多聞月記

シルクドゥソレイユのドラリオンをきっかけに中国雑技、サーカス好きになったおっちゃんの月記

100年前の日本の軽業師の演技

2019-06-24 20:11:48 | サーカスニュース
サーカス学会を立ち上げられるデラシネ通信さんのTwitterのシェアで出会えた驚きの動画です!
なんと100年前の日本の軽業師の演技の様子です.
動画としてはAIでカラーになったことがメインのようですが,もともとこの動画の存在を知らなかったので
もうとにかく見た瞬間に大興奮でした.
演技は以前から日本のかつてのお家芸と言われていたと紹介していた足芸,中国で蹬技と呼ばれる演目でその中でも《蹬人》,
カタカナだとイカリアンゲームと呼ばれてるもの.
今年,見事にスペインのサーカスフェスティバルで金賞を受賞した日本人サーカス芸人の嵐の技でもあります.
こうやって100年前に海外で既に活躍していた日本の足芸.
嵐を中心に日本人の手でこの技が世界に再アピールされた年に,こうやってカラーになって100年前の和製演技が映像で復活.
偶然の一致ですが,こういう演技が日本人の手でももっと広がっていって欲しいな~って願います.

【AIカラー化】1904年の軽業師
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サーカス学会の入会方法がアップされました!

2019-06-17 20:56:08 | サーカスニュース
サーカス学会発起人さんのHP中の日記でサーカス学会に関する案内が公式にアナウンスされました.
詳しくはこちらのサイトをご覧ください.
学会といっても
『サーカスを愛し、サーカスに関心がある者は、誰でも会員になることができます。』
ということで年会費も4000円とかなり抑えられたものになっています.
年齢によれば1000円で入れるみたいなので,老若男女幅広い人が参加できますね.
活動内容は
・機関誌『サーカス学』の発行(年一回)
・公開講演会の開催
 市民が自由に参加できるサーカスをテーマにした講演会の実施
・サーカス学ゼミ
 会員同士の交流の場となり、サーカスをさまざまな視点から独自に考察する発表会
サーカス情報の発信と収集
Facebookを通じて、国内だけでなく、海外のサーカスや関連するパフォーマンス、イベントなどの情報を集約、配信。
世界のサーカス団体との交流
となっており,太字にした部分だけでも4000円を超える価値があるんじゃないかと思います.
個人的に一番期待したいのはやはり,北朝鮮のサーカスとの交流!!これにつきます.
欧米や南米,そして中国やベトナム,カンボジア,モンゴルなどなどいろんな国と地域にサーカスがありますが
では個人で交流が一番難しそうなところはどこ?って聞かれると私は北朝鮮じゃないかと思うんです.
日本では一部問題に拘る人々も数多くいるので,まず来日公演とかも何年後ならあるんかな。。。といった感じ.
交流って一言で言ってももちろん幅は広いと思うんですが,ただ客として見るだけでもハードルがきつく感じます.
そしてもう一つの太字,公演情報の集約と配信.
これは中国雑技を追いかけていて一番苦労するところなんですよね~
《いつどこでどの雑技団がどんなショーをするのか》
これが本当になかなか手に入らない.シルクドゥソレイユファンなんて楽なもんですよ.公演情報がめっちゃ先までアップされてるんですから~
そしてそうやって遠くばかりを見ていると,足元の情報を見落とすもんで
それが6/12でした.
なんと!
大阪で「中日友好交流故事会」というイベントが開催されたのですが
なんとそこに中国側からのゲストパフォーマーとして昨日ブログの最後の方で私が一人で大興奮していたこの二人!

肩上芭蕾の生みの親である吴正丹 魏葆华夫婦が出演してたんです.
ぶっちゃけ参加してるのは各界のお偉いさんたちなので知っててもどうしようもなかった可能性も高いんですが
知ってるとなんとかできないかと考えられたわけで.
本当に《公演情報》ってお金を払ってでも手に入れたいものなんですよね.
なので私は早速入会届をゲットして,明日にでも申し込む予定です.
今日じゃないのかって?いや,送って頂いたのをプリントアウトして書き込んでPDFで取り込まんと
私のパソコンじゃ無理だってさっき気が付いたんでした.

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6月29日 サーカス学会が立ち上がる!

2019-06-14 19:49:16 | サーカスニュース
先日お話を聞かせていただいた西元さんからのコメントで初めて知り,検索してみたところ
6月29日午後3時早稲田大学戸山キャンパス36号館681教室でサーカス学会の設立総会が行われるみたいです!
ソースはこちらのサイト
正確にはこちらのサイトにリンクされてるツイッターなんですけど
まあ細かいことは気にしな~い.
発起人は大島幹雄さんという方で,この方もまたサーカスファンなら誰もが本を一冊は読んだことがあるんじゃないかっていう方ですよね.
特に私が好きなのは「明治のサーカス芸人はなぜロシアに消えたのか」という本で,普段本をほとんど読まない私でも
まるでドキュメンタリー番組でも見ているような感覚で読み進んで,最後のまとめのあたりで感動してました.
そんな大島さんの記事もこちらの河北新聞のサイトに載っています.
記事によると活動内容は
(1)機関誌の発行
(2)公開講演会
(3)サーカス学ゼミ
(4)サーカス情報の発信と収集
(5)世界のサーカス団体との交流
などを考えられているみたいで,機関紙はなんとしても定期購読したいところです.
参加方法とかは見つけられてませんが,一番最初に貼ったリンク先,デラシネ通信日誌.
ここって実はまさに発起人の大島さんのHPなので,問い合わせたりすればなんとかなるかもしれません.
念のためにHPのトップページを貼っておきますね.

さて,せっかくなのでもう1ネタ書きたいと思います.
サーカス学会というのは日本ではこれが初めてだと思います.
が,日本サーカス研究会というのをご存知でしょうか?
しかも海外でその足跡をきっちりと残した日本サーカス研究会です.
それがこちら!

分かりますか?
頂技(中国呉橋)日本雑技研究会賞杯 日本雑技研究会設立
という文字が!
これ,実は前回の中国旅行の時にお邪魔させてもらった,中国で唯一の公式の雑技専門の専門誌《杂技与魔术》という雑誌の編集部で
バックナンバーを約3時間見せてもらってた時に見つけた記事なんです!
そしてこれを見た瞬間に,「こ,これは~~~」ってなったんです.
私には確かにこれに関する記憶があったんです.そして帰国後真っ先に部屋の中の本から見つけ出しました.
それがこちら

そうなんです.以前このブログにもコメント頂いた国際サーカス村協会やサーカス学校を設立された西田さんの本に書かれてたことなんです!
残念ながら私が見つけたのは第二回なので,西田さんが本に書かれた第1回のものではないんですが
(編集部で無制限に時間があればもっと見つけたんですが・・・),ただ日本のサーカス研究家の方の足跡がこうやって
しっかりと中国に残っていることや,本で読んでたことが別の角度の情報とつながってめっちゃ興奮してました.
※一応,本を写真に撮ってあげるのは,よろしくないんで,万一クレーム来たら消します.
中国の本はね~(笑)

ちなみに編集部では2冊以上在庫があるバックナンバーは売って頂くことができて,スーツケースの重量の許す限り買いまくったので
ざっとこれだけが私の家にはあります.まだほとんど中身を紐解けてないので,おもしろいものがあったら紹介します.
あともしも読んでみたい!って興味がある方いれば連絡していただければ,お貸ししたりすることも可能です.

















なんか表紙見てるだけでもワクワクしてきませんか?
ワクワクしてきた人は
もう立派なサーカスファンです.
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X The Land of Fantacy チケット手配無事完了!!

2019-06-11 21:04:44 | サーカスニュース


5/30の正式発表以来,どうやってチケットを手配するかでドタバタしてましたが
この前,スタッフと連絡が取れて,チケットが買える!となったあたりでしたが,
正式に「チケットを取り置きしているので,チケットオフィスでパスポートを見せて引き取ってください」
という案内が来ました~\(^o^)/
てなわけで杭州旅行でのシルクドゥソレイユの新しい常設ショー「X The Land of Fantacy」じゃまくさいのでX showのチケット手配が完了です.
よかった~
11月に8月10日に開演!なんていう,今から思うといったいなんやってんっていう発表から
とりあえず飛行機だけ手配だ~となって(4月からサーチャージ下がるの分かってたのに,その前に買うという暴走)
で,そこから続報なしの,ホンマに始まるん?からのどうやってチケット買うのだ~からのゴールでした.
雑技好き共通の悩みは中国のショーのチケットをいかに手配するかなんですが
シルクドゥソレイユが絡んでいるだけあって,比較的終わってみると楽やったかな.
なので見に来たい!って方は是非問い合わせてみてください.なんとかなります.


なお私は
8月11日,14日,15日の公演を観賞します.
どれも1日1公演の夜7:30開演です.
チケットボックスでは
マスターカードも使えるそうなので、外国人にはありがたいですね!
それを聞いても人民元を用意していきますけどね(笑)

現状,アジアで唯一のシルクドゥソレイユ常設ショーとなるX show開幕が待ちきれないです.

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おおさかアートコモンズ ギャザリング vol.2 「アジアの現代サーカスの今」

2019-06-09 16:07:03 | サーカスニュース
6月8日に大阪の江之子島芸術創造センターで開催された“おおさかアートコモンズ ギャザリングvol.2 「アジアの現代サーカスの今」”に参加してきました.
スピーカーとして 
甲賀雅章さん 
西元まりさん
そしてモデレーターとして
中西美穂さん

写真で左から甲賀さん西元さんそして中西さんです.

甲賀さんは静岡の大道芸などイベントで名前を見かける方ですね.
西元さんはシルクドゥソレイユファンなら誰もが本を読んでいると思います.
中西さんは大阪アーツカウンシル総括責任者という立場の方のようです.

会はそれぞれが順番にサーカスについて語ったあとに3人でサーカストーク.
最後に質疑応答の流れでした.

当日でたお話の中で興味深かった内容をまとまるとこんな感じです.
(★の後ろが私個人の感想です)

・ベトナムのサーカスについて
⇒AOショーについて紹介.
ベトナムで行われているヌーヴォーシルクで常設劇場でされている.
内部の管理もしっかりしており,ショーは海外からの観光客,地元ではそれなりに収入がある人をターゲットにしている,
なのでチケットも高い.
★ショーでやっている内容そのものは動画で見る限りものすごいことをやっているという感じはしない.
ヌーヴォーシルクと呼ばれる分野に私が違和感というよりもサーカスへの危機感を感じる一因.
ショーで使う道具が地元で使う農具であったり地域性を出しているというが
正直,それは本来のまさに伝統サーカスの部類の話.雑技の由来には労働起源説と宗教行事起源説があるんですが
どっちにせよ,農作業をしてた人が農作業がない時期に芸を見せに出稼ぎをした歴史があるように
サーカス芸と日常生活の道具にはもともと繋がりがあるものだと私は思ってます.そういう意味では新しい形というよりは
原点回帰に近いものだと私は思います.
ただし,質疑応答時には西元さんは伝統との融合というお話もされていました.
⇒国立サーカス学校
ホーチミンとハノイに国立サーカス学校がある
★ここからの人の流れを知りたいところ.サーカス学校には劇場があって,そこでショーをやっているけどそれだけではきっと成立しないじゃないかと思います.

・カンボジアのサーカスについて
⇒フランス領だった歴史もあり,フランスが長年の内戦などで生まれた難民に対してサーカス学校で演技を教えたところから
カンボジアでの現代サーカスの歴史が始まる.単純なヨーロッパサーカスではなくカンボジアの歴史を引き継いだ芸になっている.
常設劇場もあり,小さな小屋であるがゆえの良さがある.
難民が生活の手段として芸を覚えてサーカスで生きていく.そういうネットワークも広がっている.
★カンボジアにおけるフランスによる難民支援という観点でのサーカスというのは非常に興味深い話でした.
難民が生きるため,そして世界で活躍するきっかけをつかむことを目指せるという意味でも非常に大きいと思うのは
中国の雑技もそういった面があったからだと思います.
雑技団に入る子供の数は中国の経済成長とともに明らかに減っています.またかつては雑技団に入って活躍すれば下手な公務員より
よっぽど稼げたものが今は逆転されていて,危険を冒すだけの見返りは少ないと言われてます.
実際に,今50代ぐらいの元雑技団員の方に話を聞くと,かつては雑技学校に入ったところでそこから雑技のステージまで進めるのは
ほんの一握り.つまり中での激しい競争があった.では今はどうかというと,一部の超大手雑技団の学校は別として
一般的には雑技学校に入る=将来は雑技のステージに立てる といった状態です,そう育てないと芸人が足りなくなります.
サーカスは確かに貧しい国の難民が世界に羽ばたくうえで大きな選択肢になる一方で
その状態こそが選りすぐりの芸人が生まれる土壌にもなる.そんなどこか何を願えばいいのか悩むような状況を感じます.
そういう意味では南米などに多いファミリーサーカスだと子供に選択肢をなかば与えずに当然のように芸を仕込めるので持続力はあるかなって思います.

・日本のクラウン(道化)事情
⇒クラウン学校が日本に進出するも3年で撤退.
日本ではクラウンというよりは一種のミッキーのようなキャラクターとしてのクラウンが多くて本来の道化とは違うものになっている.
イタリヤやフランスではクラウン学校があり,その中のコースやクラスは細かく分かれている,
★私は日本にはクラウン像に引っ張られないショーの進行役が

・コンテンポラリーサーカスについて
⇒サーカススキルを,より芸術性を追求した別ジャンルに応用するもの.
例えばダンス作品や演劇など.
★むしろ私の中でのヌーヴォーシルクのイメージはこれに近いかな.
そして同時に心のどこかで危険からの逃げ道として芸術という言葉がきれいに使われていると感じる部分があります.
もちろん危険がないというわけではなく,本来はもっと大きな危険に挑んでたやんという意味です.
死神さえ寄せ付けないような,そんな非現実が現実になる.そんな奇跡の時間が美しい。。。

・Hisashi Watanabeさんの紹介
⇒フロアジャグリング.通常のボールジャグリングにも長けた人だけれども,あえて投げないジャグリングという表現方法で世界を作る人.
★今回紹介されて初めて知った方です.
こういう方が活躍してお金を稼げる場が日本にないことを問題にされてましたが
それに関しては私もそう思います.
どこか日本では画一化された方向のもののみがお金になっているイメージがあります.

・北朝鮮について
⇒サーカスを語るうえで非常に強い国.
★アジアのサーカスを語る上で外せない国が北朝鮮だと私は思ってて,最初に配布された今回の内容に北朝鮮がなかったので
少しがっかりしてました.これは絶対に質疑応答で北朝鮮について語る時間を作らさねば!そんな変な使命感を感じるぐらいに.
なんだろう,諸問題にこだわるあまり,北朝鮮を肯定的に話すこと自体がタブーのような雰囲気が日本にはありますが
サーカスファンがそれに縛られたらあかんって思うんです.
なので今回,途中で甲賀さんの口から北朝鮮のサーカスの熱さが語られた瞬間は私の中ではクライマックスにも近い盛り上がりがありました.

・韓国のストリートショーイベント Seoul Street Art Festival 紹介
⇒税金で実施されるビックイベントで投げ銭がなく,出演料がでている.
毎年テーマがあって,それに合わせた作品が作られる.
バスの中も含めてありとあらゆる場所で行われる.街の背景を活かしたパフォーマンスが行われる.
最終日には13車線道路が閉鎖されてのビックショーに鳴る。
★今回のイベントでの一番の収穫がこのフェスティバルを知ったことでした.
私は中国や雑技の技,その歴史やルーツが分かるものなどそういったことにはアンテナをはってますが
こういうイベントはノーマーク.サーカスフェスティバルではないけれども,街全体をステージにして行われるイベントは本当にすごい.
いろんな動画が紹介されたんですが,はっきり言います.静岡より行くなら絶対ソウルやね(笑)
そしてもう一つ重要なのはこういうイベントは中国にはできません.なぜかは言うまでもないですよね.

・日本でフェスを増やしたい
⇒フェスティバルが当たり前のように根付かないとアーティストは育たない.
なぜ大阪でちゃんとしたアートフェスが開かれないのか.
大阪では独自のそして世界中がそこを目指すようなフェスを生む可能性を秘めている
上方文化の歴史を紐解いて,エッジのきいたフェスを生みだしてほしい.
フェスをやり続けると人は変わる.
(韓国のSeoul Street Art Festivalも振り返りながら)
あれだけのことを日本でやるのは危険性など規制も含めて難しい.
中西さんより《祭》なら危険でもOKなのにというツッコミ.
★全くその通り.最後の中西さんのツッコミもまさにその通り.
街中で裸になる!っていうとたたかれても裸祭りはあるように,伝統の祭りっていうのはどこか免罪符を持っている気がします.
そこにうまく付け込めればと思うんですけどね.
例えば木下大サーカスが坂綱をするときに「奈良の東大寺~」(ちょい違うかも)みたいな紹介がありますが
あんな感じに神社仏閣での伝統的イベントの復活のようにするとか。。。

★中国の現状について
途中,中国が今は芸術分野に思いっきりお金を使っていという話がありました.
ある意味正しい一方で,ことサーカスという意味では疑問な部分も多いので私の実感を書きます.
日本に比べると圧倒的にショーに対して支援してると思います.
ただし,ではそれが雑技という文化を必ずしも支える動きになっているかというと
雑技団は雑技団で稼いでねっていう形にむしろ移行しています.
その象徴が人民解放軍所属だった3つの文工団雑技団の解散だったと思います.
なので雑技やサーカスという分野での支援が大きくなっているということは感じません.
ただ。。。
私は雑技は時には王朝文化に迎え入れられ,時には王朝の道具のように売買の対象になり
時には虐殺の対象にもなり,時には芸を街頭で売るだけの存在になりと
まさに時代後ことに様々な状況に置かれながらも残ってきた,まさに《文化》だと思っています.
なのでその生命力もまた雑技が隠し持つ魅力だと思うので,どういう状況に置かれても
だからどうっていうよりは,ただそしてどうする?というワクワクがあったりします.


・シルクドゥソレイユの罪
⇒シルクドゥソレイユが成功したことでシルクドゥソレイユ=ヌーヴォーシルクというような流れが出来てしまった.
ショーの中で役割を果たすシルク型芸人を多く生み出してしまっている.
西元さん曰く「芸人はシルクドゥソレイユを利用する」と一応言っているらしい.
★質疑応答から派生した話。。。というか私がした質疑なんですけどね(笑)
こういう時って聞きたいことが山のように出てきてどうまとめて伝えるのかなかなか整理できないですよね.
私が常々感じているのは
シルクドゥソレイユの中でやられる演技は必ずしも最大限の演技じゃないということ.
甲賀さんが分かりやすく例えてくれましたが,5メートル飛べます!という人でもショーで必要なのが3メートルなら飛ぶのは3メートル.
私はシルクドゥソレイユの裏側を知りませんし,ほかのドラグーヌの手掛けたショーの裏側も知りませんが
ただ一つ言えるのはある芸人に注目した時,あなたはもっとできるやん!という箇所が非常に多い.
実際問題,サーカスの中でも昔の白黒で見るような写真の方がものすごい技だったりするし
中国雑技でも同じことが言えます.
今,ヌーヴォーシルクやコンテンポラリーサーカスと言われるフィールドで活躍されている方は
おそらくこういった高難度の芸もされた方が多いかもしれません.その下地の上でいうなれば100の能力で70の力を発揮して
芸術的な魅力が大きい演技を生み出している.
ではもしそれを生み出すのに70で十分だとすると,その次その次の次の世代ってなった時に100の芸はどうなっているんだろうか.
なので私は純粋に危険性に挑む,そういう部分もなくさずに
ヌーヴォーシルクやコンテンポラリーサーカスが,何かが集約される存在ではなく,広がり共存するものであってほしいと思います.
可能な限り,白黒写真で見るような演技を,これやってって言われたら応えられる状態であってほしい.
そうなると上の話にもどりますが,そういうことを重視したフェスがあればいいだよな~って思ったりします.

雑技にせよサーカスにせよ
人間が身体を使って働き,生きていく中で鍛えられた身体能力の結晶だと思っています.
時代の進化とともに身体能力がなくても生きていける時代になり,それは私を含めた多くの人に恩恵を与えていますが
それによって培われてきたものがなくならないことを願っています.


(おまけ)
イベントの最後に「打ち上げがあるので,参加できる方がいましたら,よかったら参加してください」って案内があったんです.
今回のイベント,何が魅力的かっていうと
“サーカス”というものの魅力に対して3者3様必ずしも一致した意見を持っているわけじゃないんです.
気づいている人もいるかもしれませんが,私はここ数年はシルクドゥソレイユ関連で新しい友人を増やそうとしてません.
どうもシルクファンの中に入ると《シルクドゥソレイユのショー至上主義》的な雰囲気,魂売りました~感があって
話をしても角度的な魅力がないんですよね.
今回のイベントではサーカスという分野で違う角度にいる方々が話す形だったので,ある意味サーカスのいろんな魅力が語られたんじゃないかと思います.
なので行こうかな。。。って思わなくもなかったんですが。。。
なんせ私,重度のコミュ障なもんで( ´艸`)
帰っちゃいました~

ただ
非常に有意義で楽しい時間でした.
イベントの主産者様とお話しして下さって甲賀さん,西元さん,中西さんに感謝したいと思います.
ありがとうございました.
コメント (2)
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シルクドゥソレイユ 杭州新レジデントショー 《X the Land of Fantasy》のチケット購入について!

2019-06-06 20:21:21 | サーカスニュース
杭州までの飛行機を手配している私としては6月に入ってからはほぼ,どうやってチケットを買えばいいかって格闘でした.
ないならないで計画を立てるんですけど,あるんだったら見たいですからね!
WeiboやWeChat,や運営サイドへの問い合わせなどなど.
たぶんシルクドゥソレイユ自体にメールをするのも一つの手やとは思うんですが,
私の場合,ドラリオン千秋楽時(メキシコ)に散々問い合わせたけど一切返信がなかった過去があるのでそこはせずに
問い合わせてました.あとどうしたらいいだろう?って書いて情報を募ったりね.
ありがたいことに複数の友人が代行できるかなって話もしてくれたんですが,チケット引き換え時の身分証明書がネックになってとりあえず保留.
もちろん最終手段は当日券なんですけどね.
そんなこんなな一週間を過ごしていたら,来ました~返信が!!!
返信内容をコピペするのはやめときますが,大まかな概要は2つ
----------------------------------------------------------------------------------
➀日本語サイトを整備中で約1~2週間で完成する予定.完成すると簡単にチケットが買えるようになる.
➁メールで予約を受ける.希望の日時と座席を知らせてほしい.当日チケットオフィスで支払いで大丈夫.
ただし,身分証明書としてパスポートを写真に撮って送付してほしい.
----------------------------------------------------------------------------------
というわけで,日本のシルクドゥソレイユファンの皆さん!
待てばなんとかなると思います!!
ちゃんと海外から見に来る人のことも想定して準備は進めてくれているみたいです.
こうご期待!ですね!!

で,私はどうしたかって?
もちろん➁で問い合わせ中です(笑)
というのも1~2週間っていうのがね,いつ基準?って話なんです.
近日公開!みたいな“すぐ”ってのを表現するときによく《马上》という言葉を使うんですが
これが注意しないといけないワードなのです.
中国通の人に聞くと声をそろえてこういいいます.
数分後も《马上》
数時間後も《马上》
数日後も《马上》
数週間後も《马上》
数か月後も《马上》
数年後も《马上》
なのです!!!
というわけで,このあたりを警戒してとっととチケット抑えにかかりました.
さてさてどうなるかな.

なお座席なんですが

以前アップしたこちら↑のとおりで
やはり西側,東側って同じこのブロックがあるみたいです.
チケットを買う際にはWestかEastなのかを間違えずにしっかりと伝えてくださいね.


まとめ
チケットを買いたい人は待てば日本語サイトもオープン予定!
待てない人は問い合わせるとなんとかなる!
以上です.
コメント (3)
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シルクドゥソレイユ 杭州常設ショー 《X》座席表と公演日程情報

2019-06-02 14:37:49 | サーカスニュース
5月30日に公式発表でチケット販売開始が6月1日で開演が8月3日って直前過ぎるやろ~~~
って思う一方で,迷いながら狙ってた人にはサーチャージが上がる直前に飛行機を手配できるいいタイミングやったんかもしれないですね.
さて,すぐ見よう!って決めてた人はきっと飛行機の手配はしてると思いますが
次に気になるのは公演日程ですよね.
実は私はシルクドゥソレイユの英語や日本語の公式ページをほぼほぼ見てないのでそっちにすべて出てるかもしれないのですが
一応私が中国のチケットサイトとかで調べたり,現地の友人に協力してもらって分かった内容をまとめたいと思います.
まず座席ですがこの2枚の写真とショーのコンセプトから判断すると

恐らく座席表のブロックが2つの国,色でいうと黄色と赤色に分かれて2ブロックあるんじゃないかと思います.
なので理想は黄色側,赤色側の両方から最低でも2回は見ておきたいところです.
ひょっとしたら演目による見え方とかもあって,何度も見ている間に好みのサイドが生まれるかもしれないですね.
ちなみにドラリオンの時は私はBブロック派でした(笑)

価格は以前も書いた価格で上の座席表にも記載があるとおりです.
海外らしくある程度の距離をもってショー全体をきれいに見渡せる席が高級席として用意されていて
日本に多い最前列教の人々にとってはめっちゃ嬉しい設定です.
680元ってのはだいたい日本のツアーショーの公演と同じ価格なのでお財布的にも計算しやすいはず.

そして気になる公演日程ですが

今出ているのは8/3~8/18までの2週間強だけ.ただ日本でいうお盆休みにおもいっきり被っているので
旅行計画には影響がない感じになっていると思います.
11日と14日~18日を狙われる方が多いでしょうか.
ただ当日券狙いで8/3の初日を狙うと,それに失敗すると7日の七夕まで公演がないので一種の博打になってしまいます.
ご注意というか覚悟を決めて行きましょう.

最後に最大の難関を書きます.
最初にも書いたように私はシルクドゥソレイユの公式ページをほぼ見てないので英語のサイトとかで買えるのかもしれませんが
それ以外の話と思ってみてください.
最大の難関はこちら

中国のチケットサイトでチケットを購入する上で必須なのは
・中国の電話番号
・WeChatPay もしくは AliPayなどの支払い手段(たいてい海外のクレジットカードは不可です)
ただそこにもう一段階
・チケットは本人の身分証明書と引き換え
この身分証明書っていうのが中国人ならだれもがもっている人民カードみたいなものです.
つまり,友達に代行してもらうにしても,杭州かその近辺に住んでいて,当日までに杭州に来てもらわないといけないわけです.
これは難易度高い!!!
残された手段は。。。
中国の旅行代理店に頼る
シルクドゥソレイユに直接交渉する
ぐらいでしょうかね.
ぶっちゃけ中に友達がいるなら代行してもらえないかお願いするのが一番早いかもしれませんが
誰もが誰も人脈があるわけじゃないですからね.
もしくは当日券狙いかな.
気になる現在の売れ具合ですが,実際本当に売り切れてるのかの確認はできませんが
大麦という中国でも大手のチケット販売サイトでは完売になってます.
う~~~ん
厳しい~
私は正直,杭州に行った時にまだ開演してないっていう可能性は考えててそれはそれで楽しめるので
気にしなかったんですが,やってるなら見たいですよね~
私にとっても試練は続きます.
Xを見に行こうと思ってる方は頑張りましょう!!
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シルクドゥソレイユ 新レジデントショー 《X》 の発表会の様子

2019-05-31 21:46:04 | サーカスニュース

シルクドゥソレイユCEOの Daniel Lamarre
杭州新天地集団会長 刘文东
らしいです.
他にもシルクドゥソレイユ中国地区社長のBrigitte Carbonneau,カナダの上海総領事館の総領事Weldon Epp
他にも新天地集団以外だと浙江省文化和旅游庁の副長官など各界からそうそうたる満面が参加してたみたいです.
今回のショーのスローガンは《每一刻 震感人心》 
二つに分かれてて,各サイドの客席で見え方が違うんかな.
そんな感じの説明がされてます.
あとインタビューでシルクドゥソレイユCEOは《東西文化の融合》という言葉を使っておられて。。。
これは思わずドラリオンを思い出してしまいますよね.
ドラリオンは少し抽象的な4元素だったのに対してより分かりやすく2つの王国になっています.
1つのショーの2つの世界
どんなショーに仕上がるのか楽しみです.
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シルクドゥソレイユ アジア唯一のレジデントショー 《 X 》in 杭州 正式発表きました~!!

2019-05-30 20:51:04 | サーカスニュース
昨日のブログでもお知らせしたとおりに,今日杭州で公式の発表会が開催されて
以前から公式で発表されつつも,あまり情報が出ていなかったシルクドゥソレイユ レジデントショー 《X》にかんする正式情報がいろいろと公開されました!!
まずは発表会の様子


どうやらショーが行われる劇場で開催されたみたいです.
そういえばZEDの時もそうでしたね.
なので劇場内の様子もちらちらと垣間見ることができます.



なんかショーへの期待はともかく,こうやって新しい劇場が完成しているのを見ると自然とわくわくしてきますね.
ショー開演に向けた様子もビデオで上映されたみたいです.



演目が少し想像できますね.
そしてそしてショーもほんの少しだけお披露目!





雰囲気とか想像できますか?
雑技の演目も披露されました!



事前情報通りだと天津市雑技団のメンバーだと思います.
そしてそして最重要の公開された情報はこちら!!!

6月1日チケット販売開始!
8月3日開演!!!!!!!
そして

チケット代は
380元  約6800円 
480元  約8700円
680元  約13000円
980元  約18000円
1280元 約23000円
1680元 約30000円強
という設定.ものすごい幅の広さですが,この2万前後から3万の席。。。タピスルージュでもつくんかな。。。
恐ろしい価格ですね.こんなん客入るんかな。。。
と思った人は早めに見に行かれた方がいいかもですよ~

そして最後にもい一つ

へいへい,中国の販売サイトを使うのね~
まっこの辺はそのうちシルクドゥソレイユの公式とかでも買えるようになるかもしれないですけどね.
ただ基本は10月以降~年末年始あたりで現地でチケット買うのが無難じゃないかな~なんて思います.
10月以降になれば(もちろん国慶節のあとね),さすがに開演フィーバーも収まって当日券も余裕じゃなかろうかと思ってます.
ぶっちゃけHanShowも12月開演でその頃は大変でしたが,5月のGWはそうでもなかったですから.

どうはともあれ,こうやって公式にショーの開演が発表されたのはめでたいですね!!!
杭州はアクセスという意味でも上海から比較的近く(高速鉄道ですぐ),直行便も出ている大都市です.
さらに西湖は中国でも有数の観光地で,純粋な旅行としても楽しめると思うので,ぜひショーとともに中国も満喫してほしいです.
というわけでは8月3日目指して関係者の皆様,安全にそして素晴らしいショーに向けて頑張ってください!!!


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シルク・エロワーズ「サルーン」 大阪公演発表!チケットは6月1日先行販売受付開始!

2019-05-29 20:19:47 | サーカスニュース

シルクドゥソレイユ《キュリオス》日本公演が幕を閉じましたね.
大きな事故があったという話も聞きませんし,日本公演お疲れさまでした.
ただ残念ながら次のツアーショーの発表はなかったみたいですね.この様子だとうわさにはなってましたが
東京オリンピックの影響で1年スキップ節が有力ですね.
1年スキップということは今年の夏にシルクがないのではなく(これはそもそもない),来年の夏に大阪にシルクがないってことで
東京のオリンピックに大阪がじゃまされるという一番いやなパターンになってしまいました.
ですが。。。。
久々にシルク・エロワーズの公演が来日するそうです!
11月13日~17日の5日間,全7公演!
場所はオリックス劇場ってことで前回の。。。なんだっけ。。。iDだっけ。
その時と同じ劇場ですね.
チケットは先行販売がさっそく今週末の6/1から開始されるみたいです.といってもややこしい.
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6月1日(土)イープラス貸切先行開始
6月15日(土)フジテレビダイレクト先行開始
6月22日(土)チケットぴあ、ローソンチケット、イープラス(全公演)、CNプレイガイド、楽天チケット、セブンチケット、LINE TICKET 他 先行開始
7月13日(土)一般前売開始
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フジテレビダイレクトとイープラスは座席選択可能ってことでチケット買うならこの2択が基本でしょうが
先行では無理な場合もあるって。。。どっちやねん,無理なら無理って言えよ(-_-;)
シルクドゥソレイユのショーとはしばらくお別れですが
ここはフジテレビに別のショーをバンバンよんでもらいましょ~

このチャンスにシルクのアリーナ系呼べばいいのにね.
まあそれは情報が出るかに注目するにして
今日はこちら!サルーンの動画でもみて胸を弾ませましょう!
SALOON | Teaser 1m30
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