
春浅い南高尾周辺を歩いてみました。
先ずは、いつも立ち寄る相模原市の「城山カタクリの里」から。
今年は急に暖かくなり、スタッフの方も驚くほどの早い開花に大わらわ。
とはいえ、まだ咲いているカタクリは少なめなので、入園料を少しオマケして下さました。ラッキー!!
【城山かたくりの里】
昨日の雨で潤いを増した初々しいカタクリたち
純白のカタクリ
コシノコバイモ
カタクリはまだ咲きはじめたばかり、この日一番目立っていたのは色とりどりのユキワリソウ(ミスミソウ)でした。
ユキワリソウ(ミスミソウ)
ユキワリソウ(ミスミソウ)
同じ色は二つとないほど色とりどり、こちらは植栽ですが佐渡を思わせる見事な咲きっぷりでした。
園内に居たのは1時間余り、わずかの時間ですが暖かい日差しに誘われてカタクリたちは次々に目覚めているようでした。
さて、場所を変えて南高尾を歩いてみました。
陽だまりでは、オカスミレやアカネスミレが斜面を紫色に染め上げていました。
オカスミレ
オカスミレ
アカネスミレ
ヒナスミレは花盛りで、白からピンクまで大きな株が目をひきました。
白いヒナスミレ
ピンクのヒナスミレ
桜の花びらみたいなヒナスミレ
シロバナエゾスミレ
エザンスミレ
ニオイタチツボスミレ
シュンラン
ヒメウズ
そしてそして、驚いたのがこのスミレちゃんです。 ↓
葉の状態からシハイスミレではないかと考えています。
花がまだ完全に開ききっていないのが残念なのですが、シハイスミレかマキノスミレに間違いないようです。
どちらにしろ、この界隈で見られるとは考えていなかったので嬉しい出会いでした。
周辺を入念に探してみたのですが、この日はこの一株だけ…
数日後、はなねこさんが訪ねた時は株が増えており、
葉の状態もどちらかといえばマキノスミレのようにツンと細身の葉が多かったようです。
葉を拡大してみました。
以前、鳥取県と大分県で出会ったシハイスミレの葉に似ていると感じました。
この他にも、ナガバノスミレサイシン、タチツボスミレ、アオイスミレ、、ニリンソウ、アブラチャンなどの花が見られました。
ハナネコノメ、スミレと何時もながら奇麗に撮られておりますね。
こちらもようやく花が咲きだしましたが、こののところお天気が悪く、焦っています。
僕もマキノスミレと断定したのですが、どうも葉が丸い個体が多くちょっと疑問でしたが、高尾のスミレに詳しいA氏の見解ではシハイとマキノの中間形態だそうです。ただ、どちらに断定しても間違いはないとのことです。
高尾から始まるスミレの季節はやはり気持ちが華やぎまね!
やまそだちさんも忙しくなりますね~
私が出会った一株は葉がハート型に近く、シハイかな?と思ったのですが、その後、はなねこさんが訪れた時は葉の形も尖っていたので、ますます悩みが深まっていました。
それにしても、ここで出会えると考えてなかったので本当に驚きでした。
そんな所にシハイ、マキノが咲いてたんですね。来年以降にまた行ってみようかな?
この株に限って言えば、葉っぱの形からはシハイと判断したくなりますが、葉っぱがけっこう垂直気味にたってますね。僕の持論(今までの観察・経験に基づく推論のみ)は、シハイとマキノは遺伝子は同じで環境によるエピジェネティックな遺伝子修飾による表現型の違いのみというものです。簡単に言えば、どちらも同じということです。
そういえば、昨年出会った奥武蔵のマキノさんも奥多摩のマキノさんも典型からかなり外れていました。
私なんか、その時の気分次第で名前付けちゃってます。^^;