(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

GOSICK-ゴシック- 第9話 人食いデパートに青薔薇は咲く

2011年03月15日 | 視聴済アニメごった煮
今回は事件編。

 そんな今回のお話は…
 故郷の姉からおつかいを頼まれ、首都ソヴレムのデパート・ジャンタンに向かう一弥。
 買い物リストには、行方不明になっている王室のブルーダイヤモンド「青い薔薇」を模した一品も入っている。
 一方その頃、風邪をひいたヴィクトリカは一人で留守番をし、ブロワは首都で起こる美術品密売事件を追っていた――。
 以上公式のあらすじ。

 お話は原作GOSICK III-ゴシック・青い薔薇の下で-の半分くらい。この話、記憶違いしていて短編集の中のひとつかと思っていたのだが、そうではなく実は本編一冊分であった。
 そんな原作一冊分を、今度はたった2話で終わらそうとしているわけですが、さすがに原作チェックしてから見ると色々とアレなので、読まずに見てみると先に述べたように短編集の中のひとつの話のようであった。
 内容としては冒頭に書いたように事件編であり、例によって久城が事件に巻き込まれるところまでで、人攫いをしている大型デパート相手にその証拠を見つけるというのが本筋である。
 今回のお話は、誰だか分からない犯人を探すのではなく、分かっている犯人のアリバイ崩し的話であり、この物語的に言うと、色々出てくる混沌の欠片から、犯罪の証拠を掴むのが目的で、その混沌の欠片を今は並べてみせている。
 というわけでお話としては特に何もなかったりするわけです。だって要は次回に今回出てきた色々を組み合わせ証拠を握るのがメインなわけだし。巨大デパートぐるみの証拠隠しをどうひっくり返すかという為の下準備して、上手い所で今回は引っぱってい終わっている。この引だとなんか次回に冒頭がっかりしそうな雰囲気ですが(笑)。
 
 今回はお話よりも、文庫半分の量をたった2階で終わらす為に色々と工夫しているのに感心した。まぁ悪く言えば端折っているわけですが、端折ったという事が分からないように工夫がしてあるという事です。
 見ていて「あぁこんな話だったなぁ」と思っていたのが、今原作を読んでみると、今回の冒頭は久城とセシル先生の会話にアブリルが入ってくる形だし、ヴィクトリカに着物を渡す件も、その前には「魔法の指輪」の話をし、見る角度によって色が変わる宝石「アレキサンド・ライト」というフラグを立てていたりする。
 文章を読むのとは違い、アニメはどうしても尺という制限があるため、どこを見せてどこを切るのか、それによってはとてもチグハグに見えたり、またはすごい大ジャストのように見えたりするのだけど、今回はそういったことを感じる事無く普通に見れたという事は素晴らしいことだろう。まぁそれは今回原作を事前に読み返さなかったからなのかもしれませんが(笑)。

 まぁなんにせよ、161ページ分を上手いこと一本分に収めた技量は素晴らしいと思った。後は次回の解決編でいい感じに盛り上がりを作り、オチをつけてくれればいいと思います。