8月から9月にかけて「ストレス対処法研究所」さんと共催したワークショップには、3日間で32名の人が参加してくれました。皆さんには概ね満足して頂いたようですが、中には「透明になるイメージがわからない」、「気がわからない」といった声がありました。長く教室に通ってくれている生徒には当然のことが、初めての人にはわからないということを、あらためて感じました。私もわかりやすく話したつもりでしたが、もっと丁寧に説明した方が良かったのではないかと反省しています。
教室ではときどき、「モードを変える」という言葉を使います。よく日常で使われる「オン・オフの」切り替え」という意味ではありません。ここでは、モノを分かれた「多」と見るのか、つながった「一」に見るのかということです。この上なく大きなモードの変化です。モードを、「判断の基準」と言い換えることもできます。
いうまでもなく私たちが常日頃見ている世界は分かれています。自分と他人は同じではなく、川と山は違うモノです。それは世界が分かれているのではなく、自分が世界を分けて見ているからです。自分がモードを変える主導権を握っているのですから、「すべてがつながっていて、一つになっている」と見ることもできるのです。そして、そのように「ひとつ」に見ていこうとすると、身心が変わってくるのです。