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昨年は断念した北岳、今年は何としてもキタダケソウに会いたくて早くから計画していました。
ところが、事前の情報によると、今年の北岳は雪解けが一カ月も遅れているとのこと。
肝心のキタダケソウはいつ咲くのか…
あれこれ検討を重ね、7月の4~5日で登ることに決めました。
曜日に関係なく動くことができる自由の身、こんな時は有難いです^^
芦安発07:40のバスに乗るため自宅を5時過ぎに出発、07:00には駐車場に到着、芦安って意外に近いです。
到着するなり、乗合タクシーが待っていて、予定より30分も早く広河原に到着できました。
乗合タクシーは乗客が5人に達すると、時刻に関係なく出発してくれます。
ひとり1200円、バスより融通がきくので便利ですね!
【山行日】
2010年7月4日(のち
)~5日(
のち
)
【コース】
<7/4>芦安第2駐車場07:00/05→(乗合タクシー)→ 広河原07:50/08:10→ 大樺沢分岐08:35 → 白根御池小屋10:10/40 → 右俣、草滑り合流12:25/30 → 肩の小屋13:50
<7/5>肩の小屋05:15 → 北岳山頂05:50/06:0 → 吊尾根分岐06:10 ~ トラバース道分岐 ~ 吊尾根分岐07:40 → 北岳山頂07:55→ 肩の小屋08:20/40 → 右俣、草滑り分岐09:15/20→ 大樺沢二俣10:20/40→ 御池小屋、大樺沢分岐11:55 → 広河原12:15/13:00 → (乗合タクシー) → 芦安第二駐車場13:40
広河原インフォメーションセンター
オープンしたての広河原インフォメーションセンターで情報収集、すると、4日現在、大樺沢ルートは橋が流されルートも不明瞭なので通行禁止、
白根御池小屋経由で草すべりルートを強く勧められました。
八本歯の雪渓歩きは8本爪以上とピッケル必携、6本爪しか持ってこなかった私たちはこの時点で諦めるしかありませんでした。
歩き始めてすぐにクリンソウを発見!!でも見つけたのは数株だけ…
10年前はこの一帯がクリンソウで覆われていたように思っていたのですが。
大樺沢、白根御池分岐
左は大樺沢ルート、私たちは樹林帯の白根御池コースを登ります。
5年前の8月初旬に白根三山を縦走した際、この道を上がったのですが、急登に次ぐ急登、
展望もなく蒸し暑い印象が残っていたのであまり使いたくなかったのですが、
大樺沢が通行止めなら仕方ありません。
昨日登った方々がどんどん下ってきます。
一体、何人の人とすれ違ったことでしょう?
広河原からちょうど二時間で白根御池小屋に着きました。
このころになると、眩しいほどに日差しが降り注ぎ梅雨とは思えないお天気に大喜びでした。
<10:10/40> 白根御池小屋
<??蝶>
汗のニオイがお気に入りなのか夫の腕から離れません。
以前はここから二俣に抜けたので、初めての草すべりです。
登り始めると登山道の両脇にサンリンソウがびっしりと群生し、ミヤマハナシノブが次の出番を待って準備中です。
この草すべり、あと2週間もすればものすごいお花畑に変身するのだろうな…と想像しながらきつい登りをこらえます。
ミヤマキンポウゲ / ミヤマハナシノブ
今年は、やはり開花が遅れていると見えて楽しみにしていたミヤマハナシノブはまだこんな状態でした。
イワハタザオ? / コイワカガミ
ミヤマクロユリ
サンカヨウ / ショウジョウバカマ
<12:25> 右俣合流
右俣に合流する頃には、あれほど晴れていた空が急に怪しくなり小雨がぱらつき始めたので、カッパを着ます。
前の記憶では、ここから先は比較的平坦だったように勘違い…実際は小太郎山分岐まできつい登りで、もうかなりバテバテ状態でした。
クモイザクラ
ミネザクラの変種で、南アルプスに分布する高山型をクモイザクラというそうです。
初めて見ましたが、マメザクラのような小型で可愛い桜でした。
咲き始めのシナノキンバイ
この一帯はシナノキンバイの蕾がいっぱいでした。
小太郎山分岐を過ぎると道はなだらかになり、高山植物もグンと増えるのでテンションも上がりっぱなし、でも、ここは3000mの高山です。
息を殺してファインダーを覗いていると、たちまち酸欠状態で、はぁ~~はぁ~~はぁ~~
イワウメ
チシマアマナ
クモマナズナ
キバナシャクナゲ
オヤマノエンドウ、ミヤマキンバイ、ハクサンイチゲ、
オヤマノエンドウ
ミヤマキンバイ、オヤマノエンドウ、ハクサンイチゲ、チシマアマナ
レンゲイワヤナギ / イワベンケイの芽出し
コースタイムでは、小太郎尾根から肩の小屋までは50分と書かれていたのに、なんと80分もかかってしまいました。
写真撮影に時間を取られたこともありますが、高山に体がついて行かなかったのです。
ガスの向こうに「北岳ノ肩」の標識を見つけた時は、かなり参っていました。
時刻は13:50 頑張って北岳山荘まで行けなくもない時刻なので小屋の外で暫く考えていました。
すると、小屋番さんが「雨だから小屋の中で休んでいいよ!」と、優しく声をかけてくれました。
食糧はたくさん持っていたのですが、ストーブが焚かれた暖かい小屋でラーメンを注文。
その後、雨は強くなるばかりなので、肩の小屋に宿泊することにしました。
この日の宿泊者は15~6人ぐらいで、ゆったりとストーブを囲みながらおしゃべりに花が咲きます。
午後5時ごろになると、早い雲の流れをついて、一瞬ですが北岳が姿を現しました。
事件は、この↑写真を撮って小屋に戻ろうとした時に起きました。
なんと、カメラのストラップがスルリと外れ、ガシャっと鈍い音とともにカメラが地面に落ちてしまったのです。
もう頭の中は真っ白…
キタダケソウとの対面が間近に迫っているというのに、カ、カメラが昇天~~~~??
ここまで来て…キタダケソウを目前にして…写真が撮れなかったら…考えるだけで泣きたくなります。
恐る恐る拾い上げてみると、レンズフードが割れているものの、本体もレンズも無事のようです。
ドキドキしながら試し撮りをしてみると、とりあえずのところは問題なさそうでした。
ラッキー!!
カメラが無事だったことはこの上なく嬉しいことなのですが、この少し前から、頭痛と吐き気を感じていました。
高山病に近い症状…
横になると症状が悪化すると聞いていたので、頑張って起きていたのですが、限界のようです。
夕食時ついにダウン。
せっかくの夕ご飯を一口も食べることができなかったのです。
ま、これも毎度のことだから想定内のこと、高山ではいつもこのような症状に襲われます。
夕食は食べられなかったけど、お薬を飲んだら気分は少し回復してきました。
ゆっくり休んで明日への鋭気を養いましょう!!
その2に続きます。翌日のキタダケソウはこちらにまとめました。
fu-coさんの願いが通じたような青空
お天気に恵まれてよかったこと (^-^)
キタダケソウも鹿くんたちの被害にあっているのですか。
それもまた自然なのでしょうが、キタダケソウがなくなってしまうのはいやですね。
ハラハラしましたが、カメラが無事でよかった。
おかげで、美しいお花を堪能できました♪
そうそう、私も2600mくらいで高山病の症状がでます。
何とかならないものでしょうか。
お花も清楚で綺麗ですが、fu-coさんの撮影の腕もさすがです。
先月末、北岳に連れて行って頂ける予定だったのですが、
天気が悪く、天気のもちそうな新潟方面のお山に変更したのです。
雪解けも遅い上に、大樺沢は通行禁止なのですか(@_@;)
ミヤマハナシノブの開花はもう少し時間がかかるようですね。
写真で一目惚れし、昨年北岳で初めてお会いして感激したお花!
今でも携帯の待ち受けになっているのですよ(^_^)
どれもキレイです。
北岳は本当にオイラ縁が薄く、もう数年来の懸案の山。
なんとも羨ましいです。
カメラは無事で良かった~、おかげで素敵な写真が見れました。
そそ、高山病は無理は禁物です、ご存知だと思いますが、症状が出たら待機と対応を!(オイラもその気があるので)
わぁ、また綺麗なお花をいっぱい見せていただきました!
4日に我が家はニュウに登ったのですが、
八つは雨でした。
でも、私達が下山して須玉あたりから見た南アはなんと日が指していて・・・
どんなに羨ましく思ったことか!
その日に北岳に登られてたとは、また近くにいたんですね。
まあ、家も近いみたいだからそんなものですかね(笑)
それにしても、素敵なお花が❤
キタダケソウも見てみたいなぁ。
今年は北岳に登りたいと考えてるのですが、
もうお花に季節は無理そうだからなぁ。
fu-coさんのところで楽しませてもらいますね。
続きも楽しみにしていますね。
フットワークの軽さ、そして高山への登山は健康なればこそですね。
うらやましくも思いながら、行った気になり見た気になりの得な性格でして(爆笑)
それにしても次々に素晴らしい花たちですね。
当然ながら見たことのないものばかりで、楽しく拝見しましたよ。
指をくわえ、よだれをたらして見ています。
あこがれの花で行きたいのに、まだ実現していません。
軟弱者ですので、一人では自信がありませんし、人の倍の時間かかりますので・・・(小屋2泊ならいいかな~)
でも行きたい!
カメラ、無事で良かったですね。レンズ保護フィルターを付けていると助かる確率が高いのでおすすめです。(もうつけているかな)
念願叶って間ノ岳を背景に撮ることができて嬉しかったです。
こんな場所に防護柵やネットが張られるのは悲しいですよね!!
>キタダケソウも鹿くんたちの被害にあっているのですか
いいえ、聞くところによると、鹿の目撃情報はあるものの今のところキタダケソウの被害はないそうです。
被害が出る前の予防策として考えられているらしいのです。
>そうそう、私も2600mくらいで高山病の症状がでます。
はなねこさんもですか~?
昔より少しは良くなったようですが、お薬のお世話にならないと
今年の北岳は残雪が多かったようですが、急速に解けているようです。
大樺沢は、翌日には橋が架けられていたので下山時は右俣から二俣に出て大樺沢をくだりました。
今では通行禁止は解除されていることと思います。
でも、確かに道は不明瞭でけっこう大変でした。
ミヤマハナシノブは名前もいいだけどお花も素敵ですよね~
私も大好きです。
新潟のお山でもたくさんのお花に会えたことでしょうね^^
北岳はまだでしたかぁ~~
縁が薄いお山ってりますよね!
北岳のお花シーズンはこれからが本番ですから今年是非挑戦してみてね(^^)/
>高山病は無理は禁物です
ですよね~
でも、私の症状は高山病とは少し違っているかも…
高山病って、下山しなきゃ治らないっていうけど、私の場合は同じ場所に留まっていても翌日にはケロッと治るのです。
頭痛と吐き気、これからも仲良く付き合っていきます。ハイ(泣)
この日はニュウでしたか?
またまた近かったですね^^
10年前に初めてキタダケソウに会ったのは6月24日でした。
今年はそれより10日も遅かったので少し心配でした。
でも、思った以上に綺麗なキタダケソウに会えて大満足でした。
矢車草さんも可憐なキタダケソウに会いに登ってみてくださいね!
>今年は北岳に登りたいと考えてるのですが、
もうお花に季節は無理そうだからなぁ。
肩の小屋では、開花時期を調整したキタダケソウを見ることができるようですよ!
先日は、まだ深い雪の下に埋まっていました。
タカネマンテマが咲く8月初旬ごろに登れば両方見ることができるかも…^^