第4回中国雑技芸術祭の一環で昨日開催され,生配信もされた《杂技欢乐秀》をご覧になられましたか?
実は期待値がそんなに高くなくてこちらでもそんなに触れてなかったんですが,いや,なんの.意外といい演目がありました.
いろんな演目があったんですが代表的なのはこういった演目
上海雑技団による《四人爬杆》
大連雑技団による《蹬伞》
阜宁雑技団による《叠叠乐》
そして私が一番,おぉぉってなり,最初に言った意外といい演目があったというのがこちら
南通雑技団による《耍花坛》
この一枚の公式写真だけでは分からないと思うので,私がPCの画面をスマホで撮ったもので紹介します.
演目名どおり,一見普通の団体での《耍花坛》.壺を投げて頭や足などでキャッチして回転させたりする伝統的な演技です.
ただ普通の《耍花坛》ですが,この団体での《耍花坛》というのはなかなか他の国では見られないんですけどね.
団体じゃなくても中国で一番見る演目で西洋ではあまり見ない,ある意味中国らしいジャグリングだと思っていて,ボールなどを用いたどこにでもある
ジャグリングをするぐらいなら,雑技はこういった演目を大切にさらに磨きをかけて欲しいって思ってたりします.
ちなみに日本人がジャグリングで似たようなもんしか使わないのもしょうもないと思うポイントだったりする。。。
なんだろう,実際にそうなんだろうけど“競技”なんですよね.まあそれはともかくとして.
この《耍花坛》を磨くっていうのはいろんな方法がありますが,一つの雑技らしいやり方が
他の演目の技術との融合です.雑技団に入れば一つの演目に特化するなんていうのは非常にまれで,いろんな演目をできるようになります.
おそらくこれは海外のサーカスファミリーでもそうなんじゃないかと思います.
そしてこの《耍花坛》に《地圈》的な動きを融合したのがこの南通雑技団の《耍花坛》です.
分かりますか?
そう,この場合“フープ”にあたる部分は投げた壺と演員の間に瞬間的に生まれる空間です.
このような見せ方は団体のディアボロでも見られたりしますが,この演目の途中からのこの《耍花坛》でありながらフープダイビングのような
ワクワクする動きの連続は私を当初の期待を大きく上回るぐらい楽しませてくれました.
南通市自体は上海の近くにあるある程度大きな都市なんですが,とはいえ日本人がぱっと聞いてあ~ってならないぐらいのレベルの都市の
雑技団でもこうした演目をしっかりともっているのはさすが中国だなって思いました.
なんというか“空間”をうまく使ってると思うんです.
ジャグリングで何かを投げると,それをキャッチするまでのその間の空間には通常なにもありませんが
そこをフープダイビングのように人を通し,またステージをフルに利用し走ってうわけだから無駄がありません.
見に行くのは難しいと思うけど,どこかが招聘してくれたらな~なんて思います.
そんな昨日でしたが,今日は今日で大物の生配信があります!
雑技のアイスショー《冰秀・寻梦》です.ついにシルクドゥソレイユもついに氷上サーカス界に入ってきましたが
そんな今,ある意味熱い氷の上のショーです.
こちらのサイトで今夜8時半ごろスタートです.
昨日もでしたが,配信開始時はなかなか繋がらなかったりしますが,あきらめずに更新を繰り返してくださいね.
さあ今夜も楽しみだ!