気を感じながら暮らす

からだや自然について思うことなどを気ままに

横切り

2011-08-26 16:10:32 | 風景・自然

 昨日の奥多摩は朝から雨が降り続いていた。吊り橋を渡り、春に山女魚を釣ったところに再びやって来た。ミミズと川虫で攻めてみるが、全く相手にされず。逃げ込んだ支流で2匹釣ったところで、バスの時間が頭をよぎり、納竿。

 バス停に向かい、「むかしみち」を歩いていると、大きなミミズが横切った。存在感に足を留めざるを得なかった。

Photo(大きいものを観たい方はクリックしてください)

踏切で、電車が通過するのを待つのは苦痛であるが、ミミズの通過を待つ時間は、惜しくはない。

ちなみに、このミミズ、40センチ以上はあるだろう。私の手首の皺から中指の先端までが、約20センチであるから。


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煙突の下で暮らす

2011-08-18 17:28:35 | 

 東京は連日熱帯夜であるが、高尾の夜は涼しい方だ。以前住んでいた「笹塚」のアパートは、部屋の下がお風呂屋さんだったものだから、夏は暑かった(何故か冬は寒く、泊りに来た友人が寒さに眠れず、怒り出すこともあった)。

 さて、このお風呂屋さんは昔ながらの銭湯で、風情があった。扉を引くと番台があり、お金を支払いながら、一言二言おじさんと挨拶を交わす。脱衣場で準備をして、風呂場のガラス戸を開けて、浴場へ。

 毎日通っていると、顔見知りが何人もできる。たわいもない話をするだけだが、それがまた良かった。

 見かけるだけで、話をしたことは無いが、今でも印象に残っている人がいる。年の頃70くらいで、引き締まった体付きのその人は、動きにも無駄が無かった。いつも決まった所に座り、同じように体を洗い、湯船に浸かり、誰とも喋らずに帰っていく。黄緑色のタオルと、石鹸だけを持参した。その黄緑色がとても鮮やかだったことを憶えている。

 それから数年経って、

 京王線から「その煙突」は観えなくなった。 


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いつまでも「素人」で

2011-08-04 18:29:25 | 渓流・鮎釣り

 「バカに見てくれて(バカだと思ってくれて)ありがとう」というニュアンスの言葉が中国にはあると、聞いた気がする。どういう意味だったろうか・・・

 さて、私は釣りについては、経験も技術も知識も少ない「素人」である。おそらく周りからも、そう観えるだろう。しかしそのお蔭で大変「得」をしている。

 私は、今年だけでも多くの人に「釣り」について色々と教わった。まずは年券を買った時に、入渓場所の地図を画いてもらったことを皮切りに、散歩のおじさんに車で良い場所まで送ってもらったこともあった。囮鮎を売っているおじさんに、大ヤマメのポイントを教えてもらった。先週は、駅の待合室で釣りの支度をしていたら、ベテランの釣り人に声をかけられ、(週に3回くらいは桂川に通っているというそのおじさんは)現場に行く時間を遅らせても、暫く話をしてくれた。

 皆が親切にしてくれたのは、この兄ちゃんに「教えてあげよう」と思ってくれたからである。私の中に「素人っぽさ」と少しの謙虚さがあれば、これからも教えてもらえるだろう。

 

 


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