今日は暦の上では立冬であるが、まだ県からイノシシを捕獲する許可書が発行されていない。県も色々とバタバタしているのだろう。
許可書がないと鉄砲を撃てないし、有害捕獲の許可を持っていないと違反になるので警察で1800円を払って印をもらうことになる。
猟犬を持っていないとイノシシは山から出てこないので罠で捕獲をするしか無いが、罠の免許が無くてはこれも出来ないのである。
折角ならカモやキジぐらいは狩猟許可を出して欲しかったと思うが、仕方ないので今年は鉄砲を担いでの山歩きは諦めることにした。
先ほどテレビで熊が出て住民が二人噛まれたとの報道があったが、熊を射殺すると全国からなぜ殺した、逃がすことをしろと言われる。
去年、80キロ位の熊を射殺したが、腕位の太い木をへし折って暴れていていつワイヤーが切れるかと怖くて近寄ることは無理であった。
翌日このことが報道されると全国から県や警察市町村に苦情の電話が殺到して仕事にならないと担当者はブツブツ言っている。
苦情は全部、熊を麻酔銃で眠らせて逃がせと言う。麻酔が効くのに早くて15分、遅いと三時間掛かることを知っているのかとおもう。
そんな熊を山に返しても、絶対に人を恨んでいるので人里に出てきて人間を復讐のために襲ったらあんたが責任を取れるのかと思う。
熊牧場も熊を入れたらすぐに周りの熊に襲われて入れた熊は殺されてしまうので、熊牧場も引き取ってくれないとのことである。
去年他の県で捕獲した熊を他県に持って行って放したら、他県の公園に出没して何ヶ月かその公園は閉鎖となり問題となったこともある。
私が捕獲隊に入る前に、町内で檻に熊が入ったので行った捕獲隊員が檻を壊して出てきた熊に襲われて怪我をして1週間くらい入院した。
簡単に逃がせと言うが、担当者に今度そんな電話があったら、その人に連絡するからあんたが逃がしてくれと言え、と言っておいた。