(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

スイートプリキュア♪ 第38話 パチパチパチ♪不思議な出会いが新たな始まりニャ!

2011年11月30日 | 視聴済アニメごった煮
サブタイの不思議な出会いは今回ほとんど関係無い。

 そんな今回のお話は…
 奏のお店、ラッキースプーンへ、アコがおたんじょう日ケーキの注文にやって来たわ。あしたは音吉さんのおたんじょう日なんだって!
 「気合いのレシピ、見せてあげるわ!」とはりきる奏。響とエレンも「みんなでお祝いのうたをうたおうよ!」と大はしゃぎ!
 だけど、アコはみんなといっしょに歌いたくないみたい…。どうしてかしら…?
 お家の庭で、パパとママにもらった大切なオルゴールをきいていたアコ。そこへアコをしんぱいした奏太がやってきたわ。アコはみんなといっしょに歌えないワケを奏太に打ちあけるの。
 そのとき、アコたちのまえにトリオ・ザ・マイナーがあらわれた!ファルセットは、アコのオルゴールをとりあげて、ネガトーンに変えてしまう!
 ぶきみな音で、町の人たちをかなしませるネガトーン。「私のオルゴールで、町の人たちをかなしませるなんて!」
 アコはミューズに変身して、ひとりでネガトーンに向かっていく。ところが、奏太がファルセットたちにつかまってしまった…!
 以上公式のあらすじ。

 サブタイはお話にほとんどかかってこないが脚本は良く出来ています。
 日常パートの「どうしてアコは歌いたくないのか」ということと、アコと同い年であり奏の弟「奏太」を上手く使っているし、何より戦闘での流れも日常パートを踏まえており感心した。
 前半部分では奏太が印象深く、アコは他のプリキュアと違って小学生なので、彼女の「歌いたくない」の理由を響きたちが聞き出すとどうも説教臭くなってしまうというか、上から押さえつけるような印象が出てしまうし、なにより中学生のお姉さんよりも同級生の方が話しやすかろうというものであるし、いつも一緒にいる奏太だからこそという部分が大事だ。
 そういう観点から言って、アコが歌ってパパママを思い出して帰りたくなってしまうからという理由を、割と素直でないアコが自然に話す所に無理が無い。
 またアコの話を聞いての奏太も良い。もちろんの事だが奏太はアコに好意を持っているわけだが、彼女が帰りたくなってしまうという話を聞いて、ちょっとどうしようかというような顔を見せるのだ。両親が遠い国にいると聞いている彼は、いつかアコがそっちへ行ってしまう事を恐れている。しかし彼女が両親の元で暮らした方がよい事も理解していてそのジレンマに困惑している表情が窺えるのが良い。
 そして彼はファルセットの登場にアコの前に出て「逃げろ!」と促す男らしさもあるし、その前の歌わない云々でわざわざプリンを持ってアコを心配し尋ねてくる優しさも持っていて、あぁどーせ将来コイツらくっついちゃうんだろうなぁなどと思いつつも、これまでいつも一緒に居た事だし、先に述べた部分もあるので寂しくもあるが、どうせだったらもうふたりにはくっついていただきたいと思ってしまう。まぁそんな、奏太に嫌味がないってのがいいわけですよ。藤P先輩(MH)とか牛乳(SS)とか大輔(FP)とかモジャ毛王子と比べたらもう全然いい男ですよねー。

 そんな奏太が戦闘にも関わって、なにより今回の戦闘は実にプリキュアらしさのある展開がけっこうたまらない。
 まず一人で戦うミューズに奏太を人質に取られ、優勢だった所が一転ピンチとなる。そこでファルセットがメフィストを取り返した今、ミューズが戦う理由はないだろうとし、この世界の事は放っておけといかにも悪役らしい事を言ってくれるのもさることながら、ミューズが自分が守りたいのはパパママだけでなく、この世界の大切な人達も守りたいのだと、プリキュアの本懐のひとつである所の「守るために戦う」という強い意志を示してくれるのが気持ち良い。しかし一人で戦うミューズでは……という時に満を持してメロディリズムビートが登場。そこからの奏太救出のための連携がたまらない。
 ミューズを先に行かせるために、いわゆる「ここは俺に任せて先に行け!」なのだが、この連携こそプリキュアがひとりでない事の理由であり、劇中でも語られるように「ひとりで出来ない事も、仲間と一緒ならきっと出来る」を体現してくれて見ていてこの上なく気持ちが良い。
 ぐりぐり動くアクションがあったわけではないが、これぞプリキュアという展開を熱く見せてくれてた。毎回これくらいのプリキュアらしさがあるといいですね。

 個人的な所では、戦闘での連携で、リズムがミューズの手を掴んで放り投げ、ビートのビートソニック(だったっけ?)の音符に掴まってすっ飛んでいくミューズの、特に何も言っていないのにそれと分かってしまうプリキュアたちの行動が見ていて壮快。ピンチを一転、完全に相手を出し抜いて人質救出の構図がたまらなく高揚する。
 上記しましたが、こういうひとりひとりの力が合わさって事を成す、プリキュア魂はやっぱり見ていて気持ちが良いですなぁ。
 もひとつ、奏太救出の後、「女の子にだっこされちゃってカッコ悪い子」と冗談で言うリズムに、ミューズが「そんな事ないよ。意外とカッコいい所もあるんだよ」と言うシーン。
 奏太は言わずもがなだが、アコは奏太をどう思っているのか。の、答えがこれである。まぁ小学4年生(だったっけ?)の羞恥心の固まりみたいな時期に、いっつも男女で一緒にいるんだからなんとも思っていないわけが無い。
 ああ、なんかこう、アレだ。娘がどうもクラスの誰々くんが好きらしいとわかった父親の気持ちはきっとこんなんなのではないだろうか。ただの糞ガキならば誰がやるかといえるのだが、奏太は特にここがイヤだというのが無いからなぁ。じょうきしましたけど、もういっそくっついて初々しいちびっ子カップルっぷりを見せてほしいような気がしないでもない。

 そーいえば、今回からEDにミューズが加わりました。ちなみに初出は映画です。
 しかしなんか他の三人とちょっと感じが違うような気がしますな。テクスチャがちょっと違うのかなぁ。よく分かりませんが。
 髪がすごくキレイに動いていて(まぁそれはミュースに限らすですが)CG斑はがんばってます。

今週のまたみてね
 今回のまたみてねは「泣き顔のハミィのドアップ」でした。
 次回はまーた音符の話らしいです。もう音符云々の話は飽きたなぁ。他におもしろい点があればいいんだけど。

灼眼のシャナIII 第3話「旅立つために」

2011年11月30日 | 視聴済アニメごった煮
えーっと……。

 そんな今回のお話は…
 それは“坂井悠二”であって、そうでないものだった。彼が降り立った地は、自身が生まれ育ち、母親が暮らし、仲間が居る街、御崎市。
 シャナと出逢い、自身がトーチだと知り、“徒”との戦いへ共に歩み出した場所。“坂井悠二”は、そんな記憶のひとつひとつを確認するかのように、市内を歩いていた。
 同時刻。シャナを始めマージョリーやヴィルヘルミナらは、接近する強大な“紅世の王”の気配に気が付いていた。
 まだ正体の分からぬその敵に対し、田中や一美とも連絡を取り合い準備をする中、マージョリーが確認した“紅世の王”の姿とは――
 以上公式のあらすじ。

 悠二が思い出に浸りながら歩いていただけのような気がするのだが……。でもまぁこれまでのおさらいにはなる。
 ホント言うと、ただ悠二が歩いていただけではなく、悠二がなんでバルマ助の盟主と一緒になって行動しているか、という理由の説明になっている。
 それは悠二が御崎市に大切なものが増えていって、既存の状態ではそれが失われる一方である事と、シャナが紅世の徒を討伐するフレイムヘイズである以上、一緒に歩めずまた死ぬかもしれないということで、世界の変革を求めるバル・マスケと理念が一致し、御崎市全体を守るという意思である、という説明のために丸っと一本使ったという格好だ。
 と、いうわけで、物語的には特にというか、ほぼ全く動きはないと言っていい。なんか随分とかったるい流れだよなー。
 まぁね、個人的に紅世関係より学校の話の方がおもしろいと思っていた私としては、もうそれが無いと分かってしまっている以上、正直盛り上がれないってのもあるわな。
 この物語としての面白味は、現実世界と紅世関係の二面性のある世界が平行していることにあると私は思っていて、紅世関係だけで進んでしまう今シリーズは魅力半分な感は否めない。
 でもまぁ最後だしねー。今までみたいに敵がやってきたチャンバラして退けて終わりってわけにはいかないもんなぁ。
 しかしそれにしても、もうちょっと興味を惹くような所があってもいいような気がするのだが……。

 おぱんちゅもないしな(笑)。

輪るピングドラム 10 だって好きだから

2011年11月30日 | 視聴済アニメごった煮
冠葉のストーカーだったってことか。

 そんな今回のお話は…
 目を覚ますと、晶馬は東鴎病院のベッドの上にいた。一晩中付き添っていた冠葉と陽毬から、軽い打撲で済んだものの、念のため検査入院することを告げられる。
 一方、陽毬たちと共にずっと付き添っていた苹果は、晶馬が事故に遭ったは自分のせいだから、晶馬に会う資格がないと廊下で佇んでいた。
 以上公式のあらすじ。

 お話は夏芽真砂子が前々回半分奪われた日記の残りを手に入れる。という話なのだが、これまでなんなのかよく分からない人物であった夏芽真砂子はどういう人物なのかを見せる話でもある。
 ってゆーか、それだけだったような気がしないでもない。
 まぁ冒頭書いたように、ストーカーだったかはともかく、冠葉に心底惚れているらしく、劇中でもあったように、男としてみたら、そりゃもう「重いなぁ」と思わずにはいられないプレゼントの数々が正直キモイよなぁ。
 お互い好きなのなら、おそらくなんてことはないような気がしますが(あばたもえくぼ、恋は盲目とも言いますし)、こっちがなんとも思っていない人からなんかもらうのでさえ気が引けるというのに、手編みのセーターetcはキツい。
 ともかく、冠葉にとってはこれまで忘れてしまっていた人であったが、真砂子があそこまでして思い出させたいと想いを寄せているのだから、ふたりの関係は並々ならぬものではあるのだが、それが一体どういう関係かのかは全くわからない、のはいつもと同様で、今の所は何かしらの深い繋がりがあるみたい、ということを示したに過ぎん。
 物語としては、最後に出てきたマリオさんなる少年が、プリンセスオブザクリスタル同様ペンギン帽をかぶって登場した事か。
 唯一無二の存在かと思っていたペンギン神様ことプリンセスオブザクリスタルですが、なんだろう、ピングドラム争奪戦に関わっている人それぞれに、ペンギン神様がいるんですかねー。それとも真砂子が高倉兄弟と同じ境遇なのか。
 まぁなんにせよ、この段階では全然分からないうえに、今回はなんか後藤圭二が一人で何役もやっていて、正直アニメーションとしてもおもしろい所は無かったなぁ(私は彼があんまり好きではなかったりするのだ)。
 まぁ物語的には、苹果の手から日記が失われて、ピングドラムを巡る動きがどうなるのか気になるところであり、高倉兄弟と苹果の縁と言いますか因果と言うかはどうなってしまうんでしょうね。特に苹果は日記の所持者でなくなったのなら、ピングドラム争奪戦の輪から外れてしまうような気がしますがはてさて。

 とまぁ、こんかいはそんなもんである。が、続きが気になって仕方ないのは変わらずで、物語がどうなるのかを気にさせてくれるのは上手い。
 正直、これからどうなって行くか全く予想がつかないものなぁ。というか、上手く折り畳めるのかな?

スイートプリキュア♪ 第37話 ワクワク!ハロウィンでみんな変身ニャ!

2011年11月27日 | 視聴済アニメごった煮
ハロウィンはほぼ関係無いな。

 そんな今回のお話は…
 今日は加音町のハロウィンパーティー!もちろん、響たちもパーティをたのしむためコスチュームをチェンジ!!
 響はかいぞくに、奏はカボチャのようせいに、エレンは黒ねこに変身!ハミィの変身は、カップケーキ???
 はずかしがっていたアコも、お姫さまのドレスにきがえ、みんなでハロウィンパーティへ!
 ハロウィンパーティでにぎわう町の広場。でもそんな中、トリオ・ザ・マイナーがあらわれた!
 ハロウィンのカボチャをネガトーンに変えてあばれさせてる。せっかくのハロウィンパーティーを台無しにするなんてゆるせない!!
 キュアメロディ、キュアリズム、キュアビート、キュアミューズ、変身した4人のプリキュアが、ネガトーンに立ち向かう!
 以上公式のあらすじ。

 上記あらすじは、さもハロウィンパーティーが話の本筋の様に書いてあるが、実際の所は時期的にハロウィン持ってきただけでほぼ関係がなく、今回としましては、ノイズの事の説明と、両親の心配がなくなって人間界にいる必要がなくなったアコが残ると決めた事、もうミューズが一人で戦わなくてもいいんだと気付いた事で、まぁぶっちゃけハロウィンじゃなくても何ら問題は無い話だ。
 話の展開としては正直良くなくて、音吉さんから語られるノイズの事から始まるのだが、そこからがらりとハロウィンの話に変わってしまった感があり、流れを随分とぶった切った感じが否めない。もうちっと自然に、ハロウィンの方へ話を持っていってほしかった所だ。
 それにどうせ日本でほぼ浸透していないハロウィン云々言うのであらば、そこメインで話を作っても良いだろう。ハロウィンだから特に某というのもないのはちょっともったいないような気がします。どうせだったらもっと楽しい感じでやってもらいたかった。
 今回のメイン所としては、たぶんミューズが一人突っ走ってというのを、もうひとりで戦わなくていいんだよと諭す部分にあると思うのだが、これもどうも弱い。
 戦闘に入ってすぐ、ミューズか突っ込んでやられてしまうのだが、今回の本懐が上記した部分であるならば、他の三人が突っ走るミューズをフォローしまくり、そういう事を通してミューズが「ああ、今までとは違うんだ」と気付くような事があってもいいのではなかろうか。
 そういえば、このスイートプリキュア♪は吹っ飛ばされた仲間をキャッチして助けるとか、踏ん張っている仲間に力を貸すとかの、そういうお互い助け合って強大な敵に挑む、みたいなのが皆無だよなー。誰か吹っ飛ばされても名前を叫んで見ているだけだもの。
 それでハーモニーパワー云々言うんだから笑わせる(笑)。息を合わせて攻撃するだけがハーモニーでもなかろうと思うのだがなぁ。せっかくそのなんだかよく分からない「ハーモニーパワー」がスイートプリキュア♪における力であるならば、繋がっている4人の心や絆を随所に見せていけばいいのにと思う。
 正直、スイートの皆さんが上手く連携している様ってほとんどなかったような気がするし、そんな印象は全く無いよなー。なんかこう、そういう繋がりのある部分が無いと4人がひとつのチームという感じが無く、それでハーモニー云々言うのだから違和感を感じてしまう。
 せっかくこのプリキュアというアニメの本懐のひとつが、一人で出来ない事も仲間と一緒ならきっと出来る!なんだから、敵の攻撃と仲間の助けを借りて避け、誰かが敵の隙を作って他の誰かがそこに攻撃をぶち込むなどの、だからプリキュアは一人じゃないんだ!ってところを見せてほしい。
 このスイートプリキュア♪は個々でなんとかしているって印象なのは、これまでのシリーズを見てきた者として寂しいし、物足りなさを感じてしまう。派手なアクションがなくてもいいけど(無論あった方が良いが)、せめて仲間を思いやり一緒に進んで行くプリキュアらしさは失わないでもらいたい。

 さて、個人的な所としては、これまで割とどーでもいーと思われていたネガトーンの不幸の音波に意味がついた事だろうか。
 さんざこれまで、ちょっとネガティブになって泣くくらいじゃんとこの感想で言ってきたが、さすがにそれだけではなんだなと思ったのか、ようやくそれによって人々の嘆き悲しみがノイズに流れ込み力を蓄えてしまうという設定が出てきた。
 第4クールにしてやっとネガティブ音波を出される事がヤヴァイ事なんだなとなったわけですが、それもあんまり印象に残っていないと言うか、劇中で大変な事だとしていないのでなんだかなーと思ってしまう。どうせだったら音波出されて街の人々が泣いている様子を見て「ノイズの復活が早まってしまう!」みたいな事言えばいいのに。悪役も「ノイズ様の力にするのだーフハハ!」とか言って「やらせちゃいけないんだよ」ということをアピールしてピンチ感出せばいいのになぁ。
 そういった危機的状況をプリキュアがひっくり返すような感じが無いので、今ひとつ高揚感が無いのはもったいない。戦闘は一番の見せ所でもあるんだから、盛り上げどころを作ってほしいなぁ。

今週のまたみてね
 今回のまたみてねは「音吉さんへのバースデーケーキと音吉さん、アコ、響奏、セイレーンとハミィ」でした。
 音吉さんのバースデー言う割に、次回から登場のきっとノイズだろう小鳥がメインっぽいのだがいーんだろうかね(笑)。

11/11/24

2011年11月25日 | 日記?
■今日の一枚 キュアビートさん
 (web拍手を送る)
 大きいのはこちら(別窓)
 なんとかかんとか完成にこぎ着けました。時間かかったなー。というか手をつけない日が多かったというべきか。
 次のミューズさんはもちっと早く完成させたい。
 ……が、どうもやる気がなぁ。

■拍手送って下さった方
 ありがとうございました。
 おかげでなんとかまだ絵を描いてます。


 中古で買ってきたRPGも終わった事だし、そろそろこっちに本気出るかなと思ったがそう変わらんな。
 ま、それはともかく、ここ愛知ではなぜかけいおん1期の再放送が突然始まりまして、なんでや?と思ったらもうすぐ映画だからか。観に行かなくちゃなー。
 ともあれ、原作マンガを半分読んで投げた身の私は1期見てないのでいい機会なのであります。
 つかさ、唯ってあのギブソンのレスポールを5万で買った(販売価格25万)のかよ!2期の部室クーラー話といい、コイツらの恵まれっぷりはちょっとなんだかなーと思ってしまうのが難点と言えば難点。
 ああ、でも唯のダメッ子っぷりにいやされるというか、庇護欲がむくむくと……。そうか、和とか憂とか、きっとこういう気持ちなんだろうなー。とか思ったり。

セイクリッドセブン ♯11「研がれたヤイバ」

2011年11月22日 | 視聴済アニメごった煮
なんか急展開、とか思ったら、1クールだったのか。どうりで。

 そんな今回のお話は…
 藍羽財団のCEOであるルリが、逮捕された。学校を取り囲む、取材陣たち。
 いてもたってもいられないアルマは学校を抜け出すと、財団を解散してきたという鏡と合流する。何者かが藍羽財団に攻撃を仕掛けてきたというのだ。屋敷からは、アオイまでがさらわれていた。ルリの行方を捜すふたりを、研美研究所の兵士たちが襲う。
 一方、研美の研究所では、研美がルリの体に眠るセイクリッドセブンの「コア」を取り出そうとしていた。
 折しも、研美との因縁に決着をつけようとするナイトが研究所を襲撃。アルマと鏡もルリ救出のために駆けつけ、研美研究所を舞台に、自体は混戦の様相を呈していく。
 ルリ救出のため、研美研究所に突入していくアルマ、鏡、メイドたち。鏡の操るエンゲージメントスーツの前にはアーティジェムスーツを纏ったSPが立ちはだかり、フェイの道案内でルリの元に急ぐアルマの前には、悪石人間「0号」が現れる。
 ナイトの応戦に救われる形になったアルマは倉庫の中で、失くしたはずのペンダントを見つける。ナイトと0号の闘いの中、フェイは兄である0号を血清で救いたいとナイトに懇願するのだった。
 ようやくルリの元にたどり着いたアルマ。しかし、ルリは結晶に包まれ、近づくことができない。今度は自分がルリを救うため、ペンダントの力を渡そうと渾身の力でルリへと手を伸ばすアルマ。
 そのとき、幼い頃の記憶が蘇る。セイクリッドセブンの力を使い、ルリの命を救ったことを…。
 無事ルリを助け出すアルマ。すべての真実を明かした研美は、フェイの兄である0号の心臓を貫くと、その暴走したエネルギーを自身に取り込んでしまう。
 兄を殺されたフェイの悲痛な叫び。呆然と見つめるアルマ、ルリ、ナイトの前で、狂気に満ちた研美の哄笑が響き渡るのだった。
 以上公式のあらすじ。

 お話の流れとしては上記引用したあらすじ通り。研美が動きだし藍羽財団を封じ込めルリとアオイを拉致、アルマらは先行して動き出したナイトの後を追って研美研究所へ急ぐという流れ。
 なんか随分と急展開だなと思っていたら、冒頭にも書いたようにこのアニメは1クールだったようで、いきなり最終決戦という感じでちょっと面食らってしまった。よく分からなかった色々もここで結構強引に回収するしなー。
 とはいえ、最終決戦ということもあって、展開としては「どうなるんだろう」と思わせる高揚感みたいなのはあって、拉致されて研美に心臓えぐり出されそうになるルリとか、解雇されたのにも関わらずルリ救出のために集うメイド隊の皆さんであったりと、この最終局面の盛り上がりを作っている点で良い。
 個人的な所では、研美に攫われたルリのピンチを、アルマやナイトは間に合いそうにないしどうするかと思っていたのだが、アオイが結晶化した時と同じようにセイクリッドの力が防御反応を示したのは展開上なかなか見事であり感心した。先にアオイの例があるので、その力の発動に無理が無いもんなー。
 そういえば、前々回の愛に喰われそうになった時とか、喰われる寸前とかにルリが蒼く光っていたのはこういうことだったんだね。ホントはもうちょっと尺を使ってこの辺の事を詳しく描きたかったんだろうなぁ。
 ま、それはともかくとして、0号の事であったり、研美の最終目的であったり、セイクリッドの力の秘密、なくなったはずのアルマのペンダントなど、回収する所は回収し、まぁさすがに尺的にかなり怒濤の展開ではあるものの、ラストバトルの前編としては上記したようにいい盛り上がりを作っていて見ていて楽しめるのはいい。

 気になる点としては、アルマの無くしたペンダントだろうか。割と唐突に見つかったのはちょっと面食らってしまった。というか、劇中で見つからないものだと思っていたので、割と都合良い感じで彼の手に戻ったので「なぬ?」と思いはしたものの、結晶化したルリを救う手段として使われるという布石にもなっていたし、なによりルリ救出のために砕けてしまったそれを、第1話でルリが形見の品を使ってしまったことでチャラだとする展開は良く出来ている。
 ルリとアルマの間でこれまでいろいろあったが、お互い貸し借りではないけれど、ルリは悪石討伐のためにアルマの力を利用し、アルマはルリの力で悪石にならずに済むし理科らを正しく使えるという、どちらかが何かしら引け目を感じるような所がこれで完全になくなった事を示しているし、リミッターであるそのペンダントは、もうルリがいるからいらないんだとし、ルリを見つめるアルマが清々しい。
 その辺の件はそう考えると最初からペンダントの使い道を決めていた感はあり、上手いことそのアイテムをお話の中に織り込んであって良く出来ている展開であった。
 それと、まぁ尺の都合上仕方ない事ではあるが、やっぱり今回いきなりの急展開は結構ビックリな進み具合である事は否めない。全然目立たないナイトの事もあるし、どう考えても本当は2クールの企画であったとしか思えない。
 これまで全体としてはけっこう大雑把な進み具合というか、妙に急いでいる感があったのはそういう事だったのかと思うと納得ではあるが、本当はもっと細かく描きたかったんだろうなぁと思うと残念ではある。まぁ一番残念に思っているのは作っている方々であろうが、枠が取れなかったもんは仕方が無い。
 なんにせよ次回、研美との決着をつけて大団円を迎えて綺麗に終わってくれる事を期待したい。

今週のルリお嬢さま
 ルリお嬢さまが研美に輝かしいお胸を切り裂かれそうになった時はどうしようかと思ったよ。上記したように上手いことなりましたが。
 出番としては今回救出を待つ身なのであまり無いんですけど、なんだろう。やっぱり拘束されているお姿はなんか萌えるな(笑)。
 ほら、ルリお嬢さまはすごくいい子ちゃんなので、ちょっといじめたくなる。そんな感じですよ、たぶん。

花咲くいろは 第23話 夢のおとしまえ

2011年11月17日 | 視聴済アニメごった煮
これからどうしようかっていう話。

 そんな今回のお話は…
 四十年欠かさずつけてきた業務日誌を誰かに引き継いでほしいという電六の申し出。
 それを了承したスイは、ある重大な決心を緒花に告げる……。
 後日スイの気持ちを知ることとなった喜翆荘の人々は、普段と同じよう仕事をこなしながら、これからの自分たちの行く末を思案していた。
 そんな中、崇子は縁が騙し取られたお金を取り戻すため東京に行くことを宣言。それを聞いたスイから、緒花も一緒に東京へ連れていってほしいと頼まれる。
 以上公式のあらすじ。

 お話としては、前回の喜翆荘を閉めるという流れを受けて、各々どうしようかと、とくには緒花が割と回りに流されながらどうしようか思案しているといった感じで、正直とくに某ない。
 今後のために東京へ一旦戻った緒花と、彼女の想い人孝一が緒花に対してどう思っているのかが分かれば内容的には良い。
 メイン所としては、孝一自身は緒花をフッたとは思っていないということで、まぁこれまでさんざ緒花が東京の男にフラれたとか言っておりましたが、別にそうはっきりと断言されたわけでもなく、勝手の緒花がそう思っていただけではあるものの、フラれたということにしておいて話を進めてあるので、冷静に考えれば「まぁそうなんだろうな」とは思うが、話の展開的にはその孝一の気持ちというのは初めて分かったような事実であるかのように見せているのは上手い。
 しかしなんだな。波子は当て馬であったか(笑)。もうちょっとその辺で何かしらあっても良かったように思うけどなぁ。波子のアタックが玉砕するとかの。
 基本この物語は喜翆荘のある湯乃鷺が中心なので(緒花が主役なんだから当然と言えば当然だが)、それとは別に「その頃東京の孝一は……」みたいなのがちょいちょいインサートしても良かったんじゃないですかね。今にして思えば。
 というのも、孝一云々は劇中ちょいちょい話には出るもののそれだけであって、物語の基本的な流れは喜翆荘で起こるアレコレだから印象が薄いんですよね。
 今ここでこうして緒花がいろいろあってかれに対する気持ちが変わり、片想いだ云々いうのであれば、喜翆荘での事と緒花の恋心はイコールくらい配分があっても良いような気がします。そう思うからこそ、東京で孝一がその頃どうしているかとか、波子に言い寄られて(?)どうなるんだ?みたいなのがあった方が、距離があってお互いしている事が分からないぶん、お仕事の方とは別にそっちも気に出来たのではないかと思います。
 まぁしかし、この物語の本分としては、やっぱり青春お仕事群像劇なのであろうから、見ているこっちとしても湯乃鷺=喜翆荘で緒花や取り巻く人々がなにしてどうするかを期待しているし、個人的なことを言うと、他人の恋路に全く興味のない者としては、緒花と孝一がくっつこうがどうなろうがどーでもいーというのがあるわな。
 ぶっちゃけ孝一云々に尺を割くくらいなら、喜翆荘関連に使ってほしいくらいである。結構ちょい役の孝一よりもスイがなに考えているかの方がよっぽど興味があるというものです。
 まぁそんなわけで、色恋云々にあんまり興味ない自分としては、結構退屈な話だったりする。どうせ上手くいくんだろうなーという予想もあるしなー。

 個人的な所としては、孝一が緒花と最後にあった時に飲んだコーヒーの味云々の所で、私がそんな思いで見たいのを引きずらないからか、スイブンとロマンチックなヤツだなぁと思ってしまったよ。みんなそういうこと考えるんかねー。
 自分はさっと切り替えてしまう質なので、全く孝一に感情移入みたいなものがなかったですよ。多分自分だったら波子とくっつく自身があるし(笑)。
 あ、だから友人D君に「外道」とか言われるのか(笑)。えー?でもなー。フツー据え膳喰わぬは男の恥だよなー。
 まぁそんな種族外道としては、どうでもいーっちゃぁどーでもいー話ではあったな。ホントむしろ喜翆荘の方が気になります。

11/11/16

2011年11月16日 | 日記?
■今日の一枚 キュアミューズさん
 (web拍手を送る)
 線画にしてみました。
 次回更新時にはビートさんを完成させたいとは思っている。


■拍手送って下さった方
 ありがとうございました。


 どーもやる気が出ないなー。なんでだろう。
 まず先にメンドクサイとか思ってしまう。変な病気だったらやだなぁ、とか思う今日この頃。
 はふぅ(溜息)。なんか元気が出る事ないかなー。

ベン・トー #02「サバの味噌煮弁当 674kcal」

2011年11月14日 | 視聴済アニメごった煮
いやぁ、熱いなぁ。ってゆーか、腹が減る。

 そんな今回のお話は…
 佐藤と白粉は槍水が会長を務めるHP(ハーフプライサー同好会)に入部することになった。
 まずは槍水に半額弁当の戦いにおけるルールや各スーパーの場所、そして半額になる時刻の目安を教わる。
 そして早速二人はスーパーへ向かうが、中々半額弁当を手に入れることができない。
 そんな中「スーパーときわ」で戦いを挑もうとしたとき「大猪」と呼ばれる者が現れた。
 以上公式のあらすじ。

 公式サイトを覗いてみたら、謳い文句が「庶民派青春学園シリアス・ギャグアクション」とあって、思わず「言い得て妙」と頷いた次第。なるほど、見事に全部入っているんだから正に「看板に偽りなし」と言った所である。
 さて、そんな今回は、氷結の魔女こと槍水先輩に「狼」たる矜持とバトルフィールドにおけるルールなどを教わり、斎藤もとい佐藤と白粉は「狼」としての第一歩を踏み出す。といった感じ?
 お話としては、引用したあらすじにあるように、「大猪」や「嵐」といった「豚ども」の横槍がありつつも、誇りある狼たちの連携からの本来の狼の戦い、そして斎藤もとい佐藤の初勝利と、前回同様に熱い内容である。
 「大猪」と「嵐」の登場に無理はしないと戦場から去ろうとする狼たちであったが、「ウィザード」の二つ名を持つ狼に誘われ、一人残って狼の矜持たる「礼儀を持って誇りを賭けろ」をもって孤軍奮闘する。しかし多勢に無勢、という所で、帰ってしまったと思われた常連の狼たちがまたやってくるのである。
 礼儀もなく恥知らずな豚どもに、狼たちが戦う前から屈するわけもなく、そのバトルフィールドに豚どもの餌はないと、狼たちが一致団結し豚どもを殲滅のが熱いのもさることながら、そこから狼同士の容赦の無い「本当の戦い」が始まるってのがさらに熱い。
 豚どもに半額弁当を渡すまいとするのは狼たちの共通の敵だからであり、決して彼らは群れているわけではないのだ。半額弁当を自らの力で手にすることこそ彼らの本懐。ついさっきまで一緒に豚を倒したとて、その本懐は変わらない。この「狼たちの矜持」がカッコいいし熱いのである。
 だが、そういう展開だから熱い、というわけではなく、今回のこの話は上手い事仕掛けがしてあるのだ。
 まず大猪がなんたるかを示す小エピソードがあり、半額シールが貼られる前に弁当をカートに全て突っ込み、後に半額神へ半額シールをその全てに貼れと要求する「正に恥知らずな豚!」な態度とその力に完敗する斎藤もとい佐藤たちを見せておいてあるのがポイントだ。
 先に狼たちにおけるバトルフィールドのルールを説明されているので、大猪のルール無用の振る舞いに敗れてしまう彼らについ同情してしまうし、ルール無視な大猪にそこはかとない怒りを憶えてしまう。まぁとっても冷静に考えると、狼たちのルールは彼らが勝手に作っているおそらくは暗黙のルールだから、関係無い人にとっちゃ全く関係ないので、正直大猪に対する怒りは本来ならば筋違い(ま、大猪の態度は人として許せんがそれは別として)ではある(笑)んだけど、こういう事をまず見せておいての後半大逆転に気持ちがすくのは当然だろう。
 ただ狼たちがバトルする、というだけでは盛り上がれない。なにせ半額弁当を奪い合っているという冷静に考えれば奇妙奇天烈なことをしているのだから。そこで狼たちに感情移入させ、彼らこそ正義と思わせるように誘導させているのだから上手い。
 さらには彼ら狼たちが一致団結しルール無用な豚どもを一蹴した後に行われる「本当の戦い」だ。格別な勝利の味に舌鼓を打つために、己の全てをぶち込み性別関係無く他者を排して獲物を奪う。さっきの戦友は今の強敵なのである。その「狼の矜持」を彼らが共有し、その上で行われる恨みっこなしの半額弁当争奪戦という腕試し。この強者どもだからこその一体感と、だからこそのこのフィールドではお前も敵でありともなのだといわんばかりの熱さがたまらない。
 端から見れば、半額弁当を目当てに血みどろの殴り合いなのだが、少年誌のバトルマンガのような一貫して中二設定なバトルはむしろ見ていて清々しい。
 おもしろいのは、先にも書いたがこのアニメの謳い文句が「庶民派青春学園シリアス・ギャグアクション」であるということで、狼たちの戦いはシリアスなんだけども、やっている事は半額弁当の奪い合いというわけの分からない事だし、狼の矜持だとか二つ名だとか、冷静に考えればおかしな世界観である。それをむしろ至極当たり前かのように進んで行くのだから、感情移入しないでみると可笑しい(笑)。なんでこんなに真剣?と言うヤツである。
 ちょっとバランスを崩してしまうと「なんだコレ?」となってしまう所だが、変に熱くなりすぎず、でも冷めない微妙なライン上を上手く突き進んでいる。それでいながらやっている事は基本バカ(笑)なので、どこに向おうとしているのかよく分からないアニメが多い昨今、この尖り具合というか、突き抜けっぷりにはつい応援したくなってしまうというものだ。

今週の白粉花さんと白梅さん
 白梅さん、ガチなのか?ガチ百合なんですかね?しかも武闘派だから始末に悪い(笑)。斎藤もとい佐藤と一緒の所を気絶させて拉致って行くしな。そんなわけで綺麗に百合色に染まった脳を持つ身としては、今後の白梅さんに期待せざるを得ない。
 さて、白粉さんの方はというと、大猪完敗後、おにぎりとどん兵衛を斎藤もとい佐藤と分け合うシーン。自分が触ったものとか口をつけたものを何の抵抗も無く食す斎藤もとい佐藤見ての反応を見るに、やっぱりいじめられていた感があるよなぁ。メールもウザかったですか?とか聞いてくる辺りからもそれを窺わせる。
 でも普段そんなそぶりを見せず明るく振る舞っている様子を見ると、なんかこう、庇護欲がむくむくと……。あ、白梅さんもこんな感じなんですかね?

スイートプリキュア♪ 第36話 キララーン!心に届け、ミューズの想いニャ!

2011年11月14日 | 視聴済アニメごった煮
お姫さま!なんてこった!!

 そんな今回のお話は…
 ついにキュアミューズが仮面をとった…。なんとキュアミューズは奏太のともだちのアコだったの!
 どうして今まで黒いマントと仮面ですがたをかくしていたの?!そのうえ、声までださなかったのはナゼ?!
 アコは、そのワケを響たちにはなすの。アコの話は響たちにはおどろくことばかりで…。
 そのとき、加音町の広場にメフィストがまたあらわれた!しかも、体中によろいをまとって巨大になってる!
 響たちはプリキュアに変身して、メフィストに立ち向かう。だけど、巨大なメフィストは強すぎて、プリキュアのハーモニーパワーもかなわない…プリキュア、大ピンチ!!
 そこへ、メイジャーランドからアフロディテが舞い降りてきたわ…!メフィストと向き合うアフロディテ。
 その時…キュアミューズがずっと言えずにいた想いをさけんだ…!!
 以上公式のあらすじ。

 そんなわけで、第3クールの最後にてようやくラスボスが明かされ、メフィストはミューズとの家族愛によって解放されました。という話。
 いやしかし、ミューズ=アコがお姫さまだったとはなぁ。やんごとなき身分フェチとしてはこう、たまらないものがありますな(笑)。
 私のフェチはともかく、お話としてはAパートでこれまでのアコとミューズの経緯を説明し、Bパートでメフィストと決戦し元に戻すという流れ。
 Aパートでアコが話す経緯と、マイナーランドで記憶を取り戻しつつあるメフィストを切り替えつつ、経緯の説明と共にメフィストの苦悩を見せて彼が本当に悪いヤツではないことを印象付けているのが良い。
 第1クールくらいまでなら、アコがずっと経緯を説明し続けて終わりそうだが(笑)、そのメフィストが記憶を取り戻しつつあり、ラスボスの洗脳に苦悩する様子があるだけでだいぶ印象が違ってくるというものだ。
 メフィストが父であるということで戦いたくはないというアコの気持ちと、メフィストはラスボスに操られていて本当は悪いヤツではないんだということをメインターゲットの皆さんに訴えて、勧善懲悪にありがちな、自分達の設定した正義を振りかざし問答無用で悪を滅ぼす、ということのないように誘導しているのはこのアニメの枠として良いだろう。
 まぁなにせ、メフィストはキュアミューズの父であるし、同じような状況であったセイレーンもプリキュアとして仲間に加わっていることもあるしで、何がどう悪いのか、またどうすることが良くてどうあるべきかをメインターゲットの皆さんに考えさせる情操教育にいい感じではあるが、正直、メインターゲットの皆さんがそこまで考えて見ているかは私が知る由もない。
 大きなお友達としては、この枠としてミューズが悪に染まった父を殲滅することはないと分かっているので、まぁなんやかんや都合のいいふうにメフィストを取り込むんだろうなぁとは思っているものの、この大事なキモをどう落ち着かせるかを期待してしまう。

 さて、その大事なBパートだが、作監が稲上晃氏ということもあってか、ミューズの戦闘はレイアウトが抜群だ。毎回こうならいいのに。ちなみに他のプリキュアの皆さんはいつも通りしょんぼり戦闘であったが(笑)。
 それはともかく、上記したように今回のキモはメフィストをどう取り戻すか、ということだが、ラスボスと思わせていたメフィストは実はミューズの父でミューズは彼と戦いたくない、という条件のもと、どうやって正気に戻すかを期待していたが、さして感動的になるわけでもなく、心の叫びをぶつけるんだとか言っときながら殴って都合のいいパワーで元に戻ってしまうのだからもうちょっとなんかないのかと思わずにはおれん。
 あんだけ戦えないとか心に叫ぶとかいうのであれば、むしろ攻撃は一切しないで、傷つきながらもとにもかくにも説得し、メフィストが本来持っている優しい父親としての心と家族愛が悪に打ち勝つ、みたいな展開であった方が盛り上がったかもしれん。まぁ戦闘しないとスポンサー様がうるさそうなので難しいところなのかもしれんが。
 なんにせよ、メフィストが正気に戻ってついにラスボス「ノイズ」の名前がようやく出てきまして最終目標が定まったな、と思ったんだけど、よく考えてみると、最終目標って「幸せのメロディをハミィが歌うこと」だったっけか?そもそも未だに音符も全て集まっていないし、不幸の幸せのメロディとかって結構どーでもいー感じだよなー。ぶっちゃけその「ノイズ」とやらを最終的に亡き者にすれば音符関係ねぇしな(笑)。
 そういうことを踏まえて考えると、やっぱ音符集めはなくても良かったような気がするよなぁ。使い方によって善くも悪くもなる、というのがテーマであるんだけど、それならもう音符じゃなくて直接「歌」で勝敗決めれば、ハミィやセイレーンが歌姫云々の設定も活きると思うんだけどなー。まぁ今更な話ではある。
 ともかく後はラストに向って盛り上がって行けば良いなと思う。

 個人的に気になった所としては、セイレーンがアコをメイジャーランドの姫さまとこれまで気付かず謝るシーンがあるのだけど、アコは髪も短くなっているし、見たのはもっと幼かった頃らしいのでまぁいいのだが、メフィストに関しては知っていたわけですよね。
 それまでそんなそぶりがこれっぽっちもなかったのがちょっと突っかかるなぁ。ビートになる頃に、そんな話がちらっと出ても良いような気がしてしまいました。まぁここでのサプライズとして隠していたことは当然理解しておりますが、なんかこう、唐突な感じがしてしまいますな。
 それと冒頭にも書きましたが、アコが姫さまだってことですよ。無類の姫さま好きとしては反応せざるを得ないのだが、私の姫さま好きは姫さまらしさが遺憾なく発揮されてこそなので、かなりフツーのツンデレ小学生のアコは姫さまとしてはちょいと物足りないですな。そもそもアフロディテも女王という威厳があまりないしなー。そう考えると、光の園のクィーンやフィーリア王女はそれらしくて良かったなぁ。

今週のまたみてね
 今回のまたみてねは「ハロウィンで仮装の響・奏・セイレーン・アコとなんかまたパワーアップするらしいバスドラとバリトン」でした。
 これから2、3週はミューズ賛美な話が続きそうだなぁ。まぁこっちとしてはアコが可愛いのは望む所ですが。