Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

真剣勝負だがヘタレな打ち合わせで

2008年09月30日 | 日々、徒然に
午後から目黒まで行き、
年末に出す単行本のため、
デザイナーSさんのところで打ち合わせ。
Sさんは、ナンシー関や竹中直人、
さらに岡崎京子といった人たちの
ブックデザインを手掛けてきた人だ。

仕事場に手掛けられた本が並んでいるのだが、
おお、あれも持ってる、これも持ってる状態で思わず感動。
故ナンシー関さんの素顔を聞かせていただいたりして、
本当に唯一無二の人だったんだな、としみじみ思う。

そんな凄い人にデザインをお願いするとなると、
こちらも真剣勝負、という気構えだったのだが、
すごく気さくでフレンドリーなSさんに癒される自分だった。
ちゃんとやります(当たり前だ)ので、どうかよろしくお願いします。



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ノーフューチャーな夜

2008年09月29日 | 日々、徒然に
目の回るような忙しさ。
昨日は午後から千駄木で取材。
NPO法人映画保存協会の代表の方にインタビュー。
映画フィルムの保存や復元の方法。
山中貞雄や斉藤寅次郎のフィルムが発見されたという
ニュースは聞いたことはあったのだが、
ここのNPOの人たちの尽力によるものだったらしい。
そんなこんなで面白くて、
1時間半ほどみっちり話を聞く。

それにしても、この界隈はいつ来ても落ち着くというか、
僕がリスペクトしてやまない地域雑誌「谷根千」の発祥の地であり、
いちどは住んでみたいところである。
でもさすがに山手線内だけあって家賃は高いらしい。
まあそうだろうな、と。

取材が終わって、仕事場に行き、
原稿を少し書いたらもう夕方の6時。
慌てて新宿まで行き、飲み会に参加。
もう5年ぐらい参加している雑誌の関係者が集まり、呑む。
ライターさんやカメラマンさん、デザイナーさんが一堂に会し、
みなさん、個性的で素敵な面々なので、
スリリングで愉快な時間を過ごす。
明日のことなんか知るか、
とノーフューチャーな夜は更けていくのであった。

あ、忙しいのに酒を飲む時間はあるんだ、
というツッコミはなしでお願いします。

コメント (2)
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やさぐれ探偵、好きでした

2008年09月28日 | 映画など
ポール・ニューマンはもちろんハリウッドの大スターだったけれど、
ほぼ同年のスターで早死にしたスティーブ・マックイーンと比べると、
ヒーローというよりは、性格俳優、という感じだった。

『明日に向かって撃て!』にしても『スティング』にしても、
どこか屈折した感じがあって、
天真爛漫なスターではなかったかな、と。
結構ヘンテコな映画にも多く出ていたし、

晩年はコーエン兄弟の『未来は今』とか
トム・ハンクスと共演した『ロード・トゥ・パーディション』とか、
あのあたりはもろに性格俳優的な腹黒い役で印象に残っている。

僕が好きなニューマン映画は、
『新・動く標的』という、探偵モノ。
ちょっとくたびれてやさぐれた探偵ニューマンが
ひどくカッコよかったのを覚えている。



ともあれ、「超」のつく大スターであったことは確かで、
ニューマンを嫌いだと言う映画ファンはいなかったと思う。
ロバート・レッドフォードともう一本ぐらい共演作があっても良かったなと。
シドニー・ポラックやジョージ・ロイ・ヒルも今は亡く、
時代は変わっていくわけだが、寂しい限り。

ご冥福をお祈りします。
またスクリーンで再会したいと思います。

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プッチ・キャシディと地獄大使は同い年

2008年09月28日 | 日々、徒然に
ポール・ニューマン、享年83。
1925年生まれというから、
天寿を全うしたといっていいだろう。
昭和ではなく、大正14年だ。
大正生まれだったのか、ニューマンって。

ウィキペディアで調べたら25年生まれの人というのは、
同じ俳優だと、ジャック・レモン。なるほど。
監督だとロバート・アルトマン。そうか同い年だったのか。
そう思って『ビッグアメリカン』を見ると感慨深いかも。
あとマルコムXとポル・ポトとも同年。へえー。

日本人なら三島由紀夫とか。
あと潮健児(『仮面ライダー』地獄大使のひと)そうなんだ。
まだ存命(失礼!)な人は、桂米朝、橋田壽賀子、
それにドラゴンズの杉下茂。野中広務とか。

ポール・ニューマンのことを書こうと思ったら、
つい同年生まれの人のネタになってしまった。
続きは、また。



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ユルユルな日常の矢先

2008年09月27日 | 日々、徒然に
相変わらず抜け殻状態が続く。
今日はとある人とランチを約束していたので、
お茶の水のNという店に行く。
ビールを頼むという不埒なこともせず、
ヘルシーにランチを楽しみながら、いろんな話をする。
食後のコーヒーを飲んでいたら、かなり回復してきた。
が、まだちょっと頭痛が。

電車に乗り、中村うさぎさんの本を読む。
思わず吹き出してしまう。お、割と調子が良くなってきたかも。
仕事場に行き、原稿の続き。
思うように進まず。こりゃ明日まで引っ張るかなと。

と、ユルユルなことを書いていたら、
ポール・ニューマン死去のニュースが。




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秋刀魚の味

2008年09月26日 | 満身創痍な
昨日から原稿の締切に追われる。
今日の朝、ようやく原稿をまとめたと思ったら、
昼から取材があり上野まで行く。ふう。
テンションを上げながら取材をこなし、
終わったあとは、抜け殻状態。もうスカスカ。

遅い昼食に秋刀魚丼なるものを食べる。
これがまた、美味だった。
酢飯の上に豊富な秋刀魚の刺身が乗り、
ミョウガと生姜醤油を薬味にしていただく。
やさぐれ度数が多少、下がる。

それにしても、さすがに疲労困憊。
今夜は少し、休もう。
TVでも見ようかと。『タモリ倶楽部』とか。
でも最近、零時を過ぎると眠くてたまらなくなるので、
見られるかな。





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世界一のやさぐれソング

2008年09月24日 | 日々、徒然に
原稿を書こうと思い、
BGM用にTVをつけたら、なんと
ジュリー(沢田研二)が出ているではないか。
還暦のジュリーが「時の過ぎゆくままに」を歌っている。
この歌は世界一のやさぐれソングだと思っている僕だが、
やっぱりジュリーはカッコいい。まだまだ若いし、声量も充分だ。
しばしTVに釘付けになってしまうのだった。


「時の過ぎゆくままに」。素敵なジャケです。
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黄昏マガジン

2008年09月23日 | 読んでいろいろ思うところが
「東京人」の特集が「アウトロー列伝」とな。
山口二矢を鈴木邦男が、
高田渡を森達也が、
色川武大を関川夏央が
竹中労を水道橋博士が、書く。
アウトローがアウトローを書いているような
ラインナップに垂涎。久しぶりにこの雑誌を買う。



そもそも雑誌って買わなくなった。
いま買っている雑誌は「AERA」ぐらいかな。
あとは「レコードコレクターズ」とか「サイゾー」とか。
「デイズジャパン」や「広告批評」それに「ブルータス」あたり。

でも、特集によっては買わないし、今回の「東京人」だってそう。
ちょっと前までは、雑誌フリークだったのだけどなあ。
「ロッキングオン」とか「噂の真相」とか「本の雑誌」
あと「散歩の達人」「映画秘宝」、
「プレミア」「ぴあ」なども買っていた。
それがすっかり買わなくなってしまっている。休刊したものも多いし。
雑誌が売れないと嘆く人は多いが、
そう言う人は今でも雑誌をちゃんと買っているのかな。

「ロードショー」とか「月刊現代」とか
「論座」とか「ヤングサンデー」とか。
あと「月刊PLAYBOY」もそう。
巷ではものすごい休刊ラッシュだ。
実は『とめはねっ!』という書道漫画が好きなのだが、
それが「ヤングサンデー」で連載されているのを知らなかった。
単行本で読んでいたのがバレバレだ。
なぜ雑誌を読まなくなってしまったのだろう。

インターネットがあれば必要ないから?
「R25」みたいなフリーペーパーで事足りるから?
そもそも雑誌自体に魅力がないから?
ケータイにお金を取られて、雑誌が買えないから?

全部正解のような気もするし、
全部間違っているような気もする。

僕の好きだった雑誌は
特集に左右されなくても面白いものだった。
全然関心のない記事を読んで、新しい発見をしたり、
あらたな興味を覚えて、自分の趣味を深める。
そんな魅力があったと思う。それが雑誌だった。

時代が変わったのだろうか。
そう嘆く自分も雑誌を買わなくなってしまったのだから、
時代に流されているのだろう。おそらく。







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弱さと強さと

2008年09月23日 | 映画など
市川準監督作でいちばん好きな映画は、
どれも甲乙つけがたいけど、
吉本ばなな原作の『つぐみ』かなと。


つぐみ(1990)

残酷さと繊細さを併せ持った少女をめぐる物語。
タイトルロールを演じた牧瀬里穂の存在感と、
舞台となる港町の落ち着いた風景が見物(みもの)だった。
調べてみたら、1990年に作られた映画だという。
もう18年も前になるのか。つい最近見た映画のような気がする。
それだけ鮮烈な印象があったということかも知れない。

生まれつき身体が弱く、
いつも死と隣り合わせの少女を演じた牧瀬里穂は、
弱いからこそ、気丈に傍若無人に振る舞う。
そうした振る舞いから垣間見える、
どこか物悲しい様子がたまらなく愛おしかった。

哀しさといとおしさ。
市川準はそうしたものを
追求してきた人だったと思う。






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淡々とスタイリッシュ

2008年09月21日 | 映画など
市川準監督とはいちど取材でお会いしたことがある。
『ざわざわ下北沢』という映画を撮ったときに、
映画と町をテーマにいろいろと話をうかがった。
静かな映画を撮るイメージが先行していたのだが、
実際に話を聞いてみると
意外と骨っぽいところのある人だった。

成瀬巳喜男の映画が好きだと話していたのを思いだす。
市井の人々の喜怒哀楽を好んで描くところは、まさに成瀬だった。
映像の切り取り方は、観察カメラ的で冷たかった。
そこがスタイリッシュだと言われるゆえんなのだろう。
ほとんどの登場人物は、淡々としていて、
あまり感情を表に出さないのだが、内にこもった思いを、
映像の力で見せようと腐心していたのだと想像する。
そのあたりの創作の秘密を聞いておけばよかった。

どうしてそんなに活き活きした風景が撮れるんですか?
と聞いて苦笑された記憶がある。
それはそうした風景を撮るためにスタッフが頑張るからだ、と。

確かに、現場のスタッフを上手に使って、
自分のイメージする絵を作ってもらうことが
すぐれた映画監督の必須条件という気がするのだが。

もう少し、市川準監督のことを書きます。また明日。
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