が残った。
 電波塔の男は結局クレインの父親であったのだが、クレインがそれに気付かないという事は彼はどのようにして育てられたというのだろう。
 また本人の替わりであるはずのドッペルだが、今電波の届かない所にいる父親なのだけど、クレインが旅に出ていないとしたら、父親のドッペルはどうなっていたのだろうか。クレインの家に現れていたドッペルは勝手に動いていたという事なんでしょうかね、本人の意思とは関係無く。
 それは本人の名を語ったデータが勝手なことをしているわけで、個人的にはそれはものすごく気持ちが悪いんだけどなぁ。劇中世界ではそれが当たり前なんだろうかね。今ひとつ普通のドッペルという存在がどのようなモノなのかがよくわからん。
 そういえば、ドッペルと言えばネッサである。今回ほとんど出番のなかった彼女だが、スンダがおもしろいことを言っていて、圏外なのになんでネッサが見えるのか、という事なんだけど、それを踏まえるとやはりネッサはフラクタルそのものなんじゃないんですかね。

 そんなお話以外ではフリュネという人物もよく描いていてなかなか興味深く、彼女の世間擦れいている所や年齢に割に子供っぽい部分などから見て、一般的な世界から隔絶されていたような印象だ。
 ジャガイモの皮を出来るだけ細く長く剥こうととしていたり、水遊びするサンコとネッサを見て我慢できず自分も飛び込んでしまったりする所を見ると、そういったことの経験がなく、とても新鮮に映ったのであろうことが分かる。
 分かると言えば、水遊びの際に、これまでもそうだったように何の躊躇もなく服を脱いでしまう「羞恥心のなさ」は、要はそれを気にする必要がなかったという事だ。裸を見られ恥ずかしいという感覚が彼女にはない、もしくはそのように育てられたという事なんだろう。
 そういった無知であるが故の無垢が可愛らしくはあったのだけど、やはりそれはおかしなことではあり、彼女の素性が気になるところだ。
 それにしても、今回フリュネが盗んできてしまった電波塔の男が撮ったクレインの写真。これって持ってきちゃって良かったんですかね?
 今更名乗り出られない父親が、せめてもの思い出として撮ったものなのだろうと思うんですけど、写真がないと知った父親はがっかりしているんじゃないかと思うと酷いことするなと思ってしまうのですが、すごく捻って考えると、フリュネは名乗り出てほしいとか、そんな写真にすがらないでほしいとかいう気持ちがあったのかもしれない。と思うと彼女はなかなか深慮深い。のだけど、それは撮った写真のことで、いくら何でも家族写真を持ってきてしまうのはどうかなと思いました(笑)。

 とまぁ今回も楽しく見たわけですが、これからどんなふうになっていくかはよく分からなくて先が楽しみです。どうオチをつけるつもりなのかなぁ。

魔法少女まどか☆マギカ 第8話 「あたしって、ほんとバカ」

2011年03月10日 | 視聴済アニメごった煮
おお、当たらずとも遠からじだったんじゃないか?

 そんな今回のお話は…
 自らの負傷も意に介さず、ただ目の前の魔女を切り刻むさやか。
 治癒魔法のおかげで最終的には無傷で魔女に勝利するも、もはや憔悴しきった様子。
 その帰り道、降り出した雨の雨宿りがてらの休憩中、憔悴しきったさやかの様子を見かねたまどかは、さやかの戦い方について、口を出してしまう。
 きれいごとばかりに感じるまどかのその言葉に、さやかはついに感情を爆発させ、その場を立ち去ってしまう。
 涙に暮れながら、それでも追いかけられないまどか――
 雨の中をはしりながら、自己嫌悪に悔し泣きをするさやか――
 彼女のソウルジェムは、黒く黒く濁っていくのであった。
 以上公式のあらすじ。

 お話は魔法少女の役割とキュゥべぇの真の目的という感じで、前回だかに感想で語ったことは、冒頭に書いたが当たらずとも遠からじであった。
 内容としては上記あらすじにあるように、さやかのソウルジェムが黒く濁っていき、限界に達した彼女のソウルジェムははじけ、どうやら魔女になったようだ。
 つまるところ、今回のラストでキュゥべぇが言っていたように、魔法少女とは魔女になる前の少女の呼称でなのである。要するにキュゥべぇの役割は、魔女を退治する魔法少女を生み出すことではなく、魔女を生み出すことだったのだ。
 魔法少女VS魔女という対立システムではなく、魔法少女から魔女へと変貌させるシステムで、魔法を使えば使うほど、なんで魂であるソウルジェムが穢れていくのか気になっていたんだけど、誰かの為にと思って魔法をふるっても、その境遇から誰かを呪わずにはいられない。皆の為に闘っても、その皆はそんなことは知らずのうのうと生きていく。悪いとされる魔女を倒しても、魔女でない普通の人間にも悪いヤツはいる。
 今回のさやかを見るに、守ろうとした世界にも当然悪いヤツはいて、彼女にとって倒すべき相手の境界線である魔女と人間という境が無くなってしまったんだろう。その境界が無くなってしまうと、さやかが言っていた守るべき世界はもう無くなってしまう。世界の全てを呪う他ない。それは新たな魔女の誕生という事だ。
 そこから考えるに、なんでまどかが魔法少女として特別な才能に恵まれているのか、という疑問の答えがちょっと見えてくる。
 誰かの為にと思えば思うほど呪ってしまうのであらば、キュゥべぇ的思考をすれば、優しくて他人を思い、見返りを求める事無く自らを投げ出せる。そういう思考の強い人間が魔法少女になると、その分呪ってより強大な魔女になるということだ。
 もうここへ至るとキュゥべぇがまどかに言ったことは全て信用ならなくて、神にも匹敵する存在になれるかもしれないという彼の言葉はおそらく嘘だろう。キュゥべぇはただまどかを魔法少女にして、その後魔女になることを期待しているだけなのだ。
 しかしキュゥべぇこそが根源ではなく、今回ほむらが彼を殺しても、すぐに替わりが現れたことを考えても、キュゥべぇ自身は単なる端末に過ぎないのだろう。本当の敵はそのシステムを構築している何者かなのだが、その辺はまだ謎に包まれたままだ。魔女を量産したとして、一体その果てに何があるというのだろうか。

 その答えを知っているのはほむらで、劇中あったように彼女は物語上の時間軸にはない存在のようだ。となると過去か未来という事になるが、システムの往く末を知っている、またまどかが魔法少女になることを恐れていることを考えるとやはり未来からなのだろう。
 まぁ順当に考えれば、まどかが魔法少女になった未来から来て、その未来を止める、もしくは変えるのが目的となるが、それだとほむらとまどかはどこで会ったことがあるのかという説明がつかない。
 どうも彼女らがどこかで以前に出会っていた、というのがポイントみたいなので、そこをどう大逆転フラグとするかが見物だ。というか、大逆転があるかどうか非常に怪しいのだが。
 まぁなんにせよ、物語は終盤に差し掛かりさらに混沌としてきて今まで以上に先が読めなくて、それ故におもしろい。
 まどかは魔法少女にななってしまうのか、それとも何かシステムを壊すことになるのか、そうでなければもう関わりを捨てて日常を生きる決意をするのか。最終局面が気になって仕方ないです。

11/03/09

2011年03月09日 | 日記?
■今日の一枚 キュアレモネードさん
 (web拍手を送る)
 「プリキュアぴあ」のレモネードさんのポーズがあまりにも可愛らしいので参考にしながら描いてみた。すげー時間かかったよ(苦笑)。でも勉強になった。
 こんなんをサラッと描けるようになりたいなぁ。

■拍手送って下さった方
 ありがとうございました。


 スイートプリキュア♪の主題歌CDが届きましてヘビーローテーション中。
 アニメの方はちょっとパッとしませんが、曲はすげーカッコよくてOP、EDとも気に入ってます。
 気付いたら口ずさんでいたりして、どうやら相当気に入っているんだと思う。ただ残念なのは、歌詞があんまりぐっとくる所がないことか。
 自分は基本的に思考がネガティブなもんで、プリキュアソングのビックリするくらい前向きな歌詞に「はぁ~その発想はなかった」と感心し気に入っていたんですがねー。
 そして、気付けば映画プリキュアオールスターズDX3の公開まで後10日である。楽しみだなぁ。わくわく。

GOSICK-ゴシック- 第8話 過去の王国に遠吠えがこだまする

2011年03月09日 | 視聴済アニメごった煮
やっぱりもう一本分の尺が欲しいな。

 そんな今回のお話は…
 夏至祭の最中、村にやってきたよそ者2人が殺された。その死の謎を解くヴィクトリカ。
 しかし、村長は「ここはソヴュールではない」と、犯人を裁くことを許さない。
 そして、ヴィクトリカは一弥とともに、20年前のコルデリア・ギャロの無実も証そうとするのだった…。
 以上公式のあらすじ。

 お話としては、事件の解決編と今回のヴィクトリカと久城の旅の終わりで、とりあえずの一段落だ。
 やっぱりと言うかなんと言うかダイジェスト感は否めず、正直な所、事件の解決編の方はあんまり印象に残っていない。というのも、解決後の村からの脱出を(このアニメにしては)随分と盛り上げてくれたからだ。
 というわけで、今回の見せ場としてはふたつあって、ひとつは事件の解決、ひとつは村からの脱出なのだが、これを一本にまとめなくてもよかったのではなかろうか。事件は夏至祭で起こった殺人が2件に、過去のコルデリア・ギャロの無実の罪を晴らすという3つの事件が同時進行しているのだし、その事件をヴィクトリカが解決するのがこの物語のメインのひとつなのだから、もっと印象的でも良いだろう。
 もっとも、この物語はヴィクトリカと久城の関係が一番メインであって、そこから事件が派生する形にはなっているから、流れとしてはおかしくはないのだけれど、そもそもこのアニメは色々端折り過ぎてしまっていて、語っておくべき所を語っていないので、今ひとつピンとこなかったり、今回のようにセイルーン人のことを突然説明したりして、もうとにかく話を進めたくって仕方ないという印象しかない。
 本来、この物語の舞台であるソヴュール、特に主役のふたりのいる学園は「怪談」が流行しているという大前提みたいなものがあって、その怪談や噂が事件に繋がり、後に「ああそうだったのか」となるのだけど、そういう細かいポイントを抑えていないのもあって、順繰りにホイホイと事柄を進めてしまっている印象があり、あらすじを見ているような気になってしまうのはどうか。
 だが、今回としては、村からの脱出の際に跳ね橋でハーマイニアとの対決を入れたのはよかった。ひとつの話の終わりの盛り上がりを作っているし、閉ざされた村とそこから脱出する者、罪人の末路、そしてヴィクトリカと久城というところを印象的に描いていて、このシーンは特に印象に残った。がそれ以外があんまり覚えがないのも事実(笑)。

 と、そんなわけで、つまるところはやっぱりダイジェストという感じである。どうせなら6話くらい使えば良いのにと思うのだけど、どうも先の話をたくさん見せたいようだ。
 色々な事柄や描写あってのお話なんだから、上っ面を撫でていれば良いというものではないと思うのだがなぁ。もういっそのこと、何冊かある短編の方をメインでアニメ作った方がおもしろかったかもしれないなぁ。
 なんかもう終わったアニメの話をしているようだ(笑)。ってあれ?公式HP見ていて思ったんだけど、もしかしてこのアニメ2クールもあるの?ええぇぇ!?感想書くのがつらいんですけど!(笑)

スイートプリキュア♪ 第4話  モグモグ!奏が見せる気合いのレシピニャ

2011年03月07日 | 視聴済アニメごった煮
むしろ戦闘はいらなかったような気がする。

 そんな今回のお話は…
 奏がケーキコンテストに出ることになったの!コンテストの審査員は、スイーツ界のスター、山口ヨウコ。
 優勝すれば、プロのパティシエも夢じゃないわ!!奏は、優勝めざして、ハデで目だつケーキを作ろうと大ハリキリ!
 奏が自分で作ったケーキをもって街を歩いていると、なんと、あこがれの山口ヨウコにばったり!
 ヨウコは、奏のもっていたケーキをとってもほめてくれて、アドバイスもしてくれたの。奏は大よろこび!
 奏は、ヨウコのアドバイスどおりのケーキを作ってみるの。だけど、できあがったのは真っ黒なケーキ・・・
 さっそく響に食べてもらうけど、響の感想は・・・「このケーキは奏のじゃないみたい。はっきり言ってぜんぜんおいしくない」
 ショックを受けた奏は、おこって部屋をとび出してしまったの。
 スイーツ界のスター、山口ヨウコのアドバイスどおり作ったのに、響がおいしくないっていうなんて・・・
 でも実は・・・奏が出会ったヨウコは、セイレーンが変身したニセモノ!
 セイレーンのねらいは、響と奏をケンカさせてプリキュアに変身できないようにすること。
 このままじゃ、セイレーンの思いどおりになってしまう!2人は仲なおりすることができるの?
 以上公式のあらすじ。

 初見はやっぱり子供っぽい話だなで終わってしまっていたんですけど、この感想を書くにあたって見直してみると、まぁ子供っぽくはあるんだけど、割と良い所をついてきていてなかなか興味深く見た。
 内容としては、ケーキは何の為に作るの?的なことで、憧れのパティシエが審査員のコンテストに、派手で目立つケーキを作ろうと張切っている奏はケーキを作ることの本質を見失っていて、やっぱりケンカを経て、奏が何の為にケーキを作っているのかを見いだす。
 ここまで見ていて、響と奏がどういう人物か見えてきて、奏はどうも結構ミーハーな所がありそして頑固である。一方、響の方はと言うとけっこうちゃらんぽらんだが柔軟性があり周りに流されない自分を持っている。
 そういったことを考えて今回の話を見ると、ミーハーな奏がニセの山口ヨウコにすっかり騙され、そんな奏が作ったケーキをマイペースな響が素直な感想を述べ、頑固な奏は怒ってしまい、響はなんで奏が怒っているんだか分からないという、ふたりのキャラクターをよく描いている。
 奏はそのミーハー心から、憧れのパティシエが審査するコンテストで優勝をしたい一心で、料理は誰の為に作るものかという本質が今回のアバンから吹っ飛んでしまっていて、響はそのちゃらんぽらんさ故の語彙の少なさから、奏のケーキに的確なアドバイスを出せない。しかし、響は最初から本質を見失ったケーキをさして美味いと感じておらず、「まぁまぁおいしかった」などと言うのだが、見た目の形や色にとらわれずに素直に味の感想を述べていて、響の真っ直ぐな性格が出ているのだけど、その語彙の少なさから、優等生で頭の良いの奏にはそのニュアンス的な感想があんまり伝わらないのだ。
 そこをセイレーンにつけ込まれ、またミーハーな奏が見事に引っ掛かってしまうわけですが、今回の見所はやはりここからであろう。
 奏がセイレーンが化けた山口ヨウコのアドバイスを受け作ったケーキを響が否定しケンカしてしまうのだが、響はその素直さから正直な感想を述べているし、おいしくないものをおいしいと嘘をつくことがいいとは思っていないので、なんで奏が怒るのかが分からない。
 そんな気持ちのすれ違いはこれまで見せてきたのだけど、第1・2話までと違うのは、響がこのままではイヤだとちゃんと奏と向き合って自分の素直な気持ちをぶつけるのだ。
 それを受けての奏は、文句を言いながら響が美味いと言っていたイチゴのケーキを無意識に作ってしまう。なんだかんだで、そうやって響がストレートに気持ちをぶつけてきたことで、奏は響の気持ちを知ったのだ。
 最初、気持ちがすれ違ったままでお互いがどう思っているかを探ることを恐れていたふたりが、今は衝突しつつも気持ちを言葉に出して伝え、関係を修復しようと試みている。一緒にプリキュアとなって最初の誤解が解けて、少しこれまでと変わったふたりの心の成長を見て取れる。
 そういったふたりの一側面が見てとれておもしろかったのだけど、それを踏まえた上での戦闘が今イチ過ぎる。

 アクションがショボショボなのは、もう仕様なのかなと諦めかけているのでいーんですけど、展開として盛り上がりに欠ける。
 戦闘の最中、メロディの何がない一言でようやく彼女のケーキに対する真意を理解したのだから、戦闘前に響が言った台詞をそのまま乗せるのではなく、それを受けて自分の言葉で返してほしかった所だし、リズムがネガトーンの攻撃を受け止める際も、一人でえいやっ!の後に「やるじゃん」「まぁね」ではせっかく「ふたり」でプリキュアになっている意味がなかろうというものだ。どうせならリズムを一助するメロディがあっても良いのではないだろうか。
 最初に良いことを語ったのでここからは文句ばっかになるんですが、セイレーンに騙される奏のシーンで、セイレーンの白々しい嘘を演出する為に劇っぽく仕立ててあったと思うのだけど、それはなかなかおもしろいとは思ったが、どうせだったらセイレーンたちはもっと白々しく、スポットライトを使うならもっと舞台で演じているような感じだった方が、ミーハーな奏がそんな彼らに騙されてしまうという滑稽さ見せることが出来たような気がします。
 まぁそれに限らずこのスイートプリキュア♪は全体的に賑やかさが足りないような気がしますな。
 それと、悪役の方達のことなんですけど、この人たちってプリキュアふたりの仲を裂くことに執着していて、悪いヤツという感じがしないんだよな。それだからなのか戦闘でいまいちノっていけない。要はプリキュアの闘う理由が弱いのだ。
 今回なんで「あんなおいしそうなケーキを、みんなを怖がらせる怪物にするなんてゆるせない!」だもんな。それおまえらの個人的理由じゃねーか(笑)。愛と正義のスーパーヒロインとしてそれはないんじゃなかろうか。
 そもそもセイレーンは音符を集めるのが目的なのだから、見つけた音符を普通に取っておけば良いではないか。なんでわざわざネガトーンにする必要があるのか今ひとつよく分からない。音符を全部集めて不幸のメロディが完成したらどのみち世界が不幸に満たされるのだから、今ここでネガトーンによって局地的な不幸をまき散らすことはしなくてもいーんじゃね?
 ハミジとセイレーンは音符の取り合いをしているんだから、取った取られたの末にハミィに音符を奪われそうになるのを阻止するために……とかの方がまだ説得力があるような気がします。

 とまぁそんなわけで、良い所もあるんだけど、やっぱり今ひとつ乗り切れないんだよな。今の所のお話も、響と奏を中心にケンカして仲直りっていうだけだし。
 どうせならゲストキャラのお節介を焼きつつ、「人のフリ見てわがフリ直す」みたいなのでもいーんじゃないですかね?まぁそのうちそんな感じになっていくのかもしれませんが。

今週のまたみてね
 「マイクを向けるインタヴュアーなハミィとそれにビックリする響」でした。
 もう2・3話したらケンカして仲直りのパターンが崩れるイベントが欲しいのだが、その辺どうなのかなぁ。まさかずっとそんなんではないだろうな。